困難なことが合った時に_思い出したい__レモネードの名言__2_

『This Is Us』シーズン1 第11話 レビュー

私はこのエピソードが好きです。

まず『The Right Things To Do(正しいことをする)』のタイトルが好き。正しいことって、簡単にできるようで意外と難しい。登場人物たちが、どんな「正しい」選択をするのかに注目しました。

それから、ジャックとレベッカの「正しい」選択は、彼らにとって「厳しい」選択になったところに胸が痛くなりました。

■冒頭

母親との約束

高校生くらいのジャックは、父親が母親に掴みかかるところを止めに入ります。母親に「お父さんみたいな男性にならないでね」と言われ、彼自身もそう心に決めます。

母との約束を守るかのように、ジャックは思いやりがあって、レベッカを笑顔にする素敵な旦那さんになりましたよね。お母さんも誇らしい気持ちになっているはず。なんですが…ジャックのお母さんってあまり登場しませんよね。お母さんとジャックの関係って、どうなってるんやろう。

■過去

まさかの三つ子!問題は新居…

レベッカとジャックは、生まれてくる赤ちゃんを迎える新居を決めました。そして担当医から、「三つ子」を妊娠していると知らされるのです。戸惑いの表情を見せるジャックとレベッカ。

「三つ子」の大変さは想像以上だと思いますが、それよりも困ったのは新居ですよね。子どもは1人だと思っていたから、子ども部屋も1部屋しかない。家の頭金は戻ってこないし、お金のことで思い悩む2人。

レベッカ、母親の「提案」に困惑

レベッカは自分の母親と食事に出掛けます。これが仲睦まじい母娘じゃないんです。母親は色眼鏡で物事を見てしまい、ジャックの悪口を言い、レベッカにも口出しする始末。レベッカの表情がどんどん曇る中、母親は同居の提案をします。このお母さん、悪気なく文句を言ってるから質が悪い。

レベッカはジャックに、自分の母親と同居するのがいいかもしれないと話します。冗談だと思っていたジャックですが、レベッカの真剣な表情にどう声をかけていいのか分からない様子。彼もどうにかお金を作ろうと頑張るも、現実は厳しい…。

ジャックに心配をかけないために…

突然アイスが食べたいと言い出すレベッカに、お使いに出るジャック。財布を忘れて取りに戻ると…レベッカの泣き声を聞いてしまいます。それでも気づかないフリをして、彼女に1人の時間を与えます。かなり無理をしていたレベッカ。本当は母親と同居なんて嫌だけど、他に方法もない。自分が泣けば、お金を作ろうと頑張っているジャックを追い詰めてしまう、と思ったのでしょうか…。

ジャックが向かった先は、父親の家?!

そしてジャックは心を決めます。アイスクリーム屋を通り過ぎて彼が向かった先は…なんと自分の父親の家。結婚していることを隠して、ギャンブルのためのお金が必要だからお金を貸してほしいと頼み込みました。母親の悪口を聞かされながらも、黙って耐えるジャック。ただ、「お金を貸してほしい。助けてほしい」とお願いして、お金を借りました。

もうね…このシーンは辛かった。横柄でお酒好きな父親に頼りたくなかったはず。でもジャックは、レベッカが悲しんだままになることの方が耐えられなかったのだと思います。なんて素晴らしい夫なんだろう。

■現在

一命を取り留めたトビー

前回のクリスマスエピソードで、突然倒れて心停止になったトビー。一命を取り留めましたが、手術が必要になります。ケイトはもちろん手術を勧めますが、トビー本人は拒否。怖かったみたいですが、最終的に手術します。注射が怖くてあたふたしながらも、ジョークを飛ばすトビーが面白かった。

「こんなカタチ」で婚約が決まった?!

手術は成功しました。眠っているトビーに話しかけるケイト。彼のことを愛していて、これからも一緒にいたいと告げます。トビー、寝たフリしていました!彼も同じ気持ちで、婚約が決まっちゃいました。

これまでケイトは、ダイエットのことばかり考えて、トビーと別れたり、喧嘩を繰り返したりしましたが、今回のことでトビーが大事だと気が付きました。だから「一生を共にしたい」と選択したんですね。ロマンチックじゃないし、指輪もないけど、2人にとっては幸せな瞬間だったはず。私もニヤニヤしながら祝福しました(何回も観てるけど、毎回ニヤけてます)。

ケヴィンの元に「あの人」が帰ってきた!

スローンとは順調に仲が深まり、演技の息もピッタリ!そんな中、あの人が戻ってきます。オリヴィアです。彼女は、イメチェンして中身も生まれ変わったの。また一緒に演技したい。と言うも…ケヴィンとスローンは複雑な気持ち。オリヴィア、何なん?急に戻ってきて都合良すぎる。
「正しい」選択をしたはずなのに、どちらも離れた

ケヴィンは最終的にスローンを選びます。彼は今さらオリヴィアと演技するのも、関係を戻すのはスローンに悪いと、オリヴィアに言うのです。スローンはこれを立ち聞きします。ケヴィンはどちらも傷つけたくないがために、曖昧な表現をしてどちらも傷つけてしまう結果になりました。彼自身の気持ちを話さなかったから、スローンも切ないですよね…。

「二兎追うもの一兎も得ず」状態になったケヴィン。

実父のセクシャリティに戸惑うランダル

実の父親ウィリアムが、バイセクシャルだと知って戸惑うランダル。ウィリアムの恋人のジェシーにも、どう接していいのか分からない様子。それでも打ち解けようと必死なランダルにクスっとしました。だけど、ウィリアムはなぜかランダル家族と距離を置いているような気がする…。

ウィリアム、「最期」のことを考え始める

後日、ウィリアムは本当の気持ちを打ち明けます。彼はランダルや家族を悲しませたくない、負担をかけたくないから、最後はジェシーと過ごそうと考えていました。薬も効かなくなって、薬の治療を止めたいと訴えます。ランダルはウィリアムの気持ちを聞いても、最期まで一緒に過ごしたいという考えは変わりません。ただ、薬の治療は止めることにします。

うう…。ウィリアム役の俳優さん、演技上手いんですよね。闘病の辛い気持ち、ランダルを思う気持ちがひしひしと伝わってきます。

■フィナーレ

過去の話に戻ります。父親にお金を借りたジャックは、次に自分の愛車を売りました。そして、自分が建設に携わっている家にレベッカを連れて行きます。そして、「この家を買ったよ!」と告げます。

全く予想もしていない言葉にレベッカは戸惑い、どうやって買ったのか聞きます。そりゃそうですよね。家計にそんな余裕はないはずなのに…。ジャックは、父親からお金を借りたこと以外は本当のことを話します。家の中を案内してもらい、レベッカに笑顔が戻りました。そして、ジャックとレベッカは抱き合います。

■感想


レベッカに笑顔が戻ってよかった。それぞれに「正しい」選択をしました。ケヴィンは2人の女性が離れちゃいましたけどね。

ジャックは「家族が大切」という気持ちが一番にあるから、愛車を売ることもできて、嫌な父親にお金を借りることができたのだろうなと思いました。自分や愛する人のための「正しい」選択は、時に「厳しい」選択になるんですね。

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