『メンタリスト』Season1 Jisbon特化型感想(1)ep17~23

『メンタリスト』がどんな話なのかの詳細は割愛しまくって偏ったキャラクターに特化した妄想型まとめ、その3。シーズン1はラストになります。

●パトリック・ジェーン
かつてサイキック(超能力者)を語って荒稼ぎをし、調子に乗って連続サイコキラーのレッド・ジョンをテレビ番組で挑発したコメントを出したため、妻子を殺されてしまった。
類稀な記憶力と洞察力を武器にCBIのコンサルタントとしてリズボンたちと共に犯人を追っている。
人を食ったような言動で相手を翻弄し、本音や真実を見つけ出す天才。
不眠症気味。柔らかい笑顔と裏腹に闇が深い。

●テレサ・リズボン
CBIの1チームのボス。上級捜査官。
ジェーンを筆頭に、チョウ、リグスビー、ヴァンペルトたちチームのリーダーで、行動力があり頼れるボス。冷静かと思えば感情的になることもあるが、チーム全員からの尊敬と信頼がとても厚い。
実は14歳のとき母親が事故死、父が自殺し、弟3人を育てた肝っ玉姉ちゃんでもあり、敬虔なクリスチャンの割に口が悪い。
ジェーン曰く『小さな体にみなぎるパワー、可愛い顔に気をつけろ!』
……は?萌える。

●キンブル・チョウ
アジアン系マッチョ。
かなり冷静真面目理論的と思わせておいて、実は少年院に入っていた元ギャングだったりする。ジェーンをよく手伝ってくれるナイスガイ。
ナチュラルに規則違反して黙っていたり、潜入捜査ノリノリだったりとボケとツッコミの両刀使い。リズボンをめちゃくちゃ尊敬しているボスの忠犬。

●ウェイン・リグスビー
背の高い食いしん坊ベアーボーイ。意外と若い。
リグスビーって、グリズリーもじってつけてない? と思ってしまうほど、いつも何か食べてるし、お腹が減っている。
ほとんど一目惚れでヴァンペルトを好きになりすぎて、アホになる。

●グレース・ヴァンペルト
めちゃ美人の(CBIの中では)新人捜査官。
ITに強いのでよくデータ分析から有力な証拠を見つけてくれるし、そっち関係を頼まれがち。だが本人はもっと現場に出たい。
リズボンに褒められるとめちゃくちゃ嬉しそうな顔になるボス大好きっ子。
すごい美人なのに男運はかなり悪い。むしろ可哀想。

CBIは『California Bureau of Investigation』の略。
日本語では『カリフォルニア州捜査局』。(現存せず)
まだ市民への認知度は低いらしく、「CBIです」と言っても「は?CBI?なに?」と言われることもよくあるため、リグスビーは「あなたの街のFBI」と説明したりもする。わかりやすい(笑)

『jisbon』はジェーンとリズボンのカップリングの海外版名称。
日本だと『ジェリズ』らしい。
言葉は違えど萌えは一緒なんだなぁとニヨニヨする単語。
(『jisbon』って、リズボンの割合高すぎない??? と思ったんだけど、そこもいい。かわいい。bonの音がかわいい。最高。)

◎S1.ep17【狙われたカーネリアン】

ストレートな髪の毛を結ばずおろすボン。

砂漠で殺人を予告され、その通りに人が落下して事件になります。
珍しくジェーンの運転で助手席に座るリズボンが見られる回。

容疑者たちを一堂に会し、波風を立てて様子を見た帰りに2人で青空市に寄り、果物を食べながら会話したりします。
リンゴ半分ほどかじってるジェーンと、両手に苺もって食べてるリズボン。
んっふwwwww チョイスがかわいいwwwwwww
リズボンとイチゴは次のシーズンでも見られるので、もしかしてイチゴ好きなのかな。かわいいかよ。かわいい。

ジェーンとの会話の中で、CBIの研修は信頼関係を築くのに役立ったという流れになるリズボン。
いつも無茶ばかりするジェーンに「あなたも行けばいいのに」と言いますが「なんで? 僕は君を信頼してるよ? 必要ないよ」と答えるジェーン。
これにリズボンはすかさず、

- No, you don't. I don't trust you either.

