見出し画像

仙台のGiver Link/ギバーリンクへシード1億円投資!VCメンタリング例(毎週メンタリング中!)

■↓下記プレスリリースリンク


■【投資お知らせ】

弊社ITV小川と諏訪担当で、仙台発の介護ICT検索プラットフォーム「介護のコミミ」を運営する株式会社Giver Link(ギバーリンク以下GL社)に弊社リードでシード1億円投資させて頂きました! ITV主催の起業家育成プログラム「KAKUSEI」の卒業生で、2020年12月からコロナの状況もあり毎週リモートでメンタリングしてVision作りに始まり、コアコンピタンス・PMF・ビジネスプラン・チーム作り等々を支援させて頂きました!(投資後も毎週のメンタリングを継続しています)

既に業界トップクラスのポジションになりつつある「介護のコミミ」を皮切りに、今後は”介護のテクノロジーを最適化する”介護業界のDX化をミッションに、介護業界の課題を解決すべくさらなる事業展開を予定しています。協業・投資等お問い合わせも是非宜しくお願い致します!

GL社のメンバーとのメンタリングは、ワイガヤで活発な意見交換となり、非常に楽しくワクワクする時間でした。GL社は資料作りにも長けているところがあり、実は今回こちらから資料作成は口頭アドバイスのみで作ってあげたりというサポートしていません。その分ディスカッションに時間を使いました。メンタリングは、相手の聞き役であり良きガイド役であり、アドバイザーであり、インサイトを与えるもので、悩みよろず相談です。Parentingとして心がけていました。

先方は仙台本社と大阪拠点に分散していて、実は実際にお会いしたのは事業プランの発表会の1回のみ。毎週ZOOMでトコトン会議していたので全然違和感なく、投資決定に至りました。

*注)尚、下記の内容はGL社の事業内容の個別内容は一切省いており、NOTEでも過去公開していつも使っている資料の骨組みを再度掲載構成したものです。一般的なメンタリングのモデルケースとしてお読み下さい。

■1.メンタリングの開始時期にわかった事とゴール設定

各起業家の進捗具合で全くメンタリングする内容が違いますが、通常、最初に既に下記を読んでいただいていてどこの場所にいて何が課題か確認します。今回、GL社との2−3回の会議でわかったことは、GL社は介護業界に知見の深い経験豊かなコアメンバーが集まっていて、FMFは通過し、初期プロダクト・サービスの原型・MVPが既にあり、PMFの道筋が見えつつある所に来ているな、ということでした。

要は段階が結構進んでいるため、ポイントは単一プロダクト・サービスのPMFまでの道筋ではなくて、最初のPMFの通過と他のプロダクト・サービスや新規事業を含めた複合的な、会社全体でのPMFとでもいうべき中期的な目線での事業計画策定検討を、ITVで本件を一緒にやっている諏訪くんとも議論して、メンタリング期間中のゴールとしました。

■2.投資ステージの目線合わせ

今回、初めての外部調達だったのですが、下記でいうPreSeedではなく、Seed(PreA)だということを理解してもらいました。但し、ここで言うPMFの定義をどうするかは色々ディスカッションを重ねたところです。

■3.PMFまでの道筋

通常あまり詰まっていない会社はCPFやPSFを繰り返して細かく議論を詰めていくところですが、今回、GL社は段階が進んでおり、ユーザーヒアリングや介護ICTツールのデモなどを見ながら大きな枠組みでの議論となりました。むしろ、単一製品のPMFではなく、他のサービスとのシナジーや会社全体の事業計画の議論を進めました。(下記の資料はGL社には使っていないです)もし、PMFまでの道筋が見えない会社でしたら、ユーザーヒアリングなどをより念入りにサポートしていくことになります。

■4.各サービスのPMFの積み重ね=会社全体の複合的な事業プラン検討

先ほど述べたとおり、GiverLink社は既に単一商品・サービスのPMFではなく複合的な事業展開の検討をすべき状況だったため、ポイントは単一プロダクト・サービスのPMFまでの道筋ではなくて、最初のPMFの通過と他のプロダクト・サービスや新規事業を含めた複合的な、会社全体でのPMFとでもいうべき中期的な目線での事業計画策定を検討しました。

■5.狭義のLeanStartupだけでなく、事業計画、資本政策、マネジメントなどその他の必要なモロモロをメンタリング

ここが一番大事で、ノウハウであんまり詳細は書けませんが笑、下記を行ったり来たりして、毎週ワイガヤで議論しました。
①Vision作り
②PMF
③コアコンピタンスと競争優位性・参入障壁
④ポジション
⑤事業計画全体、KPI
⑥とっておきの隠し玉(笑)
⑦資本政策
⑧マネジメント、採用 等々

■6.投資後も再度論点を洗い直してマイルストーンを再度設定して認識をあわせてスタート

投資直後は、実は投資家への説明資料と、現状が既に合わなくなったり、論点が変化するので、再度下記のシートを使って相談してオリエンテーリングしました。

特に、下記のように、極めてざっくりでもいいので四半期ごとにやるべきことを再認識してロケットスタート開始。投資家向けの事業計画提出資料って、あっという間に陳腐化するので、絶対やったが良いと思います。

以上、メンタリングのモデルケース例でした。ご参考まで。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?