私がラッキーにも出版できた理由。
なんだか偉そうなタイトルになっちゃいましたねー。
実はこれまで2冊の本を出させていただいているのです。
今回はなぜ私が出版できたのか?
その経緯を書いてみようと思います。
私は杉並区の荻窪でライブハウスをやっております。
1号店がプロミュージシャンの演奏、2号店は貸切ライブとセッション。
こういう具合で2軒ございます。
さてさて当時、世間は「おやじバンドブーム」。
「荻窪におやじがいっぱい集まってる店があるらしいぞ…」。
そんな噂を聞きつけたか、ある出版社の方が尋ねてきました。
「おやじ向けのバンドの本を出そうと思い取材させてもらいたいのですが」。
私は「いいですねー、ぜひ協力させてください!」と二つ返事。
ポンポンと話が進みます。
結果、「おやじバンドやろうぜ」の大半のページが当店関係で埋まることになったのでした。
そんな折です。
「あのー、私も本とか、出したいんですけどー」と言ってみたのです。
「え? 佐藤さんが書くの?」
「は、はい」。
「いいですよ」。
「え?」
「やりましょうよ」。
というまさかの展開だったのです。
自費出版ではありません。ちゃんと印税での契約です。
「ちなみに佐藤さん、これまで本、出したことってありますか?」
「いえ、無いのですが、文章を書く仕事はしてました。あ、今もちょっとしてます」。
と、まあ、こんな具合だったのです。
いやいや、普通じゃあり得ませんよね、これー。
で、出た本がこちら。
いわゆる自伝的な感じと、次々と巻き起こる事件の話題、そして自己啓発とが合わさったような本です。
出た当初、私は本屋さんに行くと、つい「あるかなー」と探してしまいました。
それが結構な確率で置いてあって、場所によっては山積みだったり…。
嬉しい反面、こうも思っていました。
「ライブハウスの本なんて誰が読むのだろう…」。
出したばかりから「売れなかったら社長さんに申し訳ないなあ」、本気でそう思っておりました。
ところがです!
「この本を読んでライブハウスをやりたくなりました!」
「ライブハウスを作るならこういう風にしたいです!」
「この本をバイブルにライブハウスをやっています!」
などという反応が続々と起こったのです。
しかも、テレビやラジオにも呼ばれるように。
文章を書いていたと前述しましたが、私はインタビューしたり、CDの紹介記事を書いたりと、いわゆる取材する側の立場でした。
それが逆の立場にもなってしまったのですから、出版効果たるや驚きです。
この「荻窪ルースター物語」、今はほとんど本屋さんで見かけなくなってきました。
でもここには大量にあります。
てへへ。
という具合でラッキーはラッキーだったとは思いますが、なんでそのラッキーが起こったのかと申しますと、おそらく一番はこれです。
話した相手が出版社の社長さんだったから。
次にラッキーだったのが、ちょうどその出版社が「ちょっと変わった人の生き方、みたいな本をシリーズで出すのも面白いな」と考えていた時期だったからなのです!
まあ、あと文章書く仕事もしてるって言ったのもよかったかも。
そういうわけで、ラッキー中のラッキーだったのです。
でも思うのは「たったひとことを言ってみる」。
これが何かを始めるきっかけとなるんだなと思います。
もし、私が黙っていたら全くこんなことにはならなかったのですから。
始めの一歩は最初の行動があってこそ。
って、目下ステイホームなうなのだーーーーー。
外出はお気をつけてどうぞー。
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