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小川花林
2023年4月25日 15:08
君にだけ見える花束を贈ればきっと燃やしてくれるから愛甘味から順に消えて塩味へ 薄まってゆく、この霧の中では水泳の息止める瞬間花水木ふやけるまでも永遠蓮の泥濘にぬらりと帰って行く沼の子らのゆきてかへらぬ自尊心息を吸いこんだ瞬間わかる毒毒の海で踊って見せるわ曖昧な午後に曖昧なダンス憂鬱にかしずく人からこちらへだんだん黄色にみえるね視覚情報遮断の禁断の果実このなかにお医者さん
2023年5月14日 09:47
おはようとこんばんはの境目はない、空腹だけが鋭利にある「――あげようか」答えるまでに息を、吸う、それまでの時間が吹き溜まる名水を詰めて動かして私の咥内、驚くほど冷たい口も食道も腸も俺のものじゃなく、地球の、というあきらめ取れるだろう球逃してしまったふりをするわたしの膜は怠慢であるどこまでが悲しみだろう、暴力におけるどこからが倒錯だろう目が覚めてからワンピースを翻すまでの気怠
2023年5月14日 10:12
強くなって土にまみれた足で有限の道いつまでも歩こう蛍光の贖罪が派手に浮いている みてよ、こっちが現代版なの愛されてみたいと君が言い出したからだよ太陽落ちてくるのはなんだって綺麗に加工されているその消化器をつくるものすらだからさあ守れないなら持つなよって!煙草が雨に湿気っていくハリボテの街でデートを繰り返しちゃんと子供を産んだ両親細胞膜を上手く隔てて同日に刺す方と刺される方と