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ネガティブとは、想像力だ。

あなたが憧れるその人は、「みんなに愛されてる人」なのではなくて、「自分はみんなに愛されてるんだって信じきれる人」なんだと思う。嫌われているかも知れないと思うからおどおどするのだし、顔色を伺う。みんなの苛立ちを買う。

いつどんな時でも「自分は好かれてる!」って信じきれたらどんなに幸福か。でも「自分は嫌われてるかもしれないと思ってしまう人」にしか稼働できない思いやりがあるんだ。優しさがあるんだよ。それは財産なんです。

私は、巷の、「なんでもポジティブに考えようよ!」がだいきらい。自分の中のネガティブを殺せ、駆逐せよと説く人がだいきらい。ネガティブに支配された人に「ネガティブを殺せ」なんて、おめーが死ねよと言ってるようなもんだ。違うよ、そのネガティブさが財産なんだよ。

ネガティブさは、想像力だ。「あの人はこんな気持ちかも知れない」「自分はこんなふうに見えてるかも知れない」。自分の望まぬそれらを思い描いてしまうのは、自分の望みよりも相手のあり様(かも知れないもの)に重きを置いてるってことだ。そのことの尊さに、もうちょっと気づこう。もうちょっと慈しもうよ。(2021/03/08)

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