まってwwww 真顔wwwwwwww
信頼してないわよ、どころか、お互いないでしょ、みたいなwwwww

さすがにジェーンもショック顔なのがいいところです。

リズボンのこういうところが、ジェーンにとっても常に謎めいている魅力の一つなのかもしれないと思ってしまいます。
あれだけ事件解決してきて、お互いの危機を救い合って、


- I don't trust you either.

ごめんwwww もうwwwwwwww 笑いしか出ないwwwwwwwwwwwwwww

J- That's upsetting to hear that. And really, you don't trust me?
L- Of course not. How many times have you lied to me,misled me,  tricked me? Is that trust? No.

J-「腹立つんですけど。本当に? 僕を信頼してないの?」
L-「当然でしょ? 今まで何回嘘ついた? 誤解させた? 騙した? それで信頼? ないわよ」

流れるようなマシンガンNO。
正論すぎて画面の前で笑いしか出ない。
ぜんぜん関係ないですが、英語で好きなフレーズの上位に「Of course not.」があります。いいですよね「Of course not.」。
絶賛肯定する否定。最高です。

しかも「あなたを信頼しないのが私の仕事よ」まで言い切るリズボン。
ここまで全ての表情が真剣そのものなのが本当にツボです。
本気だリズボン。でもわかる。
さすがにジェーンも本気になって「僕は信頼に足るよ」とアピールします。

‐ No matter what happens, I will be there for you.
「何があっても、僕は君の味方だ。」

なんじゃそりゃー!
あらゆるパートナーで使われる胸キュンワードでしかない。

「I will be there for you」だけでも、何か困ったことがあってもいつでも君のそばにいるよ、みたいな意味になると思うんですけど、「No matter what happens」までつけてんですよジェーン。
「何があっても」「何が起きても」?????!!!!
どんなことがあっても、君の味方だよ、とかなんじゃそりゃーーーーー!!!!!
最高オブ最高です。
信頼してくれてない相手への最上級の殺し文句使ってきたジェーン。
なんそれ必死やん。最高。ありがとう。ありがとう。

ここの一連の流れ英語でも日本語でもクソ萌えですのでぜひ!
個人的にリズボンの「Come on」の言い方が可愛すぎると毎回思ってるので、英語版も一回は聞いてほしい。そして「Come on」に悶えてほしい。

この後、リズボンが照れ隠しなのか本心なのかをジョークっぽく
「田舎道をあなたに運転させるのは信頼してるからよ」
と言うんですが、そういえばこれまでに何回も出てきてるんですよね。

・リズボンは人に運転させる(主導権握られる)のが苦手。
・ジェーンの運転はスピード出すからイヤ。

なのに夜のドライブで、ジェーンに運転任せて、自分は助手席で眠っちゃうんですよね、リズボン。
そういうのを回収してのこの回なのかと思うと、身悶えするわい。

しかも途中で寝顔見たジェーンに「なんか話して」「んん~……?」「僕も寝ちゃいそうなんだけど。君次第だよ」とか言われて起きるという。
ンンッフ……………………がわいい…………

◎S1.ep18【血染めのジャガイモ】

警察署に、催眠術をかけられて死体をジャガイモだと思いこまされた男がやってくる回。
めっちゃ怖いサイコな始まり方しよった……

彼に暗示をかけたのは誰か、暗示による殺人なのか、真犯人はどこにいるのかという、得体のしれない不安と恐怖がついてまわる回です。

CBIは調べていくうちに、暗示をかけただろう容疑者を見つけます。
これで事件解決かと喜ぶCBIチームですが、ジェーンだけは何かがひっかかるといって、いつもの事件解決したときの恒例行事であるピザを食べようとしません。
リズボンが「解決したやんけ。そう思いたくないのは、主導権握りたいオバケだからなんちゃいますのん??」と聞くと、リグスビーが「どっちもどっちでしょ」とこそっと言います。

‐ Pot meet kettle. Kettle, pot.


