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【目印を見つけるノート】481. 映画『Rumble』を見て思ったこと

7月27日(火)天候は落ち着いていたように思います。
きのうのことを書いています📚
もう明日ですが😟

えーと、映画&トークショーというのを久々に体験してきました。久々……いや、一緒なのはもう忘れるぐらい前のことではないでしょうか。
『RUMBLE』(日本公開は2020年)という映画上映がまずありました。インディアンにルーツを持つミュージシャンを取り上げて、その文化的・社会的な情勢を俯瞰して見られるように作られた作品です。
https://rumblethemovie-japan.com

『インディアン』という言葉ですが、私は長く『ネイティブ・アメリカン』とどちらを使ったらいいのか迷っていたのですが、トークショーでの説明を聞いて前者を使おうと思いました。

本筋とはまったく関係ないですが、出てくるミュージシャンの最近(と言っても少し前ですが)のお姿を拝見して、「ああ、歳月だなあ」と思っていました。豪華でしたね。ルーツを持つ方、持たない方を問わず、「まあよくこれだけの人を出したなあ」と感嘆します。
(敬称は略します)
取り上げられたミュージシャンは、リンク・レイ、チャーリー・パトン、ミルドレッド・ベイリー、ジェシ・エド・ディヴィス、ロビー・ロバートソン、パフィ・セイント・メリー、ジミ・ヘンドリックス、スティーヴィー・サラスなどです。
チャーリー・パットン(パトン)は本項の408かな、その辺りで出しました。
そして、コメントで出てくる人が超豪華でびっくり。マーティン・スコセッシ、スティーヴン・タイラー、スティーヴ・ヴァン・ザント(コメントだったのですね)、ジャクソン・ブラウン、イギー・ポップ、ブラック・アイド・ピーズ(タブー)、スラッシュ、MC5……全部覚えてはいないですよう。

怒濤のように押し寄せる音楽(ギターが特に)に巻き込まれ、あっという間に終わってしまいましたが、けっこういろいろ思いました。
アメリカのルーツ・ミュージックの基盤にあるブルースも単純にアフリカから連れてこられた人由来だけとはいえない、インディアンの伝統音楽も混ざったものであるというのがいちばん大きかったでしょうか。伝統的な朗唱やリズムの取り方もルーツ・ミュージックの中に織り込まれているのですね。
また、インディアンといっても「族」によって多種多様だということ。この点は複雑なので、もうちょっと突き詰めないと書けないかなとも思いました。
あと19世紀末、文化を根こそぎ奪われるような政策が取られ(太鼓を叩いたらいけないって!)、虐殺事件があったということ。それは知りませんでしたので学ばせていただきました。

個人的な感想としては、ロビー・ロバートソンやスティーヴン・ヴァン・ザントにもう少しご自身のお話をしてもらえたらいいなと思いました。
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上映が終わったあとはトークショーとして、明治学院大学の野口久美子准教授、映画監督の佐向大さんのトークを拝聴いたしました。インディアン、ネイティブ・アメリカンという言葉のニュアンスや現状などについて、平易にお話くださいました。言葉の揺らぎもそうですが、境界線の揺らぎがあると感じました。ぼんやりしたイメージですけれど、人の数だけ考えはある。ただ多様化する中でも、「何をどう守るのか考えていく」のは今後もずっと続くテーマなのだと思いました。
映画のイメージを一気に手元に引き寄せられるような、素晴らしいトークショーでした。

会場の代官山『晴れたら空に豆まいて』も素敵な空間でした。お店の方もとても気さくで、調子に乗って話し過ぎたかも。
外に出ると、ちょうど野口先生とばったり。
「おつかれさまです」とご挨拶したら、
「ちょっと初めての方には難しかったかなと思ったのですが」と先生がおっしゃいました。
「いえ、とても面白い(興味深いという意味です)お話でした。『デッド・マン』が好きだったりするので」
私の返し、ちょっと意味不明になってしまいました。
代官山の街はしゃれおつ(?)だったなあ。

それではジェシ・エド・ディヴィスの曲を。
『Rock N Roll Gypsies』

あ、あと思ったことがあったのです。
映画を見ていて、「ああ、私はいっぱい教わっているんだな」って。
私は音楽のことすごく詳しいわけではないのです。そうですね、音楽が大きな川だとしたら、私はA地点で水を掬って手を洗って、B地点で水を掬って顔を洗う、そしてC地点で……。
ですので、音楽について書くなんて100年早いです。でも書いているのです。なぜでしょうか。好きだからというだけなのです。映画も全編リズムを取っていました。
でもやっぱり、水を掬うだけではなくて、船から見たいとか脚まで浸かりたい。泳ぎたい、橋をかけたい、向こう岸に行きたいetc……いろいろしたいのです。

そう思うときに、学問のようではなくさりげなく教わることがしばしばあります。「これが名盤だ!」というようなものではなく、「今日はこのアルバムの気分なんだ」という感じ。まるで、「川に沿ってお散歩しようよ」と言われているようで、とてもほっとします。
そういう積み重ねがあるから、映画を見ていてもちょこちょことうなずいたり、「ああ、そういうこと」と気づいたり、こんな風に書けるのだと思います。
個人的に「幸せだな」と思っていることだけ書き添えておきます。

長くなってしまいました。
また日付が変わってしまって、今日も2つになるのかなと思います。
最後にココペリのような雲を。

おやすみなさい。

尾方佐羽



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