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長門湯本の恩湯再開発に思うこと

おぎ

2016年、山口県に旅行に行った。

長門湯本温泉。夜走りで岡山から山口へ向かい、夜明けは角島で待機して早いうちに満喫しようという魂胆だった。天気も良くて人も少なくてまさに思惑通りだった。

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朝風呂としてロックオンしていたのが長門湯本温泉の『恩湯』。地元民向けの温泉施設なのだろう、朝7時前に到着したが地元のおばあちゃんでいっぱいだった。心の中で『おじゃまします〜』と唱えずにいられなかった。ちょっとそわそわしながの入浴。お風呂はぬるめで、ほかほかにはならなかったものの、じんわり染み渡る感じのお湯で朝にはちょうどよかった。(ぬる湯でおばあちゃんが長湯するからますますご近所会議の場となっていた)

鄙びた雰囲気が心地よく、この外観も可愛らしくて(夜は【湯本♨️温泉】のところが光る!)たまらない。

当日は長門湯本温泉街のドン的存在、大谷山荘に宿泊したので日中〜夜の長門湯本を散策できたが、お世辞にも賑わっている温泉街とはいえなかった。昔、おそらくバブルとか社員旅行、プラン型団体旅行全盛期は賑わっていたのであろう。中規模の廃墟化したホテルが何軒も残されており、全体的には少し寂しい雰囲気だ。ただ大谷山荘もそうだが人気ホテルはあるし何より温泉街を形成する音信川沿いの雰囲気が気持ち良い。夜には蛍がたくさん飛んでいてかなり感動した。

まとめると、めっちゃいい場所なのに寂れている のだ。

もったいない、、、と思いながら街歩きをしていたが、帰りにこのエリア一帯を星野リゾートがリブランディングすることが決まっているという話を聞いた。

やられた。(やられてない)

次来る時はここも変わってるんだな〜と期待をしながら1回目の長門湯本が終わった。

そして2020年、再び長門湯本を旅行先に決めた。コロナ禍でおそらく想像していたリスタートとは行かなかっただろうが、GOTOトラベルもあって私が旅行する後押しにはなった。

新しい長門湯本はまさにイマドキの映えな施設に生まれ変わっていた。

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恩湯は岡昇平氏設計。現代的で無駄のない外観は好きだが、同時に嫌な予感がした。岡氏は香川県の日帰り温泉施設、仏生山温泉の設計も手がけられている。そこも現代的で無駄のない外観、内装だった。綺麗で若者たちがたくさん来ていた。ただ、ただ、すごく使いにくかった。広くあって欲しい脱衣所が狭く、入りたいメインの湯船が狭い。他にも言いたいことはいろいろあるが、脱線するのでやめる。

恩湯もデザイン重視の温泉になっていた。浴槽や洗い場は狭い。浴槽は5人、頑張って8人入れるかくらいで場所によってはかなり深い。3人はお尻を床につけたら溺れてしまう。またシャワーのフックが座った状態だと170センチある私でもかけづらいくらい高いところにある。ただ、置いてあるアメニティー類はジャスミンっぽい、日帰り温泉施設とは思えないものすごく良い匂いがする。浴室全体は新しいのもあるが、清掃もしっかりされており綺麗だった。つまり、完全に若向けに『観光地化』されたお風呂となっていた。

あの、可愛らしい鄙び湯とは全く別物となっていた。正直、寂しかった。

ただ、やはり良い効果は出ていて、前回ほとんど見られなかった大学生くらいの若いグループはたくさん街を散策していた。コロナ禍でも、4年前に近い観光客が来ていたと思う。若い子たちは発信力があり、早く多くの方に知ってもらうには大切な存在だと思う。リピート客になりうれば、一人で、友人で、恋人で、家族で、と観光客としても将来性がある。彼らには清潔でお洒落な入浴空間は魅力的に映るのではないだろうか。

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地元でも賛否両論なんだよ、あそこは と旅館の女将が仰っていたが。観光地の世代交代を目の当たりにして、たかが1回来ただけの私が動揺した。地元民はもっと思うところがあるのではなかろうか。地元のあのおばあちゃんたちのことを考えると複雑な気持ちだが、街が賑わってほしいと願う気持ちは共通なのではなかろうか。個人的には鄙びた雰囲気を残したまま、再開発して欲しかったが、チャレンジで一歩踏み出した長門湯本をこれからも応援したい。(恩湯には入らないかもしれないけど)






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