うわあああああ!
こういうことボスに言えちゃうんだもんなあああああ!!!
いいチーム!!!!! でも、リグ! 君はいつも握られる側だね!!

今回はそのリグスビーが真犯人に暗示をかけられてしまい、ヴァンペルトへの想いが爆発してキスしたり、犯行の手伝いしかけたりと、可哀想なくらい踊らされていた回でした。

ジェリズ的なあれやこれやは特にないかな……

願わくば、その催眠術リズボンにかけてみてほしかった―――――――!
と、たぶん多くの人が願ったろう回でした。

◎S1.ep19【12本の赤いバラ】

裏情報として、ジェーン役の俳優さんのリアル奥さん(現、元妻)が共演してます。

リズボンヘアーはセミロングでおろしていたり、まとめて結んでいたり。
相変わらず髪の毛七変化でかわいいです。

冒頭、マリリン・モンローのコスプレをした目撃者に事情を聴くチョウが、気真面目過ぎて笑えます。
この格好してると人が写真撮ってチップをくれるからしてるのと説明されて「なんでその恰好してたらチップくれるんだ?(Why?)」とか聞くし、聞かれたマリリンさんが「I don't know. ……Where are you from?」って聞くのもおかしい。
マリリンにチップあげる概念なさそうだもな、チョウ。

この回は、ちょっと偏執的にゆがんだ愛情を享受しつつ、過去の栄光を追い求めてしまったばかりに、愛を壊して、愛を失った悲しい女優のお話でした。

が、ジェリズ的には特筆すべきこともなく……?

あ、リズボンが真犯人だった奥さんに指を絡められて、

知らない人→聞いたことある昔の女優→きれーい……(惚ける)

という変遷をたどるのが可愛いです。
ジェーン、手強いライバルが捕まって良かったね!笑

◎S1.ep20【レッド・ソース】

リズボンの誕生日! おめでとう回~~~~~!!!!

CBIの部屋でみんなで集まってパーティーをしてくれています。
みんなのプレゼントが何か、ジェーンが目隠しして当てるゲームをしたりして。
かわいいがすぎる。
みんなジェーンの子どもっぽさに慣れすぎてる。かわいいの暴力。

・ヴァンペルトからはヨガマット(前にそんな話をしてたから、っていう理由が、ボス好きすぎて可愛いがすぎる)
・リグスビーからはスパ利用券(母の日にも贈りそういい子)
・チョウからは高級シャンパン(貰いものを横流し。おいぃぃwww)
・そしてなんと、ジェーンからは「取り寄せ中」とのことでありません。

どうせ口先だけで用意してないでしょ、と言っているところで殺人事件が起こり、チーム全員で現場に向かうことに。

いつのもように鋭い観察力で被害者の身元特定に一役買うジェーンに、冷ためのリズボン。
プレゼント貰えなくて拗ねてるらしいリズボンだそうです。
は????? かわいいボン??????? 萌えはげる。
「不機嫌でもないし、興味もない」とあしらわれたジェーンがリグに聞くんですが、

‐ She's still grumpy with me,isn't she?
‐ Not touching that.


正しい英会話がここにある。
ノーコメント、よりいい。
二人の問題には触れません、のリグは正しい。めっちゃ笑う。

ところでこの回、リズボンヘアーはゆるくウェーブでお姉さんヘアしたりもします。かわいい。

ジェーン大活躍により真犯人は無事逮捕。
CBIと諍っていた町の刑事さんも仲直りの握手にきました(いい人や…)
が、強引にハグして仲直りするジェーンに戸惑います。
リズボンはハグが終わったあとで「私はこっちです」バリな顔で握手するという…
この変な人と一緒にしないでくださいね、感がものすごく伝わってきます。かわいい。

彼が帰った後、いつものようにジェーンのエキセントリックな捜査手法は信じられないと文句をいうリズボンに「僕に不機嫌の理由は誕生日プレゼントあげてないからでしょ。これで機嫌なおるはずだよ」と彼女の部屋をあけさせます。

そこにあったジェーンからの誕プレは―――――――――

ポニーーーーーー!!!!!!!!

