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詩作 街の日

街の日


東京は
誰もいない道を探すほうが
むずかしい

よつかど よつかど
どこの角にも人がいて
自転車を漕いだり
連れ立って歩いていたり する

誰もいない
誰もいない手触り
誰もいない道を
思い出す

草いきれ
燃す田畑
堆肥 羽虫
空回りする車輪
止められない歌声

全部
思い出す
誰もいない手触り
忘れたくない思い出
忘れられない思い出

誰もがいるこの場所で
誰もいないあの道を
撫でさすって いる

投げ銭?みたいなことなのかな? お金をこの池になげると、わたしがちょっとおいしい牛乳を飲めます。ありがたーい