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「北極男 増補版 冒険家はじめました」発売決定!

2013年に出版した、私の最初の著作「北極男」が、増補版として文庫で復刊します!

表紙の絵は、単行本と同じく絵本作家のあべ弘士さん

発売日は12月14日。単行本の時は講談社からでしたが、文庫は山と渓谷社に版元を移し、ヤマケイ文庫での復刊です。
2000年から2013年までの北極行をまとめていますが、各年の北極行を今の視点で振り返る増補を60ページほど書き足し、追加しています。

「冒険は素晴らしい。そのフィールドとして北極は最高だ!」
生きることに空虚さを抱えていた著者が北極で見つけたものとは。
生きづらさを抱えている人たちへおくる、幸せに生きるための道しるべ。

日本唯一の北極冒険家、荻田泰永のデビュー作。
1977年神奈川県生まれの著者は、両親に何不自由なく育ててもらったはずなのに、ある日突然大学を中退して北極冒険を思い立つ。
2000年、冒険家・大場満郎の企画で初めての海外旅行で北極に行き700kmの徒歩行を経験。
その後、アルバイトで資金をためては毎年のように北極へ向かい、2002年には500km単独徒歩行、2004年に2000km犬ゾリ縦断行、2010年には北磁極に無補給単独到達。
2012年には日本人初の北極点無補給単独到達をめざす。

年々悪化する海氷状態、まったく前に進めない乱氷帯、極限の飢え、そしてホッキョクグマの恐怖。
なぜそこまでして過酷な北極へ通いつめるのか? 
生きるとは何か、を探すうちに極地にたどりついた男は、やがて「考える脚」へと変貌を遂げる。
その冒険の過程を描いた珠玉の青春記。

■内容
プロローグ<ある取材記者との会話> 旅の準備・北極ってどんなところ? ホッキョクグマほか
1回目 初めての北極~2000年北磁極~
2回目 北極一人旅~2001年レゾリュート~
3回目 単独初挑戦~2002年500km徒歩行~
4回目・5回目 出会い~2003年ケンブリッジベイ~
6回目 犬ゾリ2000kmの旅~2004年グリーンランド~
7回目・8回目 挫折~2006年ケンブリッジベイ・2007年1000km単独徒歩行~
<ある取材者との会話・その2> 冒険家の悩み・働くこととお金の話
9回目・10回目 再起~2008年皆既日食・2010年北磁極単独~
11回目 角幡とフランクリン隊を追う~2011年1600km二人旅~
12回目 無補給単独徒歩による挑戦~2012年北極点~
13回目 北極点を越えて~2014年再びの挑戦を目指して~
《あとがき》
《解説》北極バカ一代 角幡唯介
《文庫解説》イヌイットに与えられた名前は 川内有緒

これまで「北極男」「考える脚」「PIHOTEK 北極を風と歩く」と、3冊の著書を出しました。
「北極男」は2000年から2013年まで。
「考える脚」は2014年から2018年までの遠征をまとめています。

私の原点となった、北極との出会い、そして北極にだけ通い続けていく「北極男」の誕生っぷりが紹介されます。

それにしても、自分のことながら、改めて「北極男」を読み返してみると、なんでこの男はこれほどまでに北極にだけ通い続けるのか、疑問ばかりが残ります。自分なんですけどね。

冒険研究所書店では、予約受付中。もちろん、ご希望の方にはサインを入れてお送りします。
また、ウチ限定でのおまけも付けようかと考えています。何にするかは考えています。お楽しみに。

12月17日(日)には、発売イベントとして、冒険研究所書店で久しぶりに私単体でのトークをやろうかと思っています。夕方ですね。
北極行の初期の頃は、現地での写真をリバーサルフィルムで撮影していました。スライドフィルムですね。
スライド映写機が書店にあるので、初期の頃の写真をガチャコンガチャコンいいながらお見せしつつ、若かりし頃の北極話をします。

そちらは詳細決まったらお知らせします。

「北極男 増補版」みなさん、よろしくお願いします。買ってね。

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