#002 付加価値って何だろう?
1. 「経済」と「仕事」の接点
経済統計のマクロ的なデータを扱っていると、ミクロ的な日々の仕事と無関係な単なる数値を見ている感覚に陥りがちです。
個々の企業のミクロな合理的活動の結果、マクロではむしろマイナスな変化が進むといった合成の誤謬という言葉もあります。
経済全体と日々の仕事とはどこで結び付くのでしょうか?
むしろ相反する関係にでもあるのでしょうか。
定義的に言える事は、マクロ的な経済指標の代表であるGDP(国内総生産)は、ミクロ的な経済活動の結果である付加価値の合計だという事実です。
個々の企業が付加価値を向上させていくと、マクロのGDPが増えていく事になります。
付加価値という指標によって、経済全体と個々の企業活動が結び付いている事になります。
2. 付加価値と賃金
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