【人生最大のトラウマ】UFOキャッチャー(後編)
この話は後編となっております。
前編は以下よりご覧ください。
忙しい方々のために、前回の記事を箇条書きで要約します。
私の母は、私が幼少期によくカラオケに連れて行ってくれた。
私は幼少期はカラオケが好きではなかった。
ある日のカラオケの時、自分の番が来る前に個室を抜け出した。
カラオケ店のゲームセンターコーナーでウロウロしていた。
飽きたので個室に戻ろうとすると通路にUFOキャッチャーを発見。
母に100円を借りて、UFOキャッチャーに挑戦することにした。
花柄のハンカチを見つけたので1コインで挑戦&獲得!
成功の余韻の中で、景品をよく見るとハンカチではなくTバックだった。
何を言っているか分からない人は上述のリンク先をご参照ください。
さて、前回の記事で大人っぽいTバックハンカチを獲得した私ですが、
幼いながらもこれを所持していることは、なんかマズいと思っておりまして、クシャクシャに丸めてポケットに入れました。
その後、私はカラオケ店の個室に戻る事にしたのです。
しかし、個室に戻ったからと言っても油断できません。
ただでさえ、ポケットに危険物を所持している状態でカラオケの順番から逃げなければならないのですから。
私は部屋中をウロウロして、歌う順番を躱すことにしました。
一番のポイントは母親の視界に入らないことです。
ソファーの物陰に隠れたり、置物になりすましたり(効果なし)
あの手この手で歌わないことに必死になっていました。
私は(今でもそうなのですが)一つの物事に集中すると周りが見えなくなるタイプでして、さらに、直近の物事に集中すると過去にやっていたことを簡単に忘れてしまいます。
例えば、掃除中に頼まれごとをした場合、掃除を中断して頼まれごとを実施した結果、掃除していたことを忘れてしまう等。
日常生活でかなり困っているのですが、今思い返すとこの気質は幼少期からだったんだと思います。
さて、マイクを躱していた私は恐ろしいことに気が付きました。
私「?!?!
ポケットに入れていたあれが無い!!!!
ウロウロしていたせいで、部屋のどこかに例のTバックハンカチを落としてしまったようです。
私は激しく狼狽し、一刻も早く探さなければ!という気持ちに駆り立てられました。
しかし、既にその必要はありませんでした。
ちょっと!誰~!?
ここにTバック落としたの~!!!笑
マイクを持った女性が甲高い声で叫びました。母です。
私は顔面蒼白になり、体中から嫌な汗が流れてきました。
別に悪い事をしているわけではないのですが、当時の私は何故か罪悪感に苛まれており、ただただこの時間が終わることを願っていました。
とりあえず、黙っていればきっと大丈夫だ…そう願っていました。
女の子
「あ!それ○○君(私)のだよ~!
さっきポケットに入れてるの見たも~ん!」
私「(ギェェェェェエエエエエエ!!!!)」
正直、その後の事はよく覚えていません。
私の防衛本能が記憶にストップを掛けているのかも知れません。
ただ一つ、覚えていることは母が私の気持ちを察して、フォローしてくれたことだけです。
どうやら母は例のUFOキャッチャーのコイン投入口に「Tバックあり」とデカデカと書かれている吹き出しを見ていたらしく、
①息子が100円をねだる ⇒ 何かゲームをしたいに違いない。
②Tバックが落ちている ⇒ 誰かがUFOキャッチャーで獲得した。
③息子に「物を大事に」と躾している ⇒ Tバックを処分できなかった
この少ないヒントから、コナン君もびっくりの推理力で私がなぜ顔面蒼白で俯いているかを考察してくれたようです。
母は私の挑戦を褒めつつ、この場を盛り上げる言葉を言いました。
母「○○君(私)よく摂ったね!おめでとう!!これ頂戴!!!!
母の友人達による大爆笑と歓声の中、私は心の中でさらなる悲鳴を上げたのでした。
この日以降、私はしばらくの間、他者とのコミュニケーションを取ること(特に女性との)が苦手になってしまったのです。あれから時間が経ち、ある程度のコミュニケーション能力を身に付けましたが…笑
この話は、今ではトラウマ兼笑い話の1つとして気軽に話せるようになりました。私の友人にも何度かこの話をしたことがありまして、多くの方々が爆笑して喜んで下さります。
ただ、一人。
この話をして喜ぶよりも、私のことを「可哀想…」と同情してくださった女性がいました。それが後の妻です笑
水族館の件と言い、妻には感謝が尽きません。
さて、今回のようなトラウマ話は他にも数本ありまして、今の私は様々なものに苦手意識を持っているのですが、文章に書くことで解消できるかも知れない…と思っています。
今後もエピソードトークも踏まえて記事にしていきたいと思います。
それではまた今度
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