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サードプレイスとしてのお店の話

5年前自分自身の投稿にテナンタで目指しているまちづくりの原点があった。

コミュニケーションがある店は、そこに集う人の間にコミュニケーションを増やす。

そして、そんな人達が多い街はきっと居心地のいいサードプレイス(コミュニティ)に溢れた街になる。

そして、サードプレイス(コミュニティ)っは創るものではなくて、「コミュニケーションの積み重ね」の結果として存在するもの。
そのコミュニケーションを生み出す源泉は、その店主のお店を通じてつくりたい世界観や届けたい体験への思いだったり、そこに集うお客さんのこれまでの人生で紡いできたストーリーへの興味や共感。
そういうコミュケーションが豊かな場所がテナンタを通じて増えたら最高だと思う。

今夜はご近所のレストランのシェフとのおしゃべり。とても楽しい夜でした。パリのアパート暮らし、コミュニティのことをお聞きしたのですが、「作り手の想いや物語」を知るって、なんでもっと昔からやってこなかったんだろうと思った。こんな楽しいこと無い^^
<略>
ご飯を食べ終わってから店主の方と15分くらい話し込んじゃいました。
店主の山部さんはフランスで修行されてたそうで、当時ははお金もなく、家賃が安いアパートの屋根裏に住んでいたそうです。そこで同じように料理の世界を目指す世界各国から集まったシェフの卵たちと1つ屋根の下暮らす毎日だったとか。
そのアパートの屋根裏には、過去にはいろんな著名シェフも下積み時代に住み込んでいたそうで、「この世界で成功してやる!by◯◯」といった、先輩住人たちの想いが代々刻まれたノートがあったとか。
パリは古い建物が多く、かつパリのアパートには中庭がある。休みになればどこからとも無く集った人がワインやご飯を持ち寄って食べたり語ったり。
夏暑い時にはセーヌ川の橋桁を抜ける風にあたりに来た人たち同士がいつの間にか仲良くなって、そこにギターを弾きに来る人がいたりしたとか。
(画家には画家の、料理人には料理人のそういう代々住み継がれる場所があるそうです)
カフェもお客さんとサービス提供者という関係ではなくて、通い詰めるお客さん同士や店のスタッフと仲良く会話したりと、生活空間全体に緩やかに何かのひょうしにちょっとした「輪」ができやすいカルチャーが根付いていたとのこと。ものすごい興味深いお話。あぁフランス行きたくなってきた。
リノベーションスクールに参加してからというもの、「まち」と「まちを作っている人」に本当の意味で興味を持った自分がいる。「お客さんが店を選ぶ」というのはもちろん正しいのだろうけど、お客さんによってお店が育つし、それによって自分たちの暮らしを豊かなものにしてもらえているという、「対等な共存共栄関係」をどう作っていけるかが大事なんだろうな。
そういう関係を作っていくにはまずは、いろんな肩書を外した人間対人間の付き合いをすること。人に愛着をもつところからまちづくりが始まるのではないかと思う。
ちなみに、今日は平日ということもあって、残念ながらお客さんが少なかったのですが、絶対地元の人たちで支えるべきお店!
鷺沼、宮前区周辺のみなさん、お近く来た際はぜひ寄ってください^^
クレープリーダリマ
【公式サイト】http://www.restaurant-toutlemonde.com/
【食べログ】http://tabelog.com/kanagawa/A1405/A140507/14045192/

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