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【不妊治療体験談#5】見えない不安に体がクラッシュ。

こんにちは、yukiです。不妊治療のためクリニックに通いはじめて約半月。
通うたびに分からないことが増え、調べる日々が続いていましたがここにきて体がクラッシュ。

嫌な疲れ方をしているなと思っていた矢先、先週土曜日にストレス性の胃腸炎にかかったのでした。胃をぎゅ〜っとにぎりしめられ、吐き気と戦いながらトイレにこもること30分。落ち着いたころにはすっかり体が冷え切り、異変に気付いた主人がやさしく体を温めてくれました。

背中をさすってもらいながら、全身の力が抜けてはじめて「あぁ、また呼吸ができていなかった」と反省。なにかに囚われると決まって呼吸が浅くなるのです。

考えても仕方がないから不妊について脳のスイッチを切りたい。みんなどうやって折り合いをつけているんだろう。まだ人工授精も体外受精も始まっていないのに、こんな調子で乗り越えられるんだろうか。何もかも自信がない。

真っ暗闇だけれど、仕事にはとても救われている。不妊治療はやっても効果が見えづらい。成果を得られる確証がないなか、行動するのはかなりのストレス。けれど仕事はやった分だけ何かに確実に繋がる。

セールスではないから直接売上にはつながらないけれど、わたしが書くことで、新たな仲間が増えたり、社内で価値観を共有できたり。不妊という暗闇に放り込まれ、仕事の成果に対する見方が少し変わった。

そんなことをいっている間にも2020年が暮れていく。今年最大の収穫は年明け早々に社会復帰できたこと。ご縁でお仕事をいただき心から感謝している。そして2020年滑り込みで届いた最大のバッドニュースは不妊という事実。

思いっきり体を壊した2018年。苦しみのなかに見出したのは「体の弱い人の気持ちがわかるようになれた」ということ。人の強さは強靭な強さではなく、人の痛みをいかに理解できるか、という価値観にたどりついた。

今回もそう。不妊がわかったことで、不妊に苦しむ人の気持ちを理解できる人間になれる。人の痛みを知り、ひとまわり強くなれるということ。そう思わないとやってられない、というのが正直な気持ちだけれど10%は素直にそう思っている。

人生の価値基準を「何かを得る」という軸から「何かを理解する」という軸へシフトすればいいんだと思う。得ることを価値にすると得られないことが=不幸につながってしまうから。頭では理解できてもまだ体現できていない。

不妊が2020年最大のバッドニュースといったけれど、痛みを知って柔軟な人間になれるチャンス、夫婦の新たな絆を築くチャンスと思ばいい。個人主義が強いから「おまえはもっと旦那と協調しろ」と天からいわれているような気さえする。

いまはそんなところに、気持ちを収めることにする。明日にはもう少し体力も回復して健康な思考がもどるはず。そいえばタイトルにクラッシュと書いて、映画「コントラクトキラー」に出ていたザ・クラッシュのボーカル、ジョーストラマーのこのシーンを思い出した。

リストラされた主人公が自殺をするため殺し屋に依頼するも、その日恋に落ちて人生一変、だけど殺し屋に追われ〜というストーリー。世の中にはこんなに素晴らしい映画やアーティスト、他にも素敵なもので溢れてある。

目の前の暗闇にすべてをとらわれてしまわないように。美しいもの、人のやさしさに目を向けよう。そう思たから今日は主人に笑顔で「おかえり」の言葉を届よう。いつもはリビングに横たわり、背を向けたまま「おっか〜(おかえり)」と発するだけのダメ嫁だけれど、今日は感謝の気持ちをそえて。

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自律神経失調症が原因のPMSや胃腸炎から生還できた藤川徳美先生のメガビタミン健康法について、解説と体験談を綴っています。



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