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🏍【 GPレポート 】🏁\「記憶に残る」モンメロ・サーキット/-2024Rd.6🇪🇸カタルーニャGP


「フルタイムライダーとしての引退を発表できてうれしい。このパドックでの20年間は素晴らしいものだった…。アプリリアとともに成し遂げてきたことにとても満足しているし、誇りに思っている。我々は歴史を作り、それは決して忘れることはないだろう。とても楽しかった。そして、信じられないような“人間集団”を作り上げることができた。バレンシアまではまだ多くのレースが残されていて、ぼくらはさらに力を発揮することができる」

......この言葉でアレイシ・エスパルガロ選手は、2024年シーズン終了後にフルタイムライダーとしての活動を休止するという決断をMotoGPコミュニティに伝えた。この決断はここ数週間で固まったと言う。アレイシ選手は、MotoGPグリッドのすべてのライバルたちが見守る中、非常に感情的な表情で、世界選手権でのキャリアを振り返り、夢を実現させ“幸せな気分でパドックを去る”と断言した……


感傷に浸りつつもシーズンは続いていく。
第6戦の舞台、モンメロ・サーキットは、スペイン北東部、地中海に面し、全長4.657km、低速から高速までバランスのとれた14のコーナーと、GP屈指の長さ1km以上のストレートを持つため、スリップストリームが有効で混戦必至のコース。昨年の第11戦、アレイシ選手がスプリントとロングレースに優勝を飾った、Kabutoにとってもまさに歴史的な勝利をもたらしてくれた場所だ。

https://www.circuitcat.com/en/

週末にカタルーニャは約18万人の観客を迎え、そのうち7万6000人が日曜日のレースを生中継で観戦した。この観客数は、選手権がヨーロッパ・シーズンを開始して以来、過去最高となった。

Kabutoライダーたちの結果から言うと、土曜のMotoGPスプリントレースでアレイシ選手は優勝、日曜はMoto3のコリン・ファイヤー選手、Moto2のジェレミー・アルコバ選手、そしてプレミアムクラスのアレイシ・エスパルガロ選手は3人とも4位でフィニッシュ。表彰台は逃したものの、充実のレースを展開した。


🏁《MotoGPクラス》
\ポール獲得、スプリント優勝、コースレコード!/

🇪🇸Aleix Espargaro🏍41

アレイシ・エスパルガロ選手
(スペイン🇪🇸/Aprilia Racing🏍41)
🕐予選1位 🏆スプリント 1位 🏆ロング 4位
👑ランキング7位/76P

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カタルニアGPは、アレイシ・エスパルガロ選手にとって大きな感動に満ちた週末となった。木曜に今季限りでレーシングスーツを脱ぐことを表明し、土曜にはポールポジションを獲得、スプリントレースで優勝し、コースレコードを更新した。

しかし日曜日は、ミディアム・コンパウンドのタイヤでスタートからフィーリングが合わず、期待に応えられなかった。

🎤アレイシ選手🏍41のコメント

(土曜日)
「この週末を表現する言葉がない。夢のようで、たくさんの美しい感情を味わっている。難しいレースだった。コースはグリップがあまりなく、序盤の他のライダーたちのペースはかなり高かった。いずれにしても、そのペースを維持するのは難しいとわかっていたので、序盤は我慢してオーバーテイクしないように自分に言い聞かせた。その作戦が功を奏して、ついに表彰台のトップに返り咲くことができたんだ」
さまざまな思い出とともに、この喜びをしっかりとかみしめるように答えてくれた。

(日曜日)
「最終ラップまで100%の力を出し切った。ウイークを通じてフィーリングは良かったが、決勝ではミディアム・タイヤのグリップが良くなかった。いずれにせよ、ポールポジション、スプリントレース優勝、コースレコードの更新と、この数日間は素晴らしいものだった。最後のMotoGPシーズン、次はアプリリアのホームコース、ムジェロだ。このままムジェロでも優勝できたらいいね」

残された一戦一戦、1つ1つのコーナーを大事にしながら、無事に闘い抜いて欲しいと願うばかりだ。


🏁《Moto2クラス》
\マーベラスなオーバーテイク劇場!/

🇪🇸Jeremy Alcoba🏍52

ジェレミー・アルコバ選手
(スペイン🇪🇸/Correos Prepago Yamaha VR46 Team🏍52)
🕐予選22位 🏆決勝 4位
👑ランキング9位/43P

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Moto2ライダーのジェレミー選手は、ホームGPで今季最高の4位を獲得した。予選最後列からのレースで、素晴らしい逆転劇を見せてくれた。

🎤ジェレミー・アルコバ選手🏍52のコメント

「かなり厳しい週末だった。22番手からのスタートだったんだ。土曜から日曜にかけてマシンを完全に変更することにして、チームも素晴らしい仕事をしてくれた。」

「22位からスタートして4位でゴールできたのだから、何も文句はないよ。どんなときでもあきらめず、常にマシン性能を高めようとしてくれたチームに感謝したい。レース中はタイヤのマネージメントに集中して、落ち着いてほかのライダーをオーバーテイクできたと思う。メル(サーキット)をとても楽しんで、表彰台も期待していたが、そうはいかなかった。最終的には4位だったよ」


最後列の22番グリッドからスタートし、じつに18ポジションアップという力強い走りを見せてくれたジェレミー選手。次戦からMoto2クラスでさらに気のおけない存在になるだろう。


🏁《Moto3クラス》
\コリン・ファイヤー選手、惜しくも表彰台を逃す/

コリン・ファイヤー選手
(オランダ🇳🇱/Liqui Moly Husqvarna Intact GP🏍95)
🕐予選2位 🏆決勝 4位 
👑ランキング3位🥉/75P

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連続で表彰台に登っているコリン・ファイヤー選手は、ここバルセロナで激しいレースを展開。予選ではセカンドポジション、フロントローをゲット。

決勝では最終ラップの3位争いでオーバーテイクされ、獲得しかけた表彰台から惜しくも脱落してしまった。それまでコリン選手はレースをリードしていた。そのため最終的に4位獲得という結果は、総合順位で前にいるライダーにポイントを譲ることになり、ランキング争いにおいては悔しい結果となった。

🎤コリン・ファイヤー選手🏍95のコメント

「今日は4位という結果だった…。スタートはまずまずで、最初からいい感じだったんだ。第1コーナーでは、自分のフィーリングでうまくパスすることができたし、アウト側にいた他のライダーもパスしようとした。それからは本当にハードにプッシュして、終始ベストを尽くしたが、コースの上りセクションではかなり苦戦した。だから今日の4位には満足しなければならないと思う」

争いの激しいこのクラスにおいて、確実にチェッカーを受けポイントを加算。オランダのルーキーはしっかりとランキング3位をキープしている。


Moto2ジェレミー選手の躍進もあって、結果的にすべてのKabutoライダーが表彰台まであと1歩のところまで近づけた。アレイシ選手の引退表明と、この週末は記憶に残るレースとなった。

次戦、ヨーロッパラウンドは舞台をイタリアに移してまた週末のレースが繰り広げられる。アレイシ選手にとっては現役のカウントダウンの闘いがひとつ進むことになる。

(MotoGP™ 第7戦イタリアGP🇮🇹5/30ー6/2)#ItalianGP


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