【語学学習者必見】英語を活かせる仕事につきたくて英語を勉強したら自分の首を締めた話
趣味じゃないなら安易な英語学習はやめとけ
今日はコロナの影響で自宅にいることを余儀なくされている状況で、
外にも出れないので何か新しいことを始めようとしている人も多いはずだ。
その中の一つで「英語を含む外国語」を勉強しようとしている人もいるかと思う。
スキルを身につける為に勉強をするのはもちろん良い事であるが、
結論を言ってしまうと、
・新しい、未経験の仕事で活かす為の安易な英語学習はしない方が良い
・趣味以外で目的のない英語学習は時間の無駄
である。
これは僕の実体験であるので万人受けはしないかもしれないが、
英語を勉強した事によって自分の首を締めてしまった話である。
特に、
・駅前留学などで仕事に生かせるスキルを身につけたい
・手っ取り早くスキルを身につけられそうなのが英語
・今後もっとグローバルになるしとりあえず英語勉強しておくか
・英語を使う仕事に未経験から挑戦したい
と考えている人は僕のようにならない為に是非この記事を読んで頂きたいと思う。
※この話は特定の人物や企業を誹謗中傷するものではなく、また一個人として実体験に基づく考えであるということを予めここに明記しておく。
自己紹介
27歳男性
土木→飲食→一般事務→商社での海外営業(この時期にアフィリエイターを始める)→左官工→webディレクターに転職予定
海外営業の仕事に就く為に英語を勉強しTOEIC855点を取得
僕は大学卒業後に複数の会社を転々としながらも、
海外と繋がる仕事につきたい!かっこいい!のような憧れで英語を勉強し、
資格をとって実際に海外営業というポジションの仕事に就くことができた。(今は違う仕事をしている)
タイトルのように感じてしまったきっかけは商社在職中なのだが、
その前に商社での働き方とギャップについて簡単に紹介しておく。
【体験談】海外営業として勤務していた際に思った事3選
商社に海外営業として実際に入ってみて思った点は次の通りである。
1.商社で海外営業は意外と地味
2.介在価値をふと考えてしまう
3.業務量が半端じゃない
一つずつ説明していく。
1.商社で海外営業は意外と地味
商社の海外営業と聞いて、皆さんはどんなイメージをするだろうか。
なんとなーくキラキラしたようなイメージを持っているかもしれないが、
実際は全くの逆である。ほぼオフィスに籠りっぱなし。
入ってからトータルで2年半しか在籍していなかったというのもあるが、
上記のイメージを持って入社すると、ギャップに驚かされると思う。
商社なので納期調整や書類作成、クレーム対応、文書翻訳、顧客やメーカーに対しての折衝が中心だが、そのほとんどがオフィス内で完結する。
担当していた国が時差の関係で対応が日本時間の午後になってしまっていたことから、
他部署よりかは帰宅時間が遅くなっていた。
残業も比較的多かったので、夜一人でオフィスに残ってパソコンカタカタやってるのは寂しいものがあった。
2.商社の介在価値ってなんだろう、企業と企業の潤滑油?
誤解を招く表現かもしれないが業務をしてみて感じた点である。
五大商社のような圧倒的存在感を誇っている商社であれば別かもしれないが、
特に僕がいた商社なんかは、実質「何でも屋」みたいな感じである。
商社は仕入れ先からの商品の値段に上乗せして顧客に販売している分(マージン)が利益となる。
その為に顧客にも仕入れ先にも頭を下げながら利益を確保しなければいけないのでこれが結構大変。
そう言っちゃあおしまいかもしれないが仕入れ先と顧客で直接やり取りすれば商社っていらないよね。(って考えるのは安直?)