リズボン飼う時間ないだろうとか、どうやって職場に運んだのとか、そういうのは置いといて。
めっちゃ嬉しそうな笑顔で、キャーッと叫びたいのを我慢してる長女の顔にしか見えないんですよリズボン。かわいい。かわいいボン。かわいい。
もしかして本当にリズボンは子供のころポニーが欲しかったのかもしれないなと思ってしまったこの笑顔。

自信ありげに、リズボンの反応をのぞきに来るジェーンも、嬉しいのとびっくりしたので言葉にならないリズボンも、J「嬉しい?」L「嬉しい!」みたいな表情で目を見合わせる2人も、そのあと「Uhmnnnnn~~~~, My poney~~~~」みたいな顔でポニーを見ているリズボンを嬉しそうに見ているジェーンも、構図どこもかしこも最高です。ぜひ。

そしてジェーン、誰よりも大きな買い物してない???????????
気になる女の子に貢ぐ系男子、パトリック・ジェーン。

この回、ジェーンとリズボンの会話でよく出てくる単語「grumpy」なんですが、不機嫌とか不貞腐れてるとかそういう意味なわけで。
誕生日プレゼント用意してくれてなかったことで「grumpy」になってるとか、「grumpy」じゃない? とか指摘されるボス可愛すぎない?????
「angry」じゃなくて「grumpy」なんですよ。怒ってるんじゃなくて、ムッとしちゃってるんかーーーい、リズボンかわいすぎるんじゃーーーーい!

◎S1.ep21【ミス・レッド】

個人船舶の中で有名人が殺されたということで、CBIが捜査に当たることに。

現場検証で船の上下部にわかれて歩くジェリズの動きや視線が、シンクロしすぎててかっこよすぎます。
最後、クルーザーの船首まできたリズボンが手すりにつかまりつつ、くの字の形で海を覗き込むんですが、スタイル良すぎてポスターになりそう。
そして、まったく同じタイミングで同じ推測をして同じものを探して見つけるジェリズ、というスタートです。最高か。

と言いつつ、その他は特に目新しいことはなく。
やり手詐欺の女子犯人を、さらにやり手のジェーンが騙して、真犯人を導き出すという感じで終わります。
今回はリズボンは比較的協力的な感じ。

あ! ひとつ!

捜査方法について、ヴァンペルトが「Chewing gum plays」と言ってまして。
噛んだガムが自分にくっつかないように気をつけなきゃね、みたいな意味だと思うんですが、ジェーンと二人で張り込み中に、リズボンがふとそれを思いだします。
「もう髪にくっついてそうだわ」というリズボンにジェーンがこんなことを言ってまして!

‐ You'd look good with short hair.
   Choppy, a litt kind of peter pan--good for the eyes.

これで本当にリズボンがチョッピ―カットしてきたら「え、うそ、ほんとに…?」とかすごく戸惑いそうだな、とニヨニヨしてました。

◎S1.ep22【血の結束】

死体の前で事件と関係ないことをいつものように聞いているジェーンは、関係者から「人が死んでるのに失礼だ」と苦言を呈されます。真理。
で、これに対するジェーンの答えが「彼は死んでる。ボクらの会話なんか気にしませんよ」。

‐ Yes, he's dead. He doesn't care how I talk to you.


doesn't、なところに主体性持たせてんなぁぁぁ、と思うジェーンらしいセリフです。

この回で、実はチョウが昔少年院にいたことが発覚します。
別に隠してもいない感じ。
会話の流れで「少年院みたい」といったリグスビーに「ぜんぜん。少年院に比べたらここは春休みみたいなもんだ」と。
入ったことあるの? マジで? と聞くリグに、

‐ Yeah. You didn't read my file?
(俺のファイル読んでないのか?)
‐ No. Why, did you read mine?
(読んでないよ。なんで? 俺の読んだ?)
‐ Of course.
(もちろん)

そういえば以前、リグは同僚のファイル見ていいと思う? とヴァンペルトに聞いてましたが、気にはなってもプライバシーもあるしなぁぁぁぁ、と思ってやめてたんだということも判明しました。規則違反でもあるし。
本当いいやつだな、リグスビー!

