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詩のご紹介170 蝶が花にあきたとき(小黒恵子作) ~エメラルドの約束

 こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。

 今回の詩は、大人の詩集第2作目「エメラルドの約束」から、「蝶が花にあきたとき」(リンゴに雨が降るように)です。

「詩集:エメラルドの約束」については、下記をご覧ください。

まずは「目から」。

蝶が花にあきたとき
~リンゴに雨が降るように 「エメラルドの約束」より~
小黒恵子作

あの朝
あなたは振向きもしないで
冷たい言葉のこして行ったわ
けれど信じているの帰る日を

あのとき
なぜだか追いかけもしないで
あふれる涙をこらえていたわ
けれど愛しているの誰よりも

あれから
毎日さみしくてひとりで
のめないお酒をのんだりしたわ
けれど信じているの帰る日を

花に集る蝶でさえも
甘い香りにあきるから
そのとき
あなたは帰るのね

 次は「耳」からお聴きください。

 朗読:大森寿枝
 
 最後まで、お読みお聴きいただき、ありがとうございます。
 次回の詩は「今夜をください」(「エメラルドの約束」~リンゴに雨が降るように~)です。(S)

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