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  • 魂のヒッチハイク日本一周

    現役の大学4年生が、人生最後の夏休みにヒッチハイク日本一周というチャレンジを行い、その旅の記録をまとめたものである。

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現役大学生がたった20日でヒッチハイク日本一周したお話 【第10話】

【前回記事】 第10話 ヒッチハイク日本一周達成 ヒッチハイクを始めて20日が経過した。 名古屋から東京までは新東名高速道路を利用して、合計3台の車に乗って一気に歩を進めることができた。 最後に静岡県から東京まで乗せていただいた男性二人組は、ちょうど神宮球場で行われる乃木坂46のライブに参戦するために愛知県から東京に向かう途中で私を見つけて乗せていただいた。車内では過去の乃木坂のライブ映像とともにオタクの2人が熱唱しており、乃木坂のことをあまり知らない私は気まずい状況では

    • 現役大学生がたった20日でヒッチハイク日本一周したお話 【第9話】

      【前回記事】 第9話 ヒッチハイク最難関はまさかの〇県(大分→名古屋編) 別府での銭湯巡りで疲れが完全に取れて目覚めの良い朝を迎えた。 ヒッチハイクも3分の2以上終わっており、あとは東京に帰るのみ。 ゴールが見えてきて気分も上々していた。 今日の目標は大分からまず四国に渡り、そのまま和歌山まで行くことであった。九州地方から四国地方へはフェリーを使い渡ることにした。 自分が今いる別府港から八幡浜港までは片道4200円というかなりお高い値段であったが、四国でのヒッチハイクをス

      • 現役大学生がたった20日でヒッチハイク日本一周したお話 【第8話】

        【前回記事】 南国の地は出会いの宝庫でした(九州地方編) ヒッチハイクを始めて11日が経過した。 今日はいよいよ九州地方へと足を踏み入れる。 九州地方の話をする前に山口県の魅力を少しだけ語りたい。 結論から言うと、山口県は一人旅するなら非常におすすめである。 山口県は意外にも観光地がたくさんあって、実際私はこの区間ヒッチハイクで乗せていただいたカップルに錦帯橋という面白い形をした古き良き橋に連れて行ってもらったり、唐戸市場という中国地方と九州地方の間の海峡にある市場で寿司

        • 現役大学生がたった20日でヒッチハイク日本一周したお話 【第7話】

          【前回記事】 フィリピンの富豪と鳥取砂丘(中国地方編) 9日目の朝がやってきた。 前回記事で述べたように、台風7号が京都に直撃して約3日間の足止めを食らった。ネットカフェにずっといたために久々に外の空気を吸った時は、新鮮な空気が美味しすぎて過呼吸になりかけた。 ヒッチハイクができそうな高速インター手前まで歩いてる途中、台風により折れた木々や散った葉っぱなどが散乱しているのが見受けられた。 この写真をみれば、台風7号がどれほど猛威を振るっていたのかが分かる 本日最初に私

        現役大学生がたった20日でヒッチハイク日本一周したお話 【第10話】

        • 現役大学生がたった20日でヒッチハイク日本一周したお話 【第9話】

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          11本

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          現役大学生がたった20日でヒッチハイク日本一周したお話 【第6話】

          【前回記事】 灼熱のヒッチハイクと台風直撃の京都(新潟→京都編) 6日目の朝がやってきた。 この日の天気はすこぶる快晴で、太陽の直射日光が自分めがけて突き刺さる。汗が滝のように流れて止まらない。 それでも前に進まなくてはならなかったので、タオルを頭に巻き、いつものように高速道路に通ずるインター手前でヒッチハイクを開始した。今日の目標は京都まで行くこと。大移動ではあるが高速に乗れさえすれば可能な距離であると思い、気合を入れてスケッチブックを構えた。 新潟県ということもあり

          現役大学生がたった20日でヒッチハイク日本一周したお話 【第6話】

          現役大学生がたった20日でヒッチハイク日本一周したお話 【第5話】

          【前回記事】 新しい挑戦を始める男性との出会い (秋田→新潟編) ヒッチハイクを始めて5日が経過した。 この日は朝8時に目が覚めて、シャワーを浴び準備をすませて9時くらいにネットカフェを出た。そしてヒッチハイクができそうな道の駅まで1時間くらいかけて歩いた。今日の目標は新潟まで行くことであった。しかし天気は雨が降ったりやんだりを繰り返すヒッチハイカーにとっては最悪の天気であった。そのため、雨が降ってるときは道の駅の屋内で、一人一人に声をかけて新潟方面に行く人を見つけるしか

