休職日記32

実は昨日、微熱さんをマネして、わたしもわたしのための小さなノートを、つくった。


わたしは、ノートの表紙にマスキングテープを貼って、


「不安になったらこれを読むんだよ」


と、書いた。


最近ずっと何かを整理整頓したくて、スマホの中身を整理したり、パソコンの中身を整理したり、衣類を整理したりしていたときに、むかーしむかしに書いてすっかり忘れていたメモが、スマホの中から出てきた。


そのメモの内容はたぶん、何かの本を読んで一生懸命に書き写したもので、そのメモも、「不安になったら読む」と、タイトルがつけてあった。


そのメモに書いてあったことと、最近noteのみなさんから教えてもらったこと、主治医の先生から教えてもらったことなんかを、大好きなスナフキンのノートに書いた。


薬の副作用なのかなんなのか、かなり前から字を書こうとすると手が震えてしまうので、書くのに難儀したけれど、全部書き終えたら、すっきりした。


すてきな知恵を教えてくださって、ありがとう、微熱さん。


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昨日の日記のさいごに、「明日は何をしようかなあ」なんて書いたのに、今日は朝から絶不調。


昨晩、日記を書き終えて床についたあと、薬が効き始めて眠るまでのほんの短い時間のあいだに、わたしはまた、「生きていたくない」と、思ってしまった。


突然湧き上がってきたその気持ちが怖くて、どうしてそんな気持ちが湧き上がってくるのかも見当がつかなくて、まんじりともせず、ただ、その気持ちに呑み込まれないように、早く眠ってしまえるように、ぎゅっと目を瞑っていた。


そうしているうちにちゃんと眠れたし、朝もちゃんと起きたけれど、同居人氏たちとおしゃべりしながらの朝ごはん中も、昨夜のことが思い出されて、なんだか、うすらぼんやり、していた。


本当は今日、図書館に行きたかった。
その前に、ずっと入れていないお風呂にも入るつもりでいた。


でも、同居人氏2を送り出したいま、わたしはもう、全く動けないのだった。


図書館に行くのは、中止だな、と思った。
今日は、注文したネットスーパーの品物を受け取ることと、なんとかお風呂に入ること、この2つができたら、それ以外はなんにもしない、と、いうことにした。


幸い、ソファに入る前に