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「始めたら半分終わったのと同じ」

私には積極性が足りないと思う。頭の中でおもしろいことを考えていても、「そんなの上手くいくわけない」「おかしいんじゃない?」と自分の考えを否定して、結局やらない。

それに、やってみて出来なかった時にどうすればいいか分からないから、やれない。怖い。

だけど、こんな考えだった私に新しい考えをくれた人がいる。私の大好きな人。彼は外国人だけど、普段はそんなこと全然感じない。「あ、そういえば外国人だったな」とたまに思うくらい。

私がやってみたいことを彼に話すと、決まって「いいじゃん!おもしろそうだね。やってみようよ!」と言ってくれる。そしていつだって私より嬉しそうにする。

それでも消極的な私に彼は、「何でもやってみることが大事だよ。もっと自信を持っていいよ。出来ても出来なくても大丈夫だから」と言ってくれた。

私の好きな言葉に、「始まりが半分だ」というものがある。これは「物事を始めたらそれはもう半分終わったのと同じこと」という意味だ。彼が教えてくれた。やりたいことがあるなら、一歩踏み出す勇気が大切。

この言葉を知った時、なんて素敵な言葉だろうと思った。怖がりな私の背中を押してくれる言葉。「それならやってみようかなぁ」と思える。

確かに私は彼と出会って、今までの自分ならしなかったであろう行動を取ったこともある。海外で隣にいた現地の人に自然と話しかけた時は、自分でもびっくりした。

こんなのある人にとってはなんてことないことかもしれない。だけど私には意味がある。その一歩を踏み出したおかけで、「もっと話したい!語学っておもしろい!」と思えたのだから。

実際に、やるまでは怖かったりめんどくさかったり、なんだか大変なことのように思えたりもするけど、ちょっと始めてみたら案外出来ることってたくさんある。

このnoteもそうだ。興味を持ってから始めるまでに時間がかかったけど、やってよかった。自分の思いを表現したいから始めたと言ったら、彼がすごく喜んでいた。応援してくれる姿を見て、また私も嬉しくなる。そして今も書いている。

彼と出会わなければ、きっと今私が見ている夢は違うものになっていただろう。新しい考えを持てたというのが私にとっての大きな変化だ。

一人では気付くことの出来なかった、毎日が楽しくなる考え方。きちんと自分軸で生きるための考え方。

たった一人との出会いで、日常が変わっていくっておもしろい。彼と過ごす日々で私は明らかに成長している。そう思えることがありがたい。

だから私は、出来るだけ自分の心に素直でいたいと思う。やってみたいならやってみる。それでもまだまだ不安を感じてしまうことも多いから、その度に「始まりが半分だ」の言葉を思い出せたらいいな。

今でこそこうやって彼と一緒にいられることに幸せを感じているが、正直に言うと私は彼と出会う前まで「日本人としか付き合わない」と決めていた。嫌な経験をしたことがあるから。一度嫌な経験をすると、その記憶があるからどうしても色眼鏡で見てしまう。

しかし、彼は違った。

きっとたった一度だけの経験で人や国に対して偏った印象を抱き、心を閉ざしてしまう人も多いと思う。もはや自分で経験してもいないのに、聞いた話で勝手に嫌悪感を抱いたり、偏見を持っていたりする人もいるかもしれない。

でも、そんなくくりに縛られて交流を避けてしまうのはもったいない。

私が彼と出会ってたくさんの変化を感じられたように、育った国や文化、言葉など、どんなことでも自分と違う人に対してもっと寛容に、オープンになれたら、きっとお互いに素敵な変化が現れると思う。


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