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映像翻訳について思うこと④なぜ距離を置こうと思ったか

社会人の傍ら映像翻訳を1年半学び、映像翻訳者として活動した2年間を振り返り、思ったことをまとめています。翻訳者デビューまでの過程と、翻訳をやってみての記録については、前回の記事①翻訳者になるまで、②よかったこと、③どんな力がついたか、をご覧ください。 2年ほど活動したのち、いろいろ思う所があり翻訳から距離を置くことにしました。初める前からわかっていたこともありますが、良い面と悪い面を実際に経験しての判断でした。 やめた理由を一言でいうと、この業界にはやりがい搾取構造がはび

    • 映像翻訳について思うこと③どんな力がついたか

      社会人の傍ら映像翻訳を1年半学び、映像翻訳者として活動した2年間を振り返り、思ったことをまとめています。翻訳者デビューまでの過程や、翻訳者になってよかったことについては以下をご覧ください。 今回は、これまで勉強と実務で計4年程翻訳に関わってきた経験から、その中で培われた能力について書きます。 要約力・言語化能力 本質的な所でいうと、要約力・言語化能力が鍛えられたと思います。 字幕翻訳にはいろいろな制約がありますが、それらを守りつつ自然な日本語になる訳を考える過程で「つま

      • 映像翻訳について思うこと②よかったこと

         社会人の傍ら映像翻訳を1年半学び、映像翻訳者として活動した2年間を振り返り、思ったことをまとめています。翻訳者デビューまでの過程は前回の記事「映像翻訳について思うこと①翻訳者になるまで」をご覧ください。 学ぶ喜びを思い出せた 翻訳者になって楽しかったことはいくつかありますが、まず、なるまでの過程が楽しかったです。社会人になってから何かを学ぶことから離れていたので、翻訳学校に通い始めて学ぶ楽しさを思い出しました。字幕はこうやって作られているのか、こういうポイントを意識する必

        • 映像翻訳について思うこと①翻訳者になるまで

           会社員の傍ら1年半映像翻訳の学校に通い、3回目のトライアルに合格後、2年程映像翻訳者として活動しました。その経験を通じて考えたことを時系列にまとめます。かなり個人的なまとめにはなりますが、これから映像翻訳を学んでみたい方や映像翻訳者を目指している方の参考になれば幸いです。 まず、映像翻訳とは映像作品の字幕や吹替原稿を作成する仕事です。映像の種類は、映画・ドラマ・アニメ・企業関連動画など様々です。私は主にネット配信の映画やドラマ、アニメの字幕作成をしていました。 私がこの

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