対して、同僚になるやつのことは信頼のためにも知っとくべき、とかの合理性から全員のファイルに目を通していそうなチョウのキャラクターの違いが最高です。
むしろ規則ちゃんと守りそうなチョウが規則違反してまでリグのファイルを見ていることに驚き。
が、なるほど、元がヤンチャボーイだったのならそら見るわな。

今回は子供の矯正施設的なキャンプ場が現場なわけで、子供がたっくさん出ています。
被害者も容疑者も子供たち。
子供を相手にするとき、ジェーンはめちゃくちゃ対応が柔らかくなりますが、リズボンもなんだかんだ普段より確実に柔らかいのが見物です。

いつものジェーンの奇天烈な作戦も、子供を間に挟むとより効果的だということをおそらく知ってしまっているリズボンは、なんだかんだと協力的。
そんな彼女の言動を全部まるっとお見通しだ!とでもいうかのようなジェーンの言動。
息ピッタリ。やめてくれ。お腹がいっぱい。

◎S1.ep23【レッド・ジョンの足跡】

とうとうファーストシーズンの最終回です。
首を切り裂かれ、その血を足の爪に塗られている死体が出て、捜査に乗り出すCBIメンバーの頭上で、飛行機を使い空にスマイルマークが描かれてのスタートです。

あまりにあからさまに手口を見せつけてくるので、これはレッド・ジョンがジェーンを狙っての行動ではないかとリズボンはとても心配します。

リズボンが被害者の家族に話を聞き、部屋はジェーンが調べることに。
と、隠しカメラを見つけて「リズボン!」と大声で連呼してリズボンを呼びます。

‐ Lisbon!

ここ! ここ!
「リズボン、きてくれ!」とかじゃないんですよジェーン!

‐ Lisbon! Lisbon!


ってめっちゃ名前だけ連呼。
ママとはぐれた幼稚園児か。超かわいい。
英語だと発音が「りずぼぉぉん!」(BONE≪骨≫のアクセント)なので、なんかもうめちゃくちゃ耳に気持ちいいです。
飼い主呼んでる大型犬のよう。かわいい。

あとですね、吹替えとか字幕翻訳だと字数や時間の関係でちょいちょい削除されちゃうこの名前呼びなんですが。
英会話まんまだとジェーンに限らず、みんなちょいちょい会話の途中に相手の名前呼んでるんですよね……! こういうところが、なんか親密度わかるというか、いいよいいよ~~~となるのでぜひとも。

リグとかも結構「リズボン」って言ってますし。
bossだけど、ma'amだけど、MissでもMsでもなく、リズボン。
萌える。

このあと、レッド・ジョンにつながる手掛かりへの捜査に礼状が必要になるわけですが、そんなんどうでもいいから今すぐ乗り込むぞ、僕の邪魔をするな、とヒートアップするジェーンへ、リズボンのほうがノンストップ、ヒートアップ。

‐ I'm done with it.


もううんざりじゃボケー!!!
と怒り心頭したあと、礼状を出してくれるはずの検事の名前を地元警官に確認します。
思わず「Yes, ma'am.」で答える警官くん。

L‐ If he does anything wrong, if he jaywalks――shoot him.
P‐ Wow. …………Steamed up.

交通違反しても撃ち殺せ、って言ってますリズボン。
めっちゃ怒ってますやん。
思わず「ワァオ……沸騰してまっせ奥さん」と。そりゃそうなる。反応いちいち面白いです。が、まあ当然のようにjaywalkするジェーンです。
でもそんな警官は実はレッド・ジョンの協力者でもあり、それを先んじて気づいていたジェーンは、リズボンとケンカ別れする様を演じていた――と、なんとも美味しい2人の関係を、こんな緊迫した状況でぶっこんできてくれます『メンタリスト』。

ここ吹替えでも字幕でも「あのケンカは芝居かよ!」みたいになってるんですが、原音だと普通に「令状取りに行くってだましたな!」になってると思いまして……、どうなんですかね…? 聞き取れてないだけ…??
わからん。わからんですが、もし英語の台詞にないのなら、翻訳者さんありがとう百万回シーンです。

ケンカは芝居なんです! そうなんです!!!!
この二人、よくこういう猿芝居を二人でいつのまにか計画するんです! 
ヒャッハー!!!!!!!! 巻き込まれたい!!!!!!!

