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No.635 小黒恵子氏の詩-55 (おはよう朝の町)

 こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。

 今回も、「日本詩謡集」より小黒恵子氏の詩をご紹介いたします。

おはよう朝の町
                        小黒恵子 詩

早起きして みませんか
白い朝もやの なかから
緑の葉っぱたちの 囁きが聞こえます
かけあしで 昇りはじめる太陽
いま かけがえのない
今日が始まります
新聞を配達する少年
散歩の犬と老人
朝帰りのペルシャネコに
やさしくかける言葉
おはよう おはよう

早起きして みませんか
白い朝もやの 町なか
冷たくふれる風は 高原の香りです
つかの間に 空を彩る太陽
さあ 悔いのない日を
歩きだしましょう
バス停に走っていくお嬢さん
ジョギングしてる若者
さざめきあう小鳥たちに
ほほえんでかける言葉
おはよう おはよう

1987年(昭和62年)1月10日発行 日本詩謡集1987年版 第23集 日本詩人連盟

小黒恵子童謡記念館は、現在、川崎市に遺贈され、リニューアルしてオープンしています。色々とイベントも行っていますので、当館ホームページでご確認ください。

  最後までお読みいただき、ありがとうございました。
  次回からは、流行歌の小黒恵子作品をご紹介します。(S)

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