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合言葉は「むりしない」(日記75)

今日からわたしは旅に出る。


いま、旅の道中のはじまりに、これを書いてる。


まずはお母さんとの待ち合わせの場所まで、小1時間電車に揺られる。
最初の電車から、次の電車への乗り換えがスムーズに行って、ほっとひと息、これを書いている。


ほんとうは、普通車両の座席でもよかったのだけれど、思い切って、「グリーン車」に乗った。


グリーン車は指定席だから、普通車両に比べて、ものすごく混むということがない。
乗り物や外出リハビリ中のわたしにとっては、とても安心できる。


今日から2泊3日、旅のお供は、お母さんと、お父さん。



「せっかくだから、お姉ちゃん(わたしのこと)も一緒に、旅行に行かない?」


こんなふうにお母さんに誘われたのは、まだ3月か4月くらいの頃。
お母さんがこんなふうに言うのは、とっても珍しい。


最近お母さんは、


「家族で久しぶりに集まりたいですね」


というLINEを送ってくるようになった。


普段、お父さんは単身赴任で別のところに住んでいて、弟たちもわたしも自立して、お母さんは家でひとりで住んでいる。
ひとりと1匹。
亡くなったおばあちゃんが飼っていた猫と、暮らしてる。


さみしくないのかな、とは思っていたけれど、大丈夫?と聞くたびに、



「お友だちと月一回は会っているし、ジムにも通っているし、パソコン教室も行ったり、もちろんパートも行ってるよ!」



と、言われると、そっかあ、充実してるねえ!と言って、それ以上話すことがなかった。


でもやっぱり、さみしかったのかもしれない。
だんだん、少しずつ、さみしくなったのかもしれない。



遠出の外出や、長距離の電車移動、不安がないわけではなかったのだけれど、今のわたしなら、やれるかも、と思って、お母さんの誘いにのることにした。



旅の合言葉は、「むりしない」。


わたしが無理をして、元気がなくなってしまったら、せっかくの旅行がさみしいものになってしまう。

「無理して元気に振る舞う」んじゃなくて、「元気がなくならないように、休憩しながら工夫して、無理しない」をしたほうが、お父さんもお母さんもわたしも、ハッピーなんじゃないかな、と思うのだ。


だから、「むりしない」を、こころにしっかり抱き留めて、この旅を、楽しんでこようと思う。



旅先には、どんな景色が待っているかな。
たのしみだ。

投げ銭?みたいなことなのかな? お金をこの池になげると、わたしがちょっとおいしい牛乳を飲めます。ありがたーい