経済活動と環境問題をどう両立するか。外苑前にてクロストーク開催。
2020年12月。まだ、冒険研究所書店が「書店」になる前から行っている「冒険クロストーク」の、第2回目に登壇していただいたのが、渋沢寿一さんでした。
渋沢さんは、あの渋沢栄一の曾孫にあたる方。
あの時のクロストークでは、前半に渋沢さんから講義をいただき、後半に私やお客さんたちとのディスカッションや質問を受けていただきました。
とにかく、すごい講義だった。
「里山資本主義」として紹介されて、全国的にも有名になった岡山県真庭市の、木質バイオマスを利用した地域内経済循環を推進したのは、渋沢さんの力が非常に大きかったのです。
渋沢さん自身は他にも、高校生たちを海や森で生きる人たちのところに連れて行き、聞き書きをしてまとめる「聞き書き甲子園」などの活動を長年続け、日本中で森づくり、人づくり、まちづくりに関わってきました。
経済と環境が衝突し、対立している現代。経済活動の推進によって、多くの環境問題が引き起こされてきました。
渋沢さんのお話というのは、経済活動を行いながら、どのように環境問題も蔑ろにすることなく、両立させていくかという提言であり、実践であり、理論であり、心のお話です。
私は、ものすごく感銘を受けました。
渋沢さんのお話を聞く中で、私は「機能と祈り」というキーワードを深く考えるようになり、このnoteの中や他の場面で多く使っています。
私は北極という自然を通して、これまで自分の活動と地球環境について、感じるところがたくさんありました。
その感覚が、渋沢さんのお話を聞いた時に、つながるところが沢山ありました。
冒険や探検の世界も同じです。かつて、地球は無限の広がりを持つように思われていましたが、大航海時代や科学技術の発達によって隅々まで人の手が入るようになり、やがて宇宙へ、未知を求めて人間の好奇心はどこまでも拡大しています。
渋沢栄一が日本に資本主義を持ち込んだ時には、まだ地球の資源や環境は無限に感じるほどだったでしょうが、いま、私たちは地球の有限性を痛感しています。
経済活動という欲望の連鎖はどこまでも拡大し、その結果として私たちの未来を危ういものにしています。
そんな未来を生きる、次の世代の子供たちに対して何を残せるか、いま自分たちが行う事は何なのか。
渋沢さんは、聞き書き甲子園や、日本各地でのまちづくりによる実践で、子供たちに経済と環境を教えています。これまでの生き方の中で、尊重すべき事は何か、改めるべき事は何か、これからの生き方を考えるための大きなヒントを与えてくれます。
私は、小学生たちとの100マイルアドベンチャーを通して、子供たちと毎年旅を行っています。そこでは、自分の知らない世界の広がりを体験し、人間固有の感情を豊かに磨くことをテーマにしています。
6月3日(月)に、渋沢さんをお迎えして「冒険クロストーク」を東京都内の外苑前で開催します。
トークの参加(会場参加、オンライン配信)は以下より。
5月25日に発売された、渋沢さんの新刊「森と算盤」の発売記念として、これから未来に私たちが残すべきこと、今やるべきことを、渋沢さんとお話ししたいと思います。
日時:2024年6月3日(月)
開場 17:30
開演 18:30
終演予定 20:30
終演後交流会 21:30まで
参加費:会場参加 3000円(軽食付き)
オンライン配信 2000円
会場参加、オンライン配信共に、録画視聴可能です
場所:SHARE LOUNGE 外苑前
107-0062 東京都港区南青山2-26-1
D-LIFEPLACE南青山10階
東京メトロ 外苑前駅 1番出口 徒歩1分
ぜひご参加を。
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