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人は変わっていくから面白い

養老孟司先生の『ものがわかるということ』を読んだ。

人は変わっていくから面白いと考えるようになった。

こう言うと、当たり前だと思われる方もいると思うけど(笑)

逆に言えば、私はこれまでそのようには考えたことがなかった。

人には確固たる個性があり、その個性に基づいて、仕事や生き方を決めることが重要だ。

そう考え、行動してきた。

実際、大学での専攻や就職先を決める際には、自分が好きなもの、得意なものなどを振り返り、そこから自分に合った環境を選んできた。

また、将来のビジョンというものをおぼろげながらに思い浮かべつつ、それに向けて転職をし、住む場所も変えて今に至っている。

その根底には、自分の個性は昔から変わらずある。その個性を見つけて、個性に合った仕事や生き方を選択することが幸せだ。

そう考え、物事を選択してきたことで今の幸せな暮らしがあるとも実感している。

しかし、そんな中で自分が変わっていくことで人生が面白くなっていくのではないだろうかとも考えるようになってきた。

その転機となったのは、転職だ。

それまでオフィスでの作業が中心だったのが、一転して炎天下で体を動かす作業になった。

あまりデスクワークが向いていないなと思っての決断だった。

転職後、慣れない仕事をこなす中でも、やはりやりがいが感じられて、充実した日々を送っている。

初めてやることばかりだったので、最初はなかなかうまくいかずに悔しい思いもした。

できないこともある中で、自分の考え方を変えないと現実に起こっている課題を解決できないと思う場面がいくつかあった。

その時に、それまでの考えにしがみつかずに手放してみようと思った。

そう思えたのは、自分にとっての核となる価値観とかの部分以外は妥協してもいいか、と思えたのが大きいと思う。

その結果、これまでと違った考えを持った自分が生まれた。

そして、自分とは探すものではなく創るものだという養老先生の言葉に、深く共感した。

これからも変わり続けて、新しい自分に出会うことを楽しみにして生きていきたい。

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