けれど本当はレッド・ジョンが現れるまでリズボンが隠れて待機しておく約束だったらしく、ジェーンのピンチに駆けつけたせいでダメになったと、今度こそ本当に険悪になってしまいます。
自分の命よりレッド・ジョンだ、というジェーンに「あなたを必要としてる人間がいるってわかって」というリズボン。

‐ Can't you see there's people who care about you, Who need you?


ふぅぅぅぅぃにぃぃぃぃぢゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!???

いや、定型文なんですけど、邪推しますよね言い方ね、オタクだからねすみません。
本当わかってジェーン。でもジェーンの気持ちもわかってしまう。
それが『メンタリスト』。ばちくそつらみ。

そうこうして、負傷した犯人を搬送しようとしたところ、隙をついて他の警官から銃を奪った犯人が、銃口をリズボンたちにむけます。
リズボンは監禁されていた被害者の少女を咄嗟にかばうように前に立ち、腰の銃に手を伸ばすけど、完全にもう間に合いません。

う、う、撃たれる……!!!

と、思った次の瞬間。
側にあった猟銃で、ジェーンが犯人を撃ち殺しました。

………あんなに銃や荒事を嫌ってるジェーンが。
自分の命より、犯人を泳がせてレッド・ジョンへの手掛かりを掴むことに固執しているジェーンが。
現時点で唯一のレッド・ジョンとの関係がある、糸口となりえる犯人を……!!!!!

たとえリズボンが撃たれたとしても、犯人を生かして確保した方が情報源としては絶対にジェーンにとって良かったわけで、それを誰よりもわかっているはずのジェーンが、リズボンの命の危機にほとんど反射的といってもいい感じで撃ったんですよねあれ……
しかもシュートのあと、自分で自分に驚いたみたいな表情になって、銃を手放してます。

ああああああ。
言葉にできない。あああああああ。

その後、無事親元に帰れた娘ちゃんを抱きしめて喜び合う家族を見つめるジェーンの表情がとても、とても……

リズボンもまた同様です。

職務として、人として、とても正しいことをしたし、結果を残した。
だけど、ジェーンのことを思うと、全てが正しかったと声に出せない。
リズ、ボン…………全俺が号泣。

そんな感じのファーストシーズンでした!

は~~~~~~~面白かった! 面白かった!!
久し振りにこんなに耳に集中して英語も聞いていたので、頭痛が痛いです。
頭痛が痛い。My headache aches.

≪まとめ≫
ファーストシーズン。
ここまでまとめるために何度も見直してわかったんですけど、海外ドラマでよくある、関係性にロマンスをにおわせるちょっとした変化やキッカケ、雰囲気の変化というものが、オンモシローーーーーイ! ってくらいどこにもないんですよ、ジェーンとリズボン!

キスどころかハグもないし、ニアミス的なロマンスも皆無!
すごい! 逆にすごい!笑

なのに当たり前みたいに距離近いし、言い合いが軽妙だし、すごくひどいワードを使うのに軽蔑や忌避もまるでない。ロマンスすっとばして家族より近くない????? というこの二人の関係性が絶妙すぎて頭パーンします。

「信頼できるわけないしょや、だってジェーン、あなたをよ??? 無理に決まってるでしょや」(←北海道弁でお送りしております)
と言われた時のジェーンが「え? ウソだ。ウソだよ、ウソだ……」みたいにちょっとうろたえ気味のショック受けてるのも、見ようによってはマムに捨てられた子供みたいだし、これはもう役者陣の表現力の素晴らしさも尋常じゃないなと。

あかん。頭パーンする。あかん。
これファーストシーズンなんですよ……?
ファーストってなんだっけ?????????

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