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『ナイトスイム』米国で大ヒットしている理由はホラーやスプラッタではカテゴリーできない完成度の高い作品だから

ホラーでもスプラッタでもない、

映画「ナイトスイム」は科学に基づいたサイエンスミステリー&ラブ作品である。

物語の中核を担うのは非現実的な存在ではなく、
現実の地球上に存在するかもしれない要素である。

周期表に記載された元素記号や、pH値、酸性アルカリ性といった科学的事実に基づき、

化学式でも簡単に説明可能な存在かもしれない、
そのリアリティが逆に恐怖を引き立てる。

世界中の伝説やお伽話、

日本でも特定の神社に祀られているアレ、

深く結びついているのでは?

と想像させる。

一方、

家族の一人一人が直面する葛藤を丁寧に描きながら、

質の高いミステリーエンターテインメントを展開していく点も見逃せない。

アメリ・フォーファーレの演技も秀逸で、
彼女が今後主役級の女優として成長していくであろう的確な芝居も見所でもある。

【蛇足】

ナオミ・ワッツ主演の『ダークウォーター』と本作は、
そのテーマや雰囲気において類似点が多い。

『ダークウォーター』の元となった日本映画『仄暗い水の底から』の冒頭シーンで、

私も内トラ(スタッフがエキストラに混ざること)として出演しています。

なお、

一般のエキストラのみなさんとの見分け方は、

不必要に顔を隠したり、

横を向きすぎて歩いている人がスタッフであることが多い。

しらんけど

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