見出し画像

【仕事内容紹介】マーケティング・アナリスト(株)秤 小川貴史

2023年12月25日更新Verです。noteは更新時点で82.3万PVで、9,898スキです。目指せ1万スキ!


プロフィール画像&テキスト


株式会社秤 代表取締役社長 小川貴史

電通ダイレクトでマスとデジタルの最適化をテーマにした分析と改善に注力。NTTデータ子会社のデジタルマーケティング支援会社のネットイヤーグループでコンサルティング経験を積み、2019年12月に法人設立。著書に「Excelでできるデータドリブン・マーケティング」次回作「マーケティング投資最適化の教科書(仮題)」はマイナビ出版より2024年発売予定。宣伝会議「マーケティング分析講座」、Schoo特別講師、マーケティング業界向けイベントでの講演多数(2020年から2023年3月までのべ4,000人以上に講義または講演)

仕事内容のご紹介

業務委託で「マーケティング・アナリスト」の役割を複数行っています。

20%人月前後の準委任契約で、ビジネス・アナリティクス責任者などの肩書を頂いて動いています。以下のように機密性の高いスコープが多いです。

【主なスコープ】
・マーケティング投資配分の最適化
・新事業創出におけるサービス受容性・需要予測等
・ブランドの本質的な価値の探索と設定
・実行体制の整備(エージェンシー向けRFP作成や業務委託マーケ人材の選定等)

大手または外資の調査会社や戦略コンサルティング会社や総研、大手広告会社などの企業の一部のメンバーしか対応できないハイエンドな消費者リサーチや分析への対応が可能です。

「因果推論」「確率モデル(NBDモデル)」を活用した推定や予測、時系列データを統計的に解析することで、 TVCMやインターネット広告などの施策がそれぞれ、売上にどれだけ寄与したか?数理モデルから効果を定量化するMMM(マーケティング・ミックス・モデリング)などのノウハウになります。MMMは2018年に出版した書籍「Excelでできるデータドリブン・マーケティング」で体系化しnoteで1章まで全文公開していました。

私のコアバリューは、マーケティングサイエンスで、コントロールできる領域を増やして、投資配分の最適化など、重要な経営意思決定を支援することです。

2019年末に「秤」という法人を登記して、しばらくはサラリーマン兼業でしたが、2020年夏から秤の仕事一本にしました。

一部、支援会社側の仕事もしましたが、独立以降3年半、主に事業主の「マーケティング・アナリスト」の立場で仕事をしてきました。マーケティングのプロがいないため、専門組織を立ち上げるフェーズでのご依頼など、その名称から大きく拡張した役割を担っていたこともあります。

これまで活動して、分かったことが、「事業貢献するアナリスト」は分析だけできても務まらないということです。

現時点45歳の私のキャリアが一番長いのは総合広告会社でしたが、TVCMに限らず、ネット広告、販促、PR業務、UXデザインなど幅広く深くマーケティングコミュニケーションの実行と検証をしてきた経験が筋肉になっています。その筋肉が下支えにして、実行に落とし込むための戦略設計にマーケティングサイエンスを活用することで、Webマーケティングの一般的な業務委託より高いタイムチャージレートであっても、見合う価値を提供できています。

分析リテラシーだけあっても、こうした筋肉がないと重要な意思決定に迫る仕事はできていないと気づきました。それは企業においても同様です。分析はできても現場力がないデータサイエンティストを浮いた存在にしてしまう状況ではダメです。

マーケティング現場力のある方が分析リテラシーのスキルをプラスすることが、生産性を大きく向上させます。

【独立以前の経験】
・数社で10数年の総合広告会社やインターネット専業代理店での経験(営業、マーケティングプランナーなど複数の立場で兼務)
・PR会社、デジタルマーケティング支援会社でのコンサルティング経験(デジタルマーケティング事業責任者やマーケティングストラテジスト)

株式会社「秤」の社名の由来について

前述した「確率モデル(NBDモデル)」の記述から、ピンときた方もいらっしゃるかもしれません。

秤の社名の由来は、USJを再生させた日本を代表するマーケター、森岡毅さん率いる刀社からです。会社を登記した日には以下のnoteを書いていました。

氏らの著書「確率思考の戦略論で紹介された数式(NBDモデル)に衝撃を受け、

同書籍で学んだ数式を自主調査にあてはめて研究しプロジェクトでも実装。その双方を繰り返すことで、「プレファレンス・アナライザー(R)」(※弊社商標)という分析法に結実させました。

消費者調査から、TVCMやアプリなどによる売り上げ貢献金額まで推定することができます。これまでプロトタイプ版として公開した内容もあるのですが、完成させたアルゴリズムを2024年出版予定の「マーケティング投資最適化の教科書」という書籍で公開する予定です。

「マーケティング投資最適化の教科書」

MMM(マーケティング・ミックス・モデリング)や、消費者調査から行うMMMの「プレファレンス・アナライザー(R)」などの独自技術を、すべてのマーケターが行える状態を目指すノウハウ本です。テーマパークのリサーチャーとしてキャリアをスタートしたプロリサーチャーの方との共著です。

経営者、または、経営者から権限移譲された方が「秤」をもたないと意味がない

マーケティング・アナリストとして担うMMMなどの各種分析は、本質的な外注はできない、してはいけないと考えています。これは秤という会社を作る以前から思っていたことです。

例えば、MMMは外注すると(現状は分析できるプレーヤー少ないことから)一般的にかなり高額な支援になっています。外注では最終的に分析を反映した結果に責任を持つことはできません。メディアバイイングを担うエージェンシーも、メディアの扱いを外されるリスクはありますが、損失を補填するような契約を基本とすることはないはずです。

最終責任をとる事業主が分析モデルを理解しないと本質的な活用や意思決定に反映できないのです。それができる様にするために。私が業務委託でマーケティングチームに私がジョインして、意思決定者と現場の方全員がモデルを理解して活用するための役割を担っています。

最近はクッキー規制の影響から既存のネット広告の効果計測の欠落が増えています。例えば動画広告などアシスト系の施策は既存の評価だとCPA20万円だが、MMMで評価するとCPA1万円になったりもします。

デジタルマーケティング限定のブランドもMMMで広告などの施策を再評価すると、投資すべき施策や金額が明確になり、適切な投資を行い検証精度を高めることでブランドを確かな成長軌道に乗せることができます。

分析技術を覚えるだけでシステム投資をせずすぐ行うことができるのに、今は、それを知らないマーケターが多数派です。

非常にもったいないので、ガチなノウハウをYouTubeの公開講義にしていますのでご興味ある方はぜひご覧ください。


書籍・講演・掲載実績等

弊社ホームページで一覧にしています。

・インタビュー/コラム記事など (11)
・ビジネス講演(44)

秤として活動してから、上記()内の数字のように、ビジネスセミナーなど対応してきました。

独立してすぐコロナになりました。営業もしづらくオファー頂いて露出する機会はいつな仕事につながると考えて選り好みせずお受けしてきました。コロナ以降オンラインセミナーが主流になり、これ位のイベント登壇数は珍しくないと思います。

一方で、以下のストアカの活動はかなり苦労して積みあげた実績です。「秤」を提供するスキルの向上のために意識的に取り組んできました。

ストアカ講師活動(82回開催/参加892人/プラチナ講師バッジ/2020年新人先生賞)

「経営者、または、経営者から権限移譲された方が「秤」をもたないと意味がない」という考えから、難しいと思われてしまいがちな分析技術を、わかりやすく共有するスキルを訓練しています。

2020年からのべ892人の方に1,000円から7,800円の講義を開催してきました。(前述したビジネスセミナーは除く)企業向けオンライン研修マーケティング分析講義の(のべ)参加者数は1500名以上です。

企業支援の場合はBtoBの取引金額が成立した上での関係性ですが、無料のビジネスセミナーはちょっと学んでみよう程度の方との関係性です。私にとってはこの関係性でのプレッシャーは大きくありません。

一方で、個人(会社に経費申請の場合もありますが)がお金を払って参加するストアカは、公開レビューで時に厳しい評価を頂くことがあります。逆も然りですが、はじめたばかりの講義に低い点数のレビューとコメントがついてしまった場合、その講義を軌道に乗せ直すのは並大抵ではありません。また私の分析講義は多少専門性が高いことを講義の概要で明示していても、期待値ギャップが大きくなってしまうことが想定される参加者がいらっしゃることがあります。MMMなど高度なマーケティング分析の講義にマーケティング未経験で初歩の学びを模索されている方が参加されていることが講義中のチャット質問の内容から判明したりします。その時は内心焦りますが、全体の進行を考えて柔軟に対応してきました。

毎回相手がどんな方かはわからない状況で満足度を求められ、レビューやコメントがネガティブになった時のプレッシャーが常にありました。

今振り返ると、2020年からこの活動に真摯に取り組んできたことで参加者の皆様に鍛えて頂いた感があります。その経験が業務委託マーケティング・アナリスト支援で行うカスタマイズ研修に生きています。

生成AIでオリジナル分析環境を構築

以下のYouTube講義では、Python仮想環境を構築して高度な計算でMMM分析を行うことができるMETA社のRパッケージ「Robyn」を使いやすくするExcelで作成したオリジナルツールを演習データとして提供しています。

VBAや難しい関数は生成AIで書いています。業務委託支援では、生成AIを活用してマーケティング分析を自ら行うノウハウも共有しています。

生成AIを活用することで私のような非エンジニアでも分析を自動化するループ処理のプログラムや難しい関数も書くことができる様になりました。外部の有料ツールや独自システムを構築せずとも、マーケター自らオリジナル分析ツールを作るほうが生産性は格段に上がります。

マーケティング組織の「秤」を作る取り組みにご興味を頂けましたら、お気軽にご連絡くださいませ。

ご相談窓口

業務委託契約やセミナー登壇など各種ご相談はXのDM(ダイレクトメッセージ)または弊社HPの問い合わせフォームからご連絡いただけますと幸いです。

【X(旧ツイッター)】
https://twitter.com/dancehakase
【弊社問い合わせフォーム】
https://www.hakari-corp.com/ask/