          現役大学生がたった20日でヒッチハイク日本一周したお話 【第5話】

          現役大学生がたった20日でヒッチハイク日本一周したお話 【第4話】

          【前回記事】 ぼっちの花火大会 (青森→秋田編) 4日目がやってきた。 昨日は、仙台からスタートして青森まで行き、フェリーで函館まで渡って、またすぐ青森に戻るという怒涛の大移動をした。詳しくは前回記事を見ていただきたいのだが、昨日は一日でかなりの距離を稼ぐことができた。 さて今日はどうしようか。 それを考えた時、正直あまり進みたくないなと思ってしまった。 実はこの日一睡もできなかったのだ。というのも、昨日ネットカフェに着いたのが、深夜0時過ぎということもあり、横になって寝

          現役大学生がたった20日でヒッチハイク日本一周したお話 【第4話】

          現役大学生がたった20日でヒッチハイク日本一周したお話 【第3話】

          【前回記事】 前代未聞の大移動 (仙台→青森→函館→青森編) 三日目の朝がやってきた。 ヒッチハイクもだんだん慣れてきて、最初に感じていた恐怖や羞恥心はもうこの時点で一切感じなくなっていた。逆に早くヒッチハイクがやりたくて仕方なくなっていた。この日は朝5時に起きてシャワーを浴び、一日のタイムスケジュールをなんとなく考えて外に出た。今日はなんとしてでも青森まで行きたかった。仙台から青森までは結構な距離があったが、この日は予想をはるかに上回るまさかの大移動を成し遂げてしまうの

          現役大学生がたった20日でヒッチハイク日本一周したお話 【第3話】

          現役大学生がたった20日でヒッチハイク日本一周したお話 【第2話】

          【前回記事】 ヒッチハイクの波に乗る(浦和→仙台) 二日目の朝がやってきた。 前日早く就寝したため、この日は朝4時に起きた。 今日は仙台まで絶対に行ってやると気合を入れて準備をした。 しかし天気は自分に味方をしてくれなかった。 この日の午前中は雨予報であり、準備を終えて外に出た朝5時も小雨が降っており、ヒッチハイクをするには適した気候とは言えなかった。 軽く絶望していたが、時折雨が止むタイミングがあった。 しかも仙台の方の天気は晴れであった。だから、わずかな雨のやむタイミ

          現役大学生がたった20日でヒッチハイク日本一周したお話 【第2話】

          現役大学生がたった20日でヒッチハイク日本一周したお話 【第1話】

          【前回記事】 初めてのヒッチハイク(用賀IC→浦和IC) いよいよヒッチハイク日本一周初日の日がやってきた。 この日は朝8時に目が覚めた。ずっと前から準備をしてきたヒッチハイク日本一周計画をついに実行できるとワクワクしている自分と、本当に達成することができるのかと不安に感じている自分がいた。そういった複雑の感情に立たされながら、荷物の最終チェックを念入りに行った。そして、家を出る前に軽く動画をまわした。ヒッチハイクはもしかしたら死ぬかもしれない。そんな心配をこの時はしてい

          現役大学生がたった20日でヒッチハイク日本一周したお話 【第1話】

          現役大学生がたった20日でヒッチハイク日本一周したお話 【第0話】

          はじめまして。現役の大学4年生おがすです。 突然ですが、私は声を大にして言いたい。 「人生で一回はヒッチハイクをやるべきだ」 私は人生最後の夏休みにヒッチハイク日本一周という挑戦を行った。 旅の中では数えきれないほどの試練があり、出会いがあり、発見があり、多くの貴重な経験ができた。そういった自分が経験したことを共有しないのはどこかもったいないように感じたのでこのnoteを通して、旅の記録を残していきたいと思う。そしてこのnoteをみた人が、少しでも何かに挑戦する

          現役大学生がたった20日でヒッチハイク日本一周したお話 【第0話】