この期に及んで気付いたこと
大好きなハンブレッターズの新譜「はじめから自由だった」が発売された。
予約して初フラゲするつもりだったけど、たまたま行く予定だったヤバT×氣志團の対バンを遠征して見に行ったため、フラゲもすぐに聴くのもできなかった。
SNSを見ては「早く聴きたい」となっていた。
帰ってからすぐ届いていた木島ットのCDを手に取った。
聴いてすぐ感想を書いていたけれど、しばらく聴いたときの感情は独り占めしたいのでまた投稿する気になったら投稿しようと思う。
そもそも私がnoteを書くようになったきっかけはハンブレッターズの「見開きページ」である。
ハンブレについてずっと書きたかったので、今回は私がハンブレにはまった時のことを書こうと思う。
1年前、バイトからの帰り道、ランダム再生でハンブレの「大掃除の後」に出会った。(当時無課金のSpotifyにおいて最大の恩恵)
「ファイナルボーイフレンド」は知っていたが、この曲は知らなかった。その流れでアルバム「ユースレスマシン」「純異性交遊」を一気に聴いた。
聴きたくてわざわざ遠回りしていた。
「ユースレスマシン」を聴き終え、まだ家まで15分はかかる距離くらいだったとき、たまたまタップしたのが「再生」だった。
今の私そのもの過ぎて震えた。
感動したとか、わくわくするものに出会ったとかとはまた違う、普段自分が押し殺しているものや表に出せないものを具現化し代弁してくれていた。
ただただ呆然とした。
それからというもの無性にハンブレの曲を聴きたくなって、名前のない不安に立ち向かうためのお守りみたいに聴いていた。
私は、大学生になってから虚無感に包まれた生活を送っている。
目標にしていたものがなくなって、自分から学ぼうと思って勉強してきたこともあまり頑張れなくなってしまった。
新たに何かをやってみたいと思ってもどうせうまくいかないと思って続かない。
人生うまくいかないことの方が多いことが当たり前で、それでもみんな頑張っていることも分かっているけど。逆に分かっているからかな?
とにかくひたすらもがいている。もがけばもがくほど溺れている。
何か頑張るものや目標があったときの方がよっぽど良かった。
何も頑張れず、何かから逃げるように、意味はないが最低限やることをこなすだけの生活をしているのはずっと正しく息ができていないようだ。
何かに夢中になっていた昔の自分が正義で、それにずっととらわれている。
仲の良い、共通の好きなアーティストがいる友達に、「最近、ハンブレッダーズにハマってるんだよね」と言ってみた。
すると、その子は「私はあんまりハマんないかな~、ちょっと青臭いのは苦手」と言われた。
彼女が言った言葉に、表には出さなかったが私は内心すごく怒っていた。
でもなんで怒っていたのか自分でもよくわからなかった。
別にハマらない音楽はある。
それに私も確かにハンブレの曲は青臭いとは思う。
(むしろそこが良い)
もしかしたら、私は彼女に勝手に共感してくれるという身勝手な期待をしていたのかもしれない。
けれど、そのやりとりの後に、
「あ、全然共感してくれなくてもいいんだけどね、すごく、なんか好きで、最近ずっと聴いちゃうんだ。」とさらっと返していた。
その時、思っているよりも私にとってハンブレッダーズの音楽が大好きになっていることに気付いた。
最近、自分が好きなものに対して好きだと素直に言えていなかったな、それでやりたいことにも蓋をしてしまっていたな、と思った。
音楽はもともと大好きだけど、なんとなく人に語るのは気がひける。
しかし、「この曲は私のことを歌ってるんだなあ」と最高な勘違いをすることをハンブレは肯定してくれた。好きなものを好きと言う勇気を持てた。
私は、口だとうまく言語化できないことが多い。
だから、とにかく書いてみた。
下手くそでもいいや、言葉がでてこなくて(語彙力皆無)とか書いちゃってもいいや、完璧じゃなくていいや、とひたすら書いてみた。
そしたら、なんか続いている。
それで、これでいいんだって思った。
目標がなくても、特に意味がなくても、とにかく好きを大事にして生きてれば良いのかもって思った。
夢中になるものやかたちはひとつじゃなくて
はじめから自由だったんだね。
未だに自分に自信はないし、現状が良いとは言えない。まだまだ逃げてることばかりだ。
でも、こうやって好きなものを空っぽな自分の中に注いだらましになった気がした。
だから気の赴くまま、しばらくは好きを好きなだけ語っていこうと思う。
もしこれを知り合いに見られたらものすごく恥ずかしくて数日は目を見て話せないと思う。
でも、これが自分だよってことは偽らずに言えると思う。
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