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復職日記51

熱が出た。
なんとも微妙な、37.5。

なんか変だなーと思っていたので、こりゃまさかコロナについに?!と慌てて、今日、発熱外来に行ってきた。


今朝の体温は37.1。すごい微妙。
コロナってもっと高熱でるよな…
でも無症状のひともいるしな…

という葛藤のもと、ご実家でコロナ療養中の同居人氏2にLINEする。


すぐに電話がかかってきて、


それは、コロナではない。
コロナはもっとこう、すぐわかるから!
すんごいんだから!


という、「コロナマウント」を取られる。
同居人氏2は自分より具合が悪い人に厳しいときがある。自分が1番ヨシヨシされていたいタイプなのだった。


でも、職場でコロナ大流行中だし、念の為、ということで、発熱外来へ。
のどはすこーしだけ痛い。これもなんと微妙な。
胃が痛いのとお腹をくだしている症状はある。
それからものすごい倦怠感。
でもうつだしなあ…これもただうつで怠いだけなのでは…


ますます微妙である。


微妙な体と微妙な心持ちを抱えたまま、発熱外来へ。
一般の患者さんとはちがう、特別な個室に通される。

ベッドが多分いくつかあって、それぞれに仕切りがしてあり、完全防備の看護師さんが応対してくださる。


熱は何度ですか?
などの問診に答えてゆく際も、なんとも微妙なわたしの身体の状態。
むしろなんかいっそ、もっと熱出ろ!と思ったりした。
それくらいいたたまれない気持ちになった。


看護師さんの問診が終わると、お医者さんがこれまた完全防備でやってくる。
わたしの微妙な症状を聞いて、お医者さんもちょっと困っていた。絶対困っていた。


何が1番辛いですか?


と聞かれて、面食らって、鳩が豆鉄砲を食ったような顔になってしまった。


ええと…怠さが1番辛いですかね…あとはお腹くだしてることかな…


と、ごにょごにょと答える。
出してくれる薬の種類を考えての質問だったようで、別にわたしに「おまえコロナでもなんでもないだろ」と言いたかったわけではなかったみたい。証人尋問の気持ちだった。


ではコロナの検査をしましょう、と言われて、お医者さんが看護師さんを呼ぶ。


ここはPCR検査ができないところで、抗原検査ですがいいですか?と事前に聞かれていて、承知していたので、わたしは検査の時を待った。


抗原検査ってたしか唾液だよなあ、よだれちゃんと出るかなあ〜と思っていた矢先、お医者さんが手に持っていたのは、ながーいながーい綿棒。



えっ、と思うまもなく、鼻の奥にぶすり。
ぶすり、ぐりぐりぐりぐりぐり。
あがががががが、と声をあげそうになる。


涙目になったところで、採取が完了したらしく、鼻からながーいながーい綿棒を引き抜かれた。
わたしの魂も抜けた。


話がちがうよ…


涙目になりながら、放心状態で結果を待つ。


すると、となりに別の男性がやってきた。
かなり熱が高いらしく、看護師さんの態度もうやうやしい。
ベッドに横になっていいですよ、毛布入りますか?と声をかけられている。



わたしは硬いベッドで横になりながら、わたしにも毛布くれよ…ちぇっ…とちょっといじけた。


そうこうしているうちに検査結果が出た。
結果は、きれいな「陰性」。
コロナじゃないんかい、と、自分にツッコミをいれつつ、同居人氏2のコロナマウントが頭の中に蘇る。



それは、コロナではない。
コロナはもっとこう、すぐわかるから!
すんごいんだから!


たしかにその通りでござんした。
わたしゃコロナでもなんでもない、ただのお腹の風邪でした。


職場に検査結果を報告することになっていたので、電話をしたときも、コロナじゃなくて、ただのお腹の風邪でした…はずかしい…すみません…と告げると、館長も思わず笑っていた。


お腹をくだしているのはまだ治っていないので、念の為明日もお休みをいただいた。


次の出勤日は日曜日。
そのときまでに、お腹が治るといいな。


なんかわたしが病院に行くと、とんちきなことが起こるのはなんでだろう。
とんちきなわたしが行く、病院の旅。
次回もお楽しみに(?)

投げ銭?みたいなことなのかな? お金をこの池になげると、わたしがちょっとおいしい牛乳を飲めます。ありがたーい