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『ペイン・ハスラーズ』エミリー・ブラントとクリス・エヴァンスが製薬会社のタブーをエンタメにしてみせた。

■巧妙なサブプロットと軽快なテンポが織りなす、製薬業界の裏側エンターテイメント

〇華やかな嘘と、その裏に潜む真実

製薬会社の営業マンたちの華麗な嘘と裏切り、

そして彼らをとりまく人間模様を描いた作品です。

主人公のシングルマザー、エミリー・ブラントは、娘を養うために製薬会社に入社します。持ち前の明るさとバイタリティで業績を伸ばしていきますが、

次第に倫理的にグレーな領域へと踏み込んでいくことになります。

〇巧妙に織り込まれたサブプロット

本作はメインストーリーだけでなく、

彼女を取り巻く人々の人生も丁寧に描いています。

明日がないキャプテンアメリカ、クリス・エヴァンス、

謎めいた医師アンディ・ガルシアなど、

それぞれが抱える葛藤や秘密が巧妙に織り込まれています。

〇軽快なテンポとユーモア

これらのサブプロットを重苦しく感じる人と、

軽快なテンポとユーモアで、

ウルフ・オブ・薬ストリートのように、

面白く楽しめる人と評価が分かれるかもしれません。

〇薬業界の裏側を暴く

製薬会社の不正なマーケティング手法や、

医師への賄賂など、薬業界の裏側をリアルに描き出しています。

〇二面性を持つエンターテイメント

巧妙なサブプロットと軽快なテンポで観客を飽きさせないエンターテイメント作品でありながら、同時に薬業界の裏側を告発する社会派ドラマでもあります。

二面性を持つこの作品は、観る人によって様々な感想を抱かせることでしょう。

以下、詳細なレビュー

  • サブプロットの丁寧な描写:

    • 主人公の母、娘や隣人のエピソードは、彼女のキャラクターに深みを与え、観客に共感させる要素となっています。

  • 薬業界の裏側:

    • 製薬会社の不正なマーケティング手法や、医師への賄賂など、薬業界の裏側をリアルに描き出しています。

    • 主人公が次第に倫理観と葛藤していく姿は、観る者に考えさせられるものがあります。

総評

巧妙なサブプロットと軽快なテンポで観客を飽きさせないエンターテイメント作品でありながら、同時に薬業界の裏側を告発する社会派ドラマでもあります。

二面性を持つこの作品は、観る人によって様々な感想を抱かせることでしょう。

その他

  • 上司のゴルフウェアの進化は、ごっつええ感じの「兄貴」の浜田金融の浜田社長の進化のようで笑えます。

  • 店頭の大きなバルーンは、様々な作品で象徴的なアイテムの一つとして、使用されています。本作は更に歌詞とメロディでラップ調に皮肉っています。


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