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私の受験とユーミンと。


共通一次・・・ではなく
共通試験?てのも終わって
受験生の皆さん
いよいよ最後の佳境に入ってはるのかな。
厳しい環境極まりないですが
どうぞどうぞ トラブルなく実力を出し切って欲しい。
心の底からお祈りしております。


35年前!に受験生だった私は
もちろん共通一次世代。
これはもう断言できる
人生でいっっちばん勉強しましたなぁ・・。


ちゅうても、
「こらあかん!!!」
と思って
詰め込み出したんが
12月?くらいやったかのう。

なんでも
ギリギリにならんと
ほんまのエンジンがかからんヤツです。


受験生だった高3の11月。

何で見たんかさっぱり忘れたが

「松任谷由実 
福井フェニックスプラザに来たる!」



えええええええええ!!!???
ユ、ユ、ユーミンが??
福井に??きてくださるんけ〜〜〜??


興奮しました。

私らの高校時代
三種の神器ならぬ三種の神音楽。

サザン、ユーミン 佐野元春。

これで決まりでしょう!!!!
(あくまでも個人的な意見)

もちろん
私も
サザン、ユーミン、佐野元春

聞きまくりの愛しまくりでした。


そのお一人!!
ユーミン様が
なんとこんな田舎に!福井に!
来てくださるとは〜〜〜〜涙

生ユーミン様と〜〜〜
同じ空間で呼吸できるなんて
そんな夢みたいなことがあるんやろか・・・・・


こうしちゃいられん!!!
絶対絶対
コンサートいかなあかん!!!!!

固く決意したワタクシ。

それまでコンサートといえば
武生市民会館の森新一さん
鯖江市民会館のさだまさしさん。

どちらも祖母に、母に
連れられて行ったので
自分で「チケットを買う」ところから
というのは生まれて初めての経験だ。

あと、
誰と行くか・・。

友達何人かを誘ってみたが
みんな
「受験中やし・・」
「福井までいかなあかんし・・」

一緒に行こう!という友達は一人も現れなかった。

こうなったら一人ででも行こう。

どうやって入手したのかはすっかり忘れた。
今みたいにスマホでさっさと
チケットを買える時代でない。

親に頼む?
できるわけねええ!!!!
「受験やのに コンサート??行ってる場合か!!」
どやされて終わりだ。


ということで
どないかしてなんとかかんとか
チケットを一枚。手に入れたのだ。


コンサートの前日。
いうても
福井フェニックスプラザ。
私が住んでる鯖江からは車で40分くらい。

これが大阪やら都会の皆さんなら
なんぼでも「電車で行けば?」と思われるでしょうが

福井は完全なる車社会。
電車というのは1時間に一本とか。
「旅行」に使うもので
通勤とか通学とか日常に使うものではない。
(あくまでも35年前ね?)

フェニックスプラザは
親に車で送ってもらうしかないのだ。

恐る恐る
母親に
「お母さん。。明日 福井のフェニックスプラザで
 ユーミンのコンサートあるんやけど・・。
 送ってってくれん?」

「コンサート????
 あんたもうすぐ模試があるんでないの?
 勉強せんでいいんかえ??」

やっぱり怒られた。

お願いお願いお願い〜〜〜〜〜。
頼み込む。そして

「もうチケット買ってもたんやもん〜〜〜涙
 6000円もしたんやもん〜〜〜〜〜〜」

ぐッとなる母親。

そらしょうがないわな。

「ほんでぇ〜〜 コンサートにも教科書持ってってぇ〜〜
 休憩の時とか
 勉強するさけぇ〜〜〜」


かくして
生まれて初めて
自分の力で行ったコンサート。

ユーミンのコンサートに
漢文の教科書持参で行ったのだった。


コンサートはそりゃもう
そりゃもうそりゃもう!!!!!!

煌びやかで華やかで
美しく楽しく

ユーミンが
あの舞台で
あの歌を この歌を
生で聴けるなんて・・・・・・。

感激ということばではとても足らん。

もちろん
漢文の教科書など
存在すら忘れる


まさにまさに
夢の世界やった。





コンサート終わって
お客さんがぞろぞろ帰る。

私は
ロビーで母親の迎えを待つ。

漢文の教科書
一応開いて見るが
全く頭に入らず

ぽーーっと
コンサートの感動を反芻する。


ああああああ・・・。

こうしちゃいられない…。
ユーミンのために何かしたい!!!
このコンサートのチームに入りたい!!!!

こんなに人を感動させる
こんな素晴らしい仕事がほかにあるやろうか?
私も大学に入るよりそんな仕事がしたい!!

すぐ
「こうしちゃいられない」てなる私。

そや!今この想いを手紙にしたためよう!
今なら
まだユーミン楽屋にいてはるやろうから
誰かに渡したら
ユーミンの手に渡るのやないか???


漢文のノートに
手紙を書き出した。

「私は福井県鯖江に住む高校3年生の女子です。
今日のコンサート 素晴らしかったです

こんなノートの切れ端ですいません!

ユーミン様

雑用。お掃除、お針子、何か私にできることはないでしょうか?
私もユーミン様のチームに入って
ユーミン様のお役に立てるようなことがしたいです」


熱く熱く書いた。

気がつくと
ロビーはガランと鎮まり私だけ。


この手紙をどうしたらユーミンに渡せるか。


ふと見ると
受付にガードマンのおじさんが。


「おじさん すいません。
これ、ユーミンに渡しといてくださいませんか?」

すると
おじさん。

「うん〜〜〜 おんちゃんもユーミンに会えるかどうかわからんけど
 ユーミンがここ通んなさったら、
 渡しとくわの〜〜〜」


パァぁぁぁぁぁぁ!!!

おんちゃん ありがとうございます!!!!!


ハァァ
これでユーミンも読んでくれて
女子高生の熱い思いをわかってくれるやろう。
スタッフとして
つこてくれるかな・・・。
フフフフ・・・・。



当然
ユーミンからの返事が来るはずもなく。


おんちゃんが
ユーミンに手紙を渡してくれたかどうかも
さだかではない。




偶然だが
その年の共通一次の漢文。
超々難問で
漢文得意の友達もことごとく撃沈。

しか〜〜〜し。

漢文苦手の私。
だからこそ
コンサートにも持って行ったのだが。

なぜかその漢文で
奇跡の高得点をたたき出したのだった。


まさに!
ユーミンマジック!!!!!


写真は
私の持ってる中で1番新しい
ユーミンのCD。にあやかってタイトルを。

1番新しい、つっても
アレだが。


名盤ですなあ!!

#ユーミン
#コンサート
#福井フェニックスプラザ
#受験
#漢文
#共通一次の思い出


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