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ニューヨークで「おもろい人の話を聞く会」を立ち上げた話【声の履歴書 Vol.32】

こんにちは。Voicy代表の緒方憲太郎です。

この「声の履歴書」という連載は、Voicyがこれまで歩んできた道のりについて創業者の私があれこれ語っていこうというシリーズです。よかったらマガジンをフォローしてくれると嬉しいです。

今回は僕が昔、世界中を放浪していたときに、ニューヨークで人の声の魅力に取り憑かれた経験について振り返ります。

オーケストラ (1)

(ニューヨークではなぜかオーケストラの手伝いもしていました)

「ニューヨーク日本人勉強会」なるイベントを作った

僕はVoicyというサービスを作るにあたって、やっぱり「発信者のための場所を用意したい」という気持ちがすごく強くて、さらにそれによって文化を作りたいんですよね。

ベンチャー支援の仕事をする前に海外を長く旅していて、ニューヨークにもしばらく滞在しました。そのとき「ニューヨーク日本人勉強会」というのを作りました。

勉強会というと大袈裟ですが、要はおもろい人のおもろい話を聞く会です。

ニューヨークにはいろんな日本人がいて、彼らはみんな話がすごく面白かった。だから自然と「日本に帰る前に何かやろうぜ」って流れになり、僕がイベントを主催してMCもやって、ひたすら面白い人の話を聞く会をやりました。

ボストンには有名な「日本人研究者交流会」というのがすでにあって、それを参考にしたんですよね。

ニューヨークで出会った面白い人たち、当たり前かもしれませんがみんな何も発信していなかった。僕はそれをもったいないと思ったんです。そういう人たちの話を聞いたら、もっと人生の可能性が拓ける人とか、頑張りたいと思える人が絶対いるはずなのに、と。

世界には無限の可能性があって、そのためにすごく頑張っている人がたくさんいる、努力も必要なんだよっていうことを若い人たちに伝えたいなと思いました。

全国の講演会をスマホ1つで網羅したい

そこで当時のメンバーに、自分たちが日本に帰ったら、みんなで小学校とか中学校を無料で講演してまわらない?っていう話をしたんですね。

その人たちの人生・半生を、自分たちの声でちゃんと届ける。子どもたちにもしっかり届くと思うんです。いろんな経験を持った人たちが子どもたちに無料でしゃべる会を開くことは、きっと社会貢献にもつながっていくんじゃないかと。僕もそれ聞きたかったしね、小さい頃に。

だけど日本でそういうのを探すと、「講演会します」みたいな人を紹介するサイトがあって、1人50万円とか取るわけです。そういうのじゃないなーと思いました。

人の話には間違いなく魅力がある。ちゃんとした人の話を直接聴ける場所が必要です。人生を変えるような感動を受ける時って、その人の話を直接聴いた瞬間だと思います。そんな場所を作りたいなと思ったんですよね。

起業するだいぶ前の話です。起業なんてまったく考えていない頃から、ぼんやりとそういうことをやってみたいとは思っていました。それがVoicyを作り始める途中で、「あ!これ昔やりたかったことも実現できちゃうじゃん」みたいな感じで、ふと思い出しました。

まだまだいまのVoicyアプリでは全然実現できていないですけど、これだけおもろい人たちが世の中にいるわけだから、その人たちの話を聴いたら感銘を受ける人たちもたくさんいるはず。

全国の講演会をスマホ1つで網羅できちゃうような、365日 つねに講演会に参加できるみたいな、そういう体験ができたらいいなって思っていました。

そのためには魅力的な人の声を集めないといけない。Voicyを審査制にしている背景にはそういった考えもあります。

Voicyを作る大事な原体験の1つに

ニューヨークにいた頃、僕はとにかく魅力的な人間に会うことにハマっていました。その人たちの話がどれも面白い。ずっと大阪にいて会計士をやっていては出会えない人たちでした。

ちょっと外に行ったら、自分の人生自体を主役にして、日々ネタを磨いてる面白い奴がいっぱいいるじゃんと。地元ではみんなしゃべる表現ばっかり面白くしようとしてたけど、ニューヨークで出会う人たちは人生というネタそのものが面白かった。関西人としても衝撃的だったんでしょうね。

だからこそ自分で勉強会みたいなイベントを開いてまで、多くの人の話を聞こうとしていました。

あのときの熱意がVoicyを作る大事な原体験の1つになっています。

ーー次回も引き続きよろしくお願いします。

声の編集後記



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