てくてく歩く(日記39)
動けるように、なってきた。
一日中眠りこけていた日々を過ぎて、落ち着いて毎日過ごしている。
朝起きて、食器を洗ってコーヒーを飲んで、洗濯物があれば洗濯をする。
今日は、昨日同居人氏1と一緒に、わっせわっせと洗濯機を2回もまわしたから、洗濯物もない。
ぼんやり携帯をいじっていて、そうだ、散歩に行こうかなと思い立ち、しっかり日焼け止めを塗って、外に飛び出した。
盛夏を過ぎたとはいえ、まだまだ東京は、じんわりと暑い。
けれども、今日は少し曇りがちだから、お日様が隠れて、吹いてくる風は、すこし、秋の雰囲気がした。
なんとなく嬉しくなって、てくてく歩く。
わたしは、運動するとすぐにゆでダコのように顔が真っ赤っかになってしまうのだけれど、今日は雲がいてくれて、日差しを遮ってくれたから、よかった。
いつもの道を、しげしげと眺めながら、歩く。
ちょうど保育園のこどもたちが遊んでいる時間で、あっちの公園にも、こっちの公園にも、ちいさな子たちが、色とりどりの帽子をかぶって、何かに夢中になっていた。
せんせー、いたよ、いたよ!
と、大きな声がして、先生が、どれどれ、と言っていた。
いったい何が居たのかなあと思いながら、横目に通り過ぎる。
わたしの散歩コースは、途中で小学校のまわりを歩くのだけれど、小学校もちょうど休み時間だったみたいで、校庭にわんさかこどもたちがいた。
あっちからも、きゃー、こっちからも、きゃーと叫び声があがって、みんなわいわい楽しそうだった。
ボール遊びする子、ただただ駆け回っている子、駆け寄って抱き合っている子、いろんな子がいて、まぶしくて、一生懸命で、目を細めて眺めた。
すれ違ったご婦人も、わたしと同じようにニコニコしながら校庭を見遣っていて、お気持ちわかります、と、心の中でひとりごちた。
小学校までくればもう折り返しで、あとはずんずんとまっすぐに道なりに歩いてゆけばいいだけだ。
この、小学校を過ぎたあたりが1番日差しがきつくて、いつもここでゆでダコになってしまうのだけれど、今日は大丈夫だった。
ほんのり顔が上気していることを感じながら、我が家を目指す。
途中コンビニに寄って、必要なものだけささっと購入して、店を出た。
コンビニまで辿り着けば、我が家まではもう一息で、曇り空の下、そこまで暑くなり過ぎずに、散歩を終えることができた。
帰ってきて、同居人氏1にただいまを言って、冷たい豆乳をごくごくと飲んで、いま、これを書いている。
今日散歩に行けたから、きっと明日も散歩に行ける。
短い距離かもしれないけれど、こうやって少しずつ、からだを動かしてゆこう。
秋になったら、もっと歩きたい。
はやく秋にならないかな。
涼しい風を、待っている。
投げ銭?みたいなことなのかな? お金をこの池になげると、わたしがちょっとおいしい牛乳を飲めます。ありがたーい