家族で笑っていられるように、ママは時々ホテルに逃亡する
子どもができたら、みんながいきなり優しいママになれるわけではない。
そして、当然ながら子育てにも向き不向きはある。
私はというと、元来とてもマイペースである。動きが速いので「マイペース！？」という声が聞こえて来そうだが、「マイペース」とは動きが遅いことではない。どこまでも自分のペースで生きたい、ということだ。
例えば、思いついたら即動きたい。
「あ、マッサージにいこう」と思ったらその日に行きたいし、「あ、フィリピンに行こう」と思ったら数日中には飛行機のチケットは予約している。
「日本語教師の資格とろう」と思ったら、数日後には通い始めている。
そして集中したら、途切れさせたくない。
面白い本があれば、ご飯もたべず、お風呂も入らず、寝ずに読み耽りたい。本を読み終わるまで、他のことは一切したくない。
私の集中の質はダイバーのようなもので、深く深く潜って周りの音や気配を全て感じなくなるくらいに静かな自分だけの世界で集中したい。そこまで深い集中の段階に潜るのには時間がかかる。そして一旦集中が途切れると、またその深さまで戻るのにも時間がかかる。だから集中して仕事している時に、不用意に話しかけられたりすると、正直イラッとする。
（友人同僚のみなさんへ。オフィスなどで人と一緒に仕事してる時は、深く集中してないので、いつでも話しかけてもらって大丈夫ですよ。）
お気づきかと思うけれど、この特性は子育てとは相性が悪い。
子育ては、人のペースで生きる事だから。
だから、言ってしまえば、マイペースな私は日常では基本いろいろと我慢をしている。
それでも、人のペースで生きる事で新たな発見もあるし、子どもたちとの日常は愉快だし、楽しんでいる。
でもたまーに、半年から１年に一度くらいの頻度で、小さな我慢が散りのように積り積もって、私の中のワタシが「そろそろやばいぞ」とSOSを出してくる時がある。
放置すると、怒りっぽくなったり、気分浮き沈みが激しくなったりする。
だから私はSOSをキャッチしたら、すかさず夫のスケジュールを抑え、ホテルに逃亡する。
1泊、15時チェックイン10時チェックアウトなので、実質19時間。それでスッキリとして家族と笑えるのだから、超オススメである。
夫にしたって、夜と朝頑張るだけで、家族の平穏が保たれるのだから、安いものである。
紹介しよう、私にとっての最高の逃亡先！
家からたった2駅先の藤沢駅の8ホテル！
今回は、夕方チェックイン→部屋で仕事のあれこれと読書→隣のビルでタイマッサージ→ラウンジで一杯飲む→部屋で読書、という感じで過ごした。
子どもがまだ小さくて疲れ果ててた時は、ひたすらベッドでぼーっとしてたこともある。
その時その時に、本当に自分が過ごしたいように、過ごしている。
なぜもっと遠出をして、素敵なホテルに泊まらないのか。それは、私はひたすらひとりでマイペースにすごす（読書する、もしくはぼーっとする）ために逃亡しているからだ。
そのためには余計な刺激はない方がいい。
でも普通のビジネスホテルだと仕事のような気分になってしまう。
8ホテルは刺激がなく、そして適度にホリデー感がある最高のバランスなのだ。
そして家から近いのも大事なポイント。いくら任せているとはいえ、やはり子供たちのことは気になってしまう。なにかあればいつでも帰れる距離だからこそ、安心して逃亡できる。
私は思う。子育てしてる人たちは本当に日々頑張っている。仕事と家事と育児で24時間走り抜け、それでもやる事はつきず、終わらないトライアスロンをしている気分。子どもの学校からの手紙に埋もれ、そして自分のせいではない様々なトラブルがふりかかってくる。自分のために使う時間なんてほとんどないし、私なんて自分の髪を洗う時間は1分だ。
だからたまには胸を張って逃亡したらいい。思う存分に自分を甘やかしたらいい。心からそう思っている。
1泊からの近所逃亡、おすすめです◎
さてと、今日からまたやっていけそうだ。
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