🏍【海外レースレポート】19歳の🇮🇹イタリア選手権チャレンジ開幕❗

2022年6月15日 18:24

オージーケーカブト公式noteです。
オートバイ用／自転車用ヘルメットのメーカーとして、各ジャンルの競技シーンで闘うライダー、アスリート、個人やチームにもヘルメットを供給しています。Kabutoが応援する「人」にスポットをあて、本人からのレポートなどを掲載していきます！とお伝えしていました。最初に自己紹介いただいた元生徒会長19歳ライダー・川﨑祥吾選手のレポートをお届けします！

👦川﨑祥吾です！

日本のみなさんこんにちは！
レーシングライダーの川﨑祥吾です。

前回は軽く自己紹介をさせてもらったので、今回からレースについて、レポートを書いていきたいと思います。
（前回をご覧になっていない方は是非▼ご一読ください！）

ただイタリア選手権？CIV？って？あまりなじみがないと思いますので、軽く僕が出場するレースについての事前情報を。

🇮🇹CIV イタリア選手権とは？

僕が参戦するイタリア選手権は、1シーズン6戦12レースあります。開催コースは、ミサノ、バレルンガに加え、MotoGPも開催されるムジェロ、SBKも開催されたイモラ、の4つを使用するのですが、ほぼイタリアの上の方にあります。

選手権のレースカテゴリーは大まかに7つ、その中でもSS600は出場するライダーも多く、ハイレベルで一番盛り上がるクラス。レーススケジュールも見やすい時間帯だったりで、重要なポジションを担っています。

今回の第1戦は、ミサノワールドサーキットマルコシモンチェリ。サンマリノの近くで、海が近くにあるため観光地としても人気です。大体ふくらはぎの下あたりで、自分の家から一番近いサーキットです。

レースについては、ウィークに入ると、予選とレースはそれぞれ2回あり、予選はどちらか良い方のタイムで、決勝スターティンググリットの並び順を決めていきます。

🏍参戦マシンについて

僕が参戦するSupersport600（以降SS600）は、さらに2クラスに分かれていて、簡単にいえばノーマルに近いクラスSSと、より改造できるクラスNG、僕はノーマルに近い方のSSクラスです。
参戦中のマシンは、YAMAHA R6が一番台数が多いです。というかYAMAHAがほとんど。600 SS／NGも合わせると、DUCATIのパニガーレV2もそこそこの台数。KAWASAKI、MV AGUSTAは少数派、SUZUKIは絶滅危惧種（すみません）です。

あとは…そうですね、レースに馴染みのない方に。この後度々出てくる「チェッカー」は、白黒のチェック柄の旗🏁のことで、セッション（走行や決勝レース）が終了するとき振られる合図。その単語のまま「終了」の意味で使っています。念のため。

🏁開幕第1戦・ミサノって？

2022シーズン第1戦（4月23-24日）はイタリアをブーツで例えると、膝裏、ふくらはぎの上部に位置する「ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリ」。地元出身で2011年に事故死したレーサーの名前を冠しています。比較的フラットですが海岸に近いため朝夕は常に海風が吹いています。短めのストレートで中低速コーナーが多く、アベレージスピードの低い、16のコーナーを持つ全長4.064kmのサーキットです。

CIV イタリア選手権、マシンやツナギ、ヘルメットのカラーリングもばっちり決まって迎えた開幕戦。結果から言うと、予選セッションは21位、レース1／17位（クラス6位）、レース2／転倒リタイアでした…。

🏆レース1はクラス6位を獲得❗

予選1、まずは自分より速いライダーを追いかけてペースを上げる。その調子で終盤にいままでで1番良いタイムを記録。今年初めてのスタート練習はたくさんの学びを得ることができました。

　予選2、早々にタイムを更新。セッティングの微調整後、再びコースイン。秒数を計算し狙い通りのタイミングでコースインできたのですが、気温が低くタイヤ温度が下がってしまい若干のタイムアップにとどまる。自分の思うタイムが出せず、歯がゆかったです。

　迎えた決勝。レース1は、予選時の練習の甲斐あってスタートは大成功。予選で自分より速かった人に着いていける！レース中盤、改造クラスに直線で抜かれ、そのまま抑えられてしまい集団から離れてしまいました。その後、ヒジから手首までの部分がパンパンに張って、握力がなくなってしまい*、ミスを繰り返して単独走行状態に。さらに1台にパスされ、結局17 位でチェッカーとなりました。

　この＊症状は「腕上がり」と言って、僕は過去1度も起きたことがなかったので、とても驚きましたし、レーシングスピードだったので正直恐かったです。握力がなくなり、クラッチ操作がまともにできなくなりました。ピットインすることも頭をよぎりましたが、なんとか走り切りました。ピッタリめで作ったツナギが影響したことが分かったので、メーカーに修理を依頼、日曜はゆったりめのテスト用を着ることにしました。

🏆レース2、雨×びっくり、のち…DNF😢

翌日曜、朝のウォームアップは生憎の雨。レースが雨になる可能性もあるので出走。今年のマシンでは初のレインコンディションだったので、順位やタイムは追わず落ち着いて周回を重ねました。だんだんペースが上がってきた途中でチェッカー。感覚はまずまず。腕も問題なし。

ピットへ戻るとみんなが手を広げて待っている。到着するなり「Bravo!」と褒められる。なんのことかわかりませんでしたが、なんとリザルト1位でした。正直驚きましたが、自分の実力が知れて良かったです。

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Posted by Shogo Kawasaki #15 on Sunday, April 3, 2022

レース2もレース1と同じく好調なスタートを決める。
2コーナーへの切り返しで前に出よう！
あ、スペースがない。
一旦減速。

切り返している途中でした。
え？なんで？　意味不明…。

突然後ろから追突され、転倒してしまったのです。追突の経験がこれまでなかったので、転倒した際、何が起こったのかしばらく理解できていませんでした。結果はDNF（Do Not Finish＝完走できず＿|￣|○）。

こうして第1戦のチャレンジは終わりました。レース1の腕上がり、レース2の転倒、とすぐに思うようにはいかないですが、トレーニングや事前テスト、取り組み方などは、昨年と比べ格段に良くなっていると思っています。

この調子で、第2戦に向けまた頑張っていきます。目指せ表彰台！！

最後まで読んでいただきありがとうございました！ではまた第2戦で。
アリヴェデルチ！🇮🇹

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📹オマケ…オタク自己申告?! ご本人インタビュー

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以前、川﨑祥吾選手にインタビューした動画がこちら↓