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【人事向け】採用戦略の成功事例5選をマーケター目線でまとめてみました

企業の成長に人材は欠かせないもの。

一般的に企業を経営していくうえで必要な経営資源は

「人・物・金」

と言われています。最近ではこれに「情報」が加わり4大経営資源とも言われています。

日本がイケイケだったバブル全盛の1980年台の日本の時価総額ランキングでは、日本興業銀行や住友銀行、富士銀行などほとんどが銀行などの金融系が占めていました。つまり「金」の時代ですね。

1989年の日本の時価総額ランキング
1位  NTT      21兆円   通信
2位  日本興業銀行  13.3兆円  金融
3位  住友銀行    9.9兆円    金融
4位  富士銀行    9.5兆円    金融  
5位  第一勧業銀行  8.6兆円    金融
6位  三菱銀行    8.1兆円    金融
7位  三和銀行    7.7兆円    金融
8位  トヨタ自動車  7.6兆円    製造
9位  東京電力    7.4兆円       エネルギー
10位  野村証券             6.1兆円         金融

                    引用:人事こそ最強の経営戦略

その後2000年台になるとDocomoやトヨタ、ソニーなどの携帯電話、自動車や電子機器などの製造業の会社が上位を占め、「物」の時代であったといえます。

2000年の日本の時価総額ランキング
1位  NTT Docomo              18兆円         通信
2位  トヨタ自動車             13.6兆円       製造
3位  NTT                             13.2兆円       通信
4位  ソニー                         7.2兆円   製造
5位  みずほ銀行          6.5兆円   金融
6位  武田薬品           8兆円   製造
7位  松下電器           5.6兆円   製造
8位  セブンイレブン        5.4兆円   小売
9位  東京三菱UFJ                5.4兆円        金融
10位  本田技研            4.1兆円   製造

そして直近2018年になるとDocomoやソフトバンク、KDDIといった携帯御三家などの通信、情報サービス系企業が占めており、「物から形のないサービスを提供する企業の時代」になっています。

2018年の日本の時価総額ランキング
1位  トヨタ自動車     22.1兆円      製造
2位  NTT Docomo          10.6兆円    通信
3位  NTT         10.5兆円  通信
4位  三菱UFJ FG        9.9兆円       金融
5位  ソフトバンク            9.2兆円    IT、通信
6位  キーエンス                7.5兆円       製造
7位  KDDI          6.8兆円  通信
8位  ソニー                        6.7兆円       製造
9位  ホンダ                        6.5兆円       製造
10位  任天堂                         6.5兆円      ゲーム

このように時代の流れと共に企業の価値は、お金から物になり現在はサービスになってきています。

そんなサービスの時代において重要になるのが「人」です。

それはサービスを生み出し、そのサービスを運用して利益を生み出す源泉は「人」になるからです。もちろんこれからはAIという選択肢もでてくるでしょうが、それをふまえても労働人口が年々減少してきている日本では今後ますます「人」の時代になるのは必然の流れでしょう。

そんな人材に関して、以下のような悩みを抱える経営者や人事の方は多いのではないでしょうか?

「人材とのミスマッチが多く、離職率に悩んでいる」
「そもそも優秀な人材を確保できず、採用に頭を抱えている」

僕も今まで働かせていただいた会社では必ずといっていいほどあった課題です。

もしこういった悩みを抱えているとすれば、まずは自社の採用戦略そのものを見直してみることが大事なのではないかと思います。

そんなわけで今回はマーケター目線での採用戦略の実際の成功事例を5つ紹介してみたいと思います。

企業が生き残るために「採用戦略」が欠かせなくなっている

上記でも書いた通り、今後企業が生き残っていくためには、「採用戦略」は必須だといえるでしょう。

企業を存続させていくうえで人材はとても重要であり、マイクロソフトのビル・ゲイツも、「最も優秀な人材が20人いなくなったら、マイクロソフトは鼻もひっかけられないつまらない会社になる」と述べています。

つまり当たり前ですが、自社にあったいい人材さえしっかり集められればどうにでもなるという事です。

採用戦略を立案するメリット

では、採用戦略を立案することにより、具体的にどのようなメリットがあるでしょうか?

大まかには、以下3点が挙げられます。

・自社が本当に欲しい人材を明確化でき、無駄な求人施策を減らせる
・自社とマッチする人材を雇用することができ、離職率の低下が期待できる
・即戦力として活躍してくれる可能性のある人材を確保でき、社内の活性化も期待できる

一言でまとめるとすれば、「求人の効率を高めたうえで、企業にマッチしている優秀な働き手を確保しやすくなる」というところでしょうか。

採用戦略の成功事例5選


① インターンシップの募集を増やした

採用戦略の一環として「社内インターンシップの募集を増やした」という事例があります。

社内インターンシップを行うことによって得られた効果は以下の2点。

・候補者は現場環境や仕事内容に実際に触れることができる
・企業は、候補者の能力や適性度をチェックすることができる

これら2点の効果があったため、インターンシップを経て採用した候補者は、そうでない候補者よりも離職率が低く、社内での貢献度も大きく異なったようです。

候補者と企業のミスマッチを減らす、という意味で非常に有効な採用戦略だといえるでしょう。

② 広告の出稿場所を工夫した

採用戦略の事例2つ目は「広告の出稿場所を工夫した」というものです。

これは要するに、ただ人目につくような求人媒体に求人広告を出稿したのではなく、「企業が欲しい人材を明確にしたうえで、広告の出稿場所を選定した」ということ。

広告費用を例年よりも大幅に抑えたうえで、より自社に合致する人材の雇用に成功している事例です。

採用戦略を決める際には、まず「自社が欲しい人物像を明確にすることが大切」ということ伺えますね。

この部分についてはこちらも参考ください。

③ 面接時の候補者体験の改善を心がけた

採用に関連するトピックとして、近年「採用CX(候補者体験)」も注目されています。

採用CXとは、「求職者が企業を認知してから、選考を終えるまでの一連の体験」と定義されており、採用CXを改善することで採用力を高めるのが狙いです。

採用CXの一環としては、以下のような事例があります。

・候補者に対するメールの返信のスピードを改善し、企業の信頼度の向上を図った
・面接の際に簡単なゲームを行い、候補者の緊張を解いたうえで審査した

近年は、企業が求職者を選ぶのではなく、逆に「候補者が企業を選ぶ」時代に変わりつつあります。

候補者への体験を工夫することで、優秀な人材が他社へ流れないようにしましょう。

④SNSなどで企業の採用ブランディングを行った

ただ広告を掲載するだけでなく、SNSやオウンドメディアで求人を行った事例もあります。

その際には、自社に必要な人材に刺さるようなアカウントやコンテンツを作成し「採用ブランディング」を行う事が重要です。

「ただSNSアカウントや自社サイトで求人すればいい」わけではないので、ぜひ以下の記事もチェックしてみてください。

こちらも参考ください。

⑤ WEB説明会を開催した

採用戦略として「説明会をすべてWEBで行うようにした」という事例もあります。

これによって遠隔の学生が説明会に参加しやすくなるため、地方の優秀な学生の確保が期待できるようです。

採用戦略まとめ

今回は採用戦略の事例について紹介してみました。

いずれもまずは試して自分で効果をみることが重要です。

しかし、一番大切なのは「自社が欲しい人材に合った戦略を立てること」

まずは、自社の課題を明確にし、どのような人材を確保すればいいかペルソナ設定から始めてみるのがおすすめです。

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