3.求人票の「残業はほとんどありません」=業務量が少ないとは言ってません
そして、海外営業とは言っても実際には国内営業や貿易実務も担当していたので業務量は多かった。
午前中は国内営業、午後は海外営業、隙間時間で事務作業…みたいな感じでの勤務スタイルだ。
もちろんイレギュラーな事態が発生すればこの通りにはいかない。
というかイレギュラーが日常茶飯事だったので、日常業務+イレギュラー対応でめちゃくちゃ忙しかった。
しかし、時間外の残業時間は多くて月に20時間程。
自分の仕事の要領の悪さもあったかもしれないが、9時始業なのに仕事がおわらないから7時半に出勤したり昼飯を抜いたことも何度もあった。
実質月残業40時間くらいは働いていたと思う。
入る前の求人票には残業はほとんどありませんと記載してあったが、
残業がない=定時で帰れる=業務が少ない
とはならないんだと痛感した。
英語を活かした仕事につく前に知らないとやばいポイント
話を戻してなぜ、
・新しい、未経験の仕事に挑戦する為の安易な英語学習はしない方が良い
・目的のない英語学習は時間の無駄
なのかを僕なりの考えを交えて紹介する。
まず前者に関して海外営業の例でいくと、
企業は英語スキルを求めているのではなく海外顧客に物を売るスキルを求めている、ということである。
これが一番大事なポイント。
つまり、英語なんかできて当たり前なのである。
もっと言ってしまえば、言語の資格なんかどうでも良い。ビジネスができればそれでいい。
他の記事とかコンテンツでもこのようなことを述べているが、これは本当にそうだと思う。
その証拠に、他部署(国内部隊)の同期と給料は一緒だった。
実際前職にも英語ペラペラなのにTOEIC600点台の先輩もいた(それはそれでどうかと思うが…)。
僕は逆で、英語の資格だけ取ってそれなりに英語を勉強しただけの人間であった為、
入ってからの業務で地獄を見たと言っても過言ではない。
まず海外顧客とのやりとりだが、
メールでは、TOEICで見るような綺麗な英文が送られてくることはまずないと考えて良いし、
電話では地域がらのなまりがあるので試験のリスニングで流れるような綺麗な英語を話す人はいない、と断言できる。
さらに地域によってニュアンスの異なる英語や専門用語などがある為、いくら英語を勉強していても非常に苦戦する事は間違いなしである。
しかも、海外とのビジネスにおける文化の違いに慣れるまでも時間がかかる。
海外に行った事がない人程この点をナメてかかると痛い目に逢うので注意が必要である。時間の感覚とかね。
また、自分の発言に数百万、数千万の責任があるということも認識しておかなければならない。
これは別に海外との取引だけにおける話ではないが、例を紹介しよう。
僕は以前、海外との有形商材ビジネスにおいては必ず事前に手に入れておかなければいけない信用状(L/C)というものがあるのだが、
それについて先方の開設確約を取っていなかった時に、
先輩から「もし、この商談が失敗して負債を被った場合、お前のポケットマネーから数百万数千万出せるのか」と言われた事がある。
このように責任感がすごいのでメンタルが弱い人は絶対に向かない。
他にもいろいろあるが、僕のように語学の憧れだけ、資格でなまじっか高得点取って調子こいてる人は確実に自分の首を締める。
「海外とのビジネスに参画してチャレンジしたい!けど語学は資格とるくらいの勉強しかしてませーん。」
みたいな人は今一度その考えを見直して欲しい。現実は甘くないぞ。
結局僕自身も現実を見て在職中にアフィリエイト始めてるし。
このようになってしまったのは、
何も目的のないままとりあえず英語を勉強して、語学を使う仕事に付ければそれでいいや。という非常に不安定な気持ちを持ったままズルズルきてしまった事に起因すると思う。
こうならないためにも、この記事を読んでくれている方は5W1Hで深堀してみて欲しい。
WHAT:何に英語を使いたいのか
WHY:なぜ英語を使いたいのか
WHERE:英語を身につけたとして、それをどこで使いたいのか
WHEN:英語はいつ、どんな場面で使いたいのか
WHO:誰に英語を使うのか(外国人、それはどんな境遇の人たち?)
HOW:英語をどのように使いたいのか(ビジネスにおいて?日常会話において?)
これが明確で、どのように将来なっていたいかのキャリアプランも合わせて考えられていれば、あなたの英語学習もきっと将来の力になってくれる事間違いなしである。
ちなみに僕は当時はWHATしかなかった。(仕事に英語を使いたい)
逆にこれらが欠けていて、しかもなんとなく英語を勉強をしているのであれば、
趣味として英語を勉強している人以外は時間の無駄なのでさっさとやめたほうがいいと僕は思う。
ここ日本だし。
それよりもビジネスであればマーケティングやプログラミングの勉強をするほうがよっぽどマシだろう。
まとめ
最後に、つらつらと偉そうに語ったが逆に言えば、
明確な目的があり英語が自分の人生において有益になると確信している人はどんどん英語は勉強したほうがいい。
結局は自分の努力不足な点もあるので英語に限らず、人生常に勉強を心がけたい。
おしまい。
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