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詩のご紹介144 マサイの少年(小黒恵子作) ~モンキーパズル~

 こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。

 小黒恵子最後の詩集となる「童謡集:モンキーパズル」では、野に咲く小さな草花や虫を歌った詩から、サバンナで繰り広げられる鳥獣の死闘の詩まで、色々な詩が含まれています。
 今回は、「マサイの少年」~Ⅲ~ です。

 「童謡集:モンキーパズル」については、下記をご覧ください。

マサイの少年
~モンキーパズル Ⅲより~
小黒恵子 作 

もこもこもこもこもこもこ
もこもこもこもこもこ と
羊(ひつじ)の群(むれ)を ひき連(つ)れ歩く
はだしの 少年よ

白い歯(は)が まぶしくひかる
すらりと伸(の)びてる ながい脚(あし)
けしずみ色の しまった肌(はだ)
オレンジのいろの 巻布(まきぬの)が
よくにあう

かっきり澄(す)んだ 青空
ゆらゆら炎(も)える 陽炎(かげろう)
大自然(だいしぜん)に のびのび生きる
マサイ族(ぞく)の 少年よ

もこもこもこもこもこ 羊をひきつれ
のびのびあるくよ はだしの少年
ゆらゆらゆらゆら 炎えてる陽炎
角笛(つのぶえ)ならして のんびりと
もくもくもくもく のびのびのびのび
マサイの少年

 この詩は、「少年少女合唱のための組曲 ライオンの子守唄 ー野生の大地アフリカの詩-」(小黒恵子詩/高木東六曲)の6曲目として使われている。
 詩はほぼ同じだが、少しだけ助詞が異なっている。

■「ライオンの子守唄」バージョン(同声3部)

マサイの少年
高木東六 作曲

もこもこもこもこもこもこ
もこもこもこもこもこ と
羊の群をひきつれ歩く
はだしの 少年よ

白い歯が まぶしくひかる
すらり伸びてる ながい脚
けしずみ色の しまった肌
オレンジの巻布 よく似合う

かっきり澄んだ 青空
ゆらゆら燃える 陽炎(かげろう)
大自然に 伸び伸び生きる
マサイ族の 少年よ

もこもこもこもこ 羊をひきつれ
のびのびあるくよ はだしの少年
ゆらゆらゆらゆら 燃えてる陽炎
角笛ならして のんびりと
もくもくもくもく のびのびのびのび
マサイの少年

 最後までお読みいただき、ありがとうございます。
 次回は、「キリンの詩(うた)」(童謡集:モンキーパズル ~Ⅲ~)をご紹介いたします。(S) 

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