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お盆に御霊と特別な再会をする方法

西陣の拝み屋は霊媒師です。
でも一風変わった霊媒師のため、ちょっと変わった仕事の仕方をしたりします。
証明する方法がない見えない世界の仕事のため、「信じるか信じないかはあなた次第です」という話になりますが(笑)。
なんにせよ、2018年に京都に移住してから諸般の事情で「平成小野篁」を名乗っています。
勝手に名乗っているわけではなく、あちらにいる小野篁公とこの世界で「契約」と呼ばれるお約束をして、ある仕事とともにお名前を頂きました。
(信じるか信じないかは、あなた次第です)
そして京都での暮らしが始まった最初の年のお盆、人生で初めて妖怪列車に乗った数日後に、この初仕事はやってきました。
それが「お盆に船を出す」という仕事です。
それまで、お盆に船が出るなんてこと知りませんでした。
というのも関東と関西ではお盆のシステムが違います、なおかつ京都はまた特殊でして。
その京都のお盆の明ける日、つまり五山の送り火が焚かれる日にこの数年毎年「船着き場の仕事」と呼ばれる仕事をしてきたのです。


知っている人は仕事の現実を知っていますが、あえて話す話でもないので、実際の船着き場の仕事を知っている人は、ほんのわずか。
その船着き場仕事三年目にコロナ禍が起きて、五山の送り火は点で焚かれることになりました。
送り火の山に入山し、ライトで大文字を作った不届き者がいた結果、昨年は入山に制限が掛かる事態に。
そんな中迎えるコロナ二年目のお盆、それは風の時代最初のお盆に当たります。
令和に入ってお盆はコロナ真っ只中、社会のルールが変わると西洋占星術で言われている風の時代。
そのお盆がどんなふうに変わっていくのか、様子を見ていましたが、まさかこんな風に世の中が変わろうとは。
そんな中、八月のライオンズゲートが開くころ、今年の船着き場仕事のお知らせが届きました。
それは、予想以上に昨年とは違ったものでした。


京都のお盆がずっと雨に見舞われることは、珍しいそうです。
数十年に一度という災害レベルの雨に全国がさらされているのを見て、自分のところに降りてきたお知らせを必要な人に届けたいと思い、有料記事を書くことにしました。
送り火まであと2日、ぜひピンときた方はこちらを活かしてみてください。
そしてどうか8/16を、あなたがもう一度会いたい方と素敵な再会をする一夜にされてくださいませ。

そもそも「船」ってなに?

船というのは、御霊を載せる乗り物です。
これまでは、お盆の送り火の時間に合わせて船が出てきました。
平成じまいの船、平成のお役を終えた方の船など、送り火の鳥居や、舟形に乗せてお迎えにきてくれた黄泉のものへお渡ししてきました。
この船には俗に「先祖の祟り」とされているものも、併せて載せる手配ができたのです。
これが船着き場仕事、と呼ばれるお仕事。
これまでのお盆は、こちらにいる御霊、またはお盆にお帰りになった御霊のための時間でした。

2021年に出る船は、昨年までとは違う?

どうも今年は、昨年までの船とは勝手が違っているように思います。
これまで当たり前に御霊のためだったお盆の船着き場、しかし今年は現世を生きる人のためという役割が入っているように思います。
同時に従来であれば帰ってくることが赦されないはずの御霊たちが、地上に降りてきている気がするのです。
黄泉からお盆に地上に戻ってこれる御霊というのは、当然ですが地獄にいないとか、細かい決め事があります。
中でも一番の決まりごとはすべての御霊が閻魔大王への挨拶をしなければ地上には帰れない、というもの。
つまり閻魔大王の許可なく黄泉から現世へ戻ることはならない、そしてそこにはある一定の基準が元来はあるはずなのです。
ところが今年のお盆前後から、「どうやって許可を得たの?」というような御霊の地上還りに出会うようになりました。


当然ですが彼らは地上では「低級霊」と呼ばれる存在、秩序も守らず好き勝手に振る舞い、無礼千万な存在たち。
この大雨は本当に心配だし困ることです。
しかし、天がひきこもるしか道がないようにしている背景には、そんな存在たちに対しての自衛策なのかとさえ思ってしまいます。
あなたの周囲でも不可思議なこと、ちょっとおかしなことは起きていませんか?
もし起きていたら、霊との関わりを疑ってみる必要もあるかもしれません。
憑りつかれるまでいかなくても、人が低級霊の影響を受けておかしくなるまでは、実はほんの一瞬なこともあるのです。

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