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復職日記50

もう50回も書いてるのかあ、と感慨に耽りながらいまわたしがどこにいるかというと、お布団の中です。


本来は出勤の日、今日も今日とてだめでした。
50回にふさわしい(?)安定の不調具合。


朝起きて、部屋にいるわたしに、おはよーと声をかけてくれた同居人氏1。
昨日洗濯して干しっぱなしだった、仕事の制服を畳んでいたわたしは、ぽつりと聞いた。


なんで何も言わないでいてくれるの?


同居人氏1は、大好きなトカゲちゃんを抱っこしながら、にこにこと、


ん?怒られたいの?
仕事行きなさーい!って、言われたい?


と言った。


わたしは、


怒られたくないです…


と答え、そうでしょうそうでしょう、怒ることなんてしないよー、と、口笛を吹けそうなくらい軽い口調で言ってくれる同居人氏1をまじまじと見た。


昨日から調子悪そうだったからね、今日はお休みかなーと思ってたよ、とのこと。


確かに昨日、シフトとして正式な休日である昨日、わたしは延々と眠っていた。
起きていた時間の方が少ない。
眠くて眠くて、眠くて仕方なくて、眠くなくても寝ていたくって、とにかく目を瞑っていた。
目を瞑ると、あとからあとから睡魔が追いかけてきて、いくらでも眠ることができた。
冬眠中のくまってこんな感じかなあ、とか、調子の悪いときの動物も、目を閉じて、じっとしているなあ、とか、そんなことを考えながら、ただひたすらに、眠っていた。


そんな様子をみて、調子が悪そうだ、と判断して、そっとしておいてくれる同居人氏1は、すごいなあと思う。


そして今朝、実家に帰省中の同居人氏2と、テレビ電話をした。


なんと同居人氏2、実家に帰省したと思った矢先にコロナになり、現在絶賛療養中なのである。
コロナになったのが、お部屋もたくさんある、立派なご実家だったことが、不幸中の幸いというか、3食お母さんが作ったごはんを食べて、我が家よりもよっぽど広々とした家で、ゆっくり療養できているようだ。


コロナ初日はさすがに辛そうだったけれど、いまは熱も落ち着いて、喉の痛みだけが残っているそう。
頻繁に連絡してきては、毎回なぜかテレビ電話で、画面にうつる自分の顔をマジマジと見つめることに専念し、こちらの話を全然聞いてないのだ。自分の顔が好きなんだね。


今日も今日とてなぜかテレビ電話で、わたしが仕事を休んだことを知ると、自分もしんどいのに、元気ないんか?大丈夫か?と聞いてくれる。
元気ないけど、大丈夫、と答えながら、この人は、なんだかんだとわたしを心配してくれるのだなあと、じんわりする。



こんなに恵まれているのに、調子が悪くなっちゃうのは、もう仕方ないという気持ちと、自分が怠惰なだけだ、という気持ちと、絶対に言っちゃいけない気持ちが、混ざり合う。


とくに、「絶対に言っちゃいけない気持ち」は、その気持ちが体の中にあるだけで、とてもとても疲れるのだ。
なんでそう思ってしまうのか、わからない。
わからないけれど、消えてくれないから、ずっとそこにあって、わたしの、気力と体力を、奪う。


それはそうだと思う。「絶対に言っちゃいけない気持ち」は、生きることと、正反対の言葉だから。真逆のことを抱えて、呼吸をしているだけで、疲れて疲れて、目を開けていられないんだろう、と思う。


でも、そんな、絶対に言っちゃいけない気持ちを抱えていても、noteのみなさんや、同居人氏たちに関わってもらっていると、あ、まだ、生きてていいのかな〜と、思ったり、する。
まだもうちょっと、生きてていいのかなあ。
生きてていいに、決まっているのだけど、そこにどうしても、肯定できない自分がいる。


そういうの全部ひっくるめて、抱きしめてあげられればいいのにな。
絶対に言っちゃいけない気持ち、思ってるのは、わたしの中の小さなわたしだから、思っちゃうのはしょうがないよ、思わなくていいんだよ、と同時に、そう思っちゃうのは仕方ないよ、だから何も考えなくていい、そのままでいい、大丈夫、って、全部ひっくるめて、抱きしめてあげられたらいいなあ。



でっかいでっかい、ふわふわのなにかに包まれて、抱きしめられたい。
いいよ、いいよ、それでいいよ、そのまま呼吸して、そのままご飯食べて眠って、そのまま働いて、そのまま暮らしていけば、いつかその気持ちは、気がついたらいなくなるよ、って、いなくならなかったら、ぐるっと抱きしめて、よしよしして、無碍にしないであげようよって、ふわふわのでっかいでっかい何かに、言われたい。


さあ、明日は仕事に行けるかな。
今日もたくさん目を瞑ろう。
動物みたいに、目を瞑って、横になろう。
今のわたしにとっては、自分の寝息、自分の呼吸、自分の心音だけが確かなものだから。

投げ銭?みたいなことなのかな? お金をこの池になげると、わたしがちょっとおいしい牛乳を飲めます。ありがたーい