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北極冒険家の読書、映画、評論

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記事一覧

私の著作は現在4作

改めて、私の著作は現在4作。 2013年に講談社より出版した、私の初著作「北極男」が、2…

知的情熱を体で表現する。読書と冒険の関わり

岩波書店「図書」2023年1月号に寄稿した文章です。 読書との出会い、冒険との出会い。そ…

冒険者は城壁の中より逃走し、帰還して語る

6年前の今日(1月5日)、無補給単独徒歩で南極点に着いた。 もう6年か、早いものだ。 そ…

「北極男 増補版 冒険家はじめました」発売決定!

2013年に出版した、私の最初の著作「北極男」が、増補版として文庫で復刊します! 発売日…

街の中での書店の役割。購買と投票の同一性

私が書店を始めて2年半になる。 神奈川県大和市に「冒険研究所書店」をオープンさせたのが、…

冒険と読書の同一性。主体性の話し

探検とは何か  今から100年以上前の1911年12月。ノルウェーの偉大な探検家、ロアル…

「PIHOTEK 北極を風と歩く」が 第28回 日本絵本賞「大賞」受賞。 文章に込めた想い

昨年の夏に出版した絵本「PIHOTEK ピヒュッティ 北極を風と歩く」が、このたび第28回日本絵本賞において、最高賞となる「大賞」を受賞することが決まりました。 授賞式は6月22日。 以前のnote投稿記事で、絵本制作に至った経緯などを書いたので、今回は私が書いた文章に込めた想いの部分を書きたいと思います。 今回の絵本のテーマは「風」そして「命」でした。 絵本制作の話が決まり、私が物語の文を書くにあたって頭の中に浮かんだイメージがいくつかありました。 まず一つ目が「命

絵本を作って感じたこと。その深淵な世界

作家の井上奈奈さんとの共著により、昨夏に出版しました絵本「PIHOTEK ピヒュッティ 北極を風…

新刊絵本「PIHOTEK ピヒュッティ 北極を風と歩く」発売しました

8月9日に発売した私の新刊絵本「PIHOTEK ピヒュッティ 北極を風と歩く」 もうすでに、たく…

新作絵本「PIHOTEK ピヒュッティ 北極を風と歩く」出版決定!!

一年以上前から制作に取り組んでいた、絵本の出版が8月9日に決定しました。 私が文章、冒険…

人間の土地へ

9月25日に発売になった小松由佳さんの新刊「人間の土地へ」を読んだ。 日本人女性初の高峰…

江戸時代の免疫システムとしてのオランダ東インド会社

西洋探検の歴史は、資本主義経済史と裏表でもある。 かつて「探検家」という存在は資本主義の…

日本人的「今後ともよろしくお願いします」の真意

ここ最近は仕事もなくなり、冒険研究所での子供受け入れも無くなっているので、やることがない…

日本人の意識構造

ここ最近は、本ばかり読んでいる。2月下旬から、イベント事や講演などがことごとくキャンセルとなり、仕事がほぼ全て飛んでいる。果たして減収額がいくらになるかは計算したくないが、おかげで時間だけはたっぷりできている。 ルース・ベネディクト著「菊と刀」 太平洋戦争中に敵国である日本人を深く考察したアメリカ人の人類学者による記録。 この本は、アメリカ人の人類学者であるベネディクトが、太平洋戦争中に敵国である日本人に関して理解を進めるために研究したものを、戦後すぐに出版した本。当然