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コンテンツマーケティングの切り口いろいろ

今回は、ちょっと変わった切り口の企業コンテンツをセレクトしました。
(小川個人のセレクトです。各企業とは一切関係がありません)

仕事で書いているわけではないので、「コンテンツマーケティングとは何か」「目的とターゲットなどの要件定義をした上で…」などはすっとばします!笑

ノウハウをデータベース化して公開①:「一目でわかる!冷凍・解凍チャート」by 旭化成

このnoteを書くきっかけになったのはこれでした。数週間前に、はてなブックマークのホットエントリに入っていて、超話題になっていました。

「食品冷凍・解凍の完全攻略サイトだ」
「印刷して冷蔵庫に貼りたいやつだと思ったら印刷用PDFがすでに用意されてあって何もかもが完璧すぎる」

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一目でわかる!冷凍・解凍チャート

「これぞメーカーのコンテンツ!」と思いました。

ジップロックやサランラップを展開する旭化成。きっと、長年の研究のたまものなのでしょう。旭化成にとっては当然のノウハウなのかもしれません。だからでしょうか、Webサイトの中でひっそり存在している気がします(大きなお世話?)。

食品関連のメーカーが出すコンテンツといえば「レシピ」が多いのですが、ずっとそれに疑問を抱いていました(他にもコンテンツあるはず!…という感じ)。
「その商材のプロ」だからこそ、メーカーにはたくさんの研究成果やノウハウがあります。メーカーに求められるコンテンツは、本当はこういうのなんじゃないか…と考えさせられました。

ノウハウをデータベース化して公開②:「表面処理ガイド.com」by 蒲田工業

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表面処理ガイド.com

私は表面処理のことは何一つ知らないのですが、いつか知りたくなったら(いつやねん)ここを見ればいいんだという頼もしさを感じますよね。

BtoB企業では、見込み顧客獲得というビジネスに直結する目的でコンテンツマーケティングを実施するので、このようにノウハウ提供に力を入れているパターンをよく見かけます。この点は、BtoC企業にとってヒントになると思います。

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ここのコピーいいですよね。「私たちは表面処理のプロフェッショナル集団です!」

おもいっきり商品を中心にする:「Will it Blend?」by ブレンドテック

海外のミキサーメーカーの動画コンテンツです。「なんでも砕けるぜ!」とばかりに、iPhoneやAmazonEchoなどを粉砕していますwww

↓クリックしたらYouTubeにリンクします

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Blendtec's Will It Blend?

これもメーカーならではですね…ここまでやるのは、日本でははばかられるかもしれないですが、思いっきり商品をメインにしたコンテンツという点では、ヒントになるなと思いました。

社長がラジオDJになる:「DJ MORIZO HANDLE THE MIC」byトヨタ自動車

私は最近、ラジオや音声コンテンツに非常に興味を持っていまして。企業内ラジオというムーブメントも世の中にあるとかないとか…。

さすがはトヨタ自動車、社長がラジオDJになっています!ZIP FMでラジオ番組をやっていたそうです(2018年~2019年)。

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DJ MORIZO HANDLE THE MIC

車とラジオは相性が良いですからね。媒体選びがさすがだなと思いました。「車のある暮らしを提案」というコンテンツも、ラジオだと新鮮ですね。

独特の視点でコンテンツ化:「映画と住まい」by 住友不動産販売

これはまたひっそり?存在してそうな、隠れた名コンテンツですよ…!

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映画と住まい

有名な映画に出てくる「部屋」にフォーカスし、間取りやロケーションなどを解説しています。住宅メーカーならではのユニークな視点です。

しかし…誰が書いてるのこれ!天才!映画と住まいに精通している人じゃないとなかなか書けないですね。

私は映画にあまり興味がないのですが、これは思わず読んでしまいました。

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「ドラえもん のび太と雲の王国」の記事より

ネタは企業の中にある!社内に目を向けたい

今回の事例は以上です。

メーカーは、何かと表現に法律の壁がありますよね。書けないことが多くて悩んでいる企業は多いです。

でも実は、メーカーは隠れたネタの宝庫です。研究開発、お客様相談室、営業の提案書、POSデータ、調査データetc…

表現の仕方と、導線設計を上手にすれば、コンテンツになりえるネタはたくさん。…といっても、どんな会社も、社内にいろんなしがらみがありますよね。ネタのために他部署を巻き込むのも一苦労というのも、わかっています(小声)。

でも、こういった事例を見て発想を得られると、コンテンツになる意外な素材に気づけるかもしれません。

コンテンツマーケティング=テキスト記事だけではない

コンテンツマーケティングというと、2,000文字程度のテキスト記事を書いて、オウンドメディアに掲載して、SEO対策をして…というイメージが強いのではないでしょうか。もちろんそれは王道ですし、着手しやすいですよね。

でも本来…

形態は「テキスト記事」だけでなく、動画や音声などもアリです。

コンテンツは「他社がやっていない完全オリジナルのネタ」は必要ありません。「この業界なら当然」の知識でも、コンテンツにしたモン勝ちです。

決して「おもしろいことをやろう」「インパクトのあることじゃないと」というメッセージではありません。目的とターゲットを丁寧に定義し、見合ったコンテンツを提供していくのは言うまでもありませんが、今回はちょっと発想を広げるという意味で、楽しんでいただけたらうれしいです。

紹介しきれない企業コンテンツがまだありますので、次の機会にぜひ!

この記事は、下記のマガジンに収録されています。

☆この記事は個人の見解、私見です

☆掲載されている企業やコンテンツとは一切関係がありません(なんならお仕事依頼お待ちしています…笑)