【不妊治療体験談#6】アルコールと凍つくこころ
「あんたは飲みたいかもしらんけど、妊婦さんは眠いんよ」
22時30分、主人の会社の先輩宅。4組の夫妻が集まってのホームパーティー。時計をチラチラと気にしてタイミングを見計らう夫妻の様子に気づくことなくお酒をすすめようとする主人に、イラつきを抑えきれず鋭い視線とともに声をあげていた。
「今日は自制してビール6本までにする」という宣言もアルコールとともに流れ去ってしまったらしい。泥酔がスタンダードの彼にすると確かにセーブはしているけれど、すでに何本飲んだのかも数えられていない。