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文化がある!!

昔の話である。

なるほどね~

文化がある!と思って意気揚々と上京したら、ケ・ハレが溶け合って、混ざって、金欠になり、太って、肌が荒れた。

田舎の人が東京を悪くいうのがただの自己正当化にしか聞こえないとしたら、同じことは逆でも言える。これは非常に難しい。田舎にいる当事者でないと田舎の良さは語れない気がするが、当事者であると説得力に欠けてしまう。「移住のパラドックス」か。

今日東京にいたころの写真を見返して思った。もちろん1番大きいのは仕事のストレスだ。でもそれだけではない。苦しみを無茶な消費行動で掻き消す。体に負荷をかけているのは、後者である。そして、苦しみで得たお金で苦しみをかき消そうとした結果おれに残ったのは虚しさである。自分のことなのに小説みたい。

その虚しさと、"戻らないであろう20代"をダブらせている人は多そうだが、それに耐えられなかった。 社会人2年目の夏、毎日飛び込みの営業をすることになって出会ったたくさんの人達に、影響をめちゃくちゃ与えられた。イキイキと働く自営業者たち。言ってることは子どもみたい。井の中の蛙に見えなくもない。

でも異常に楽しそうだった。理由は分かる。日々の生活を大きく占める仕事の中で、「自分で決めること」が多いからだ。だから今の自分を甘んじて受け入れている。それが当時、羨ましく見えた。


少しだけ、昔の話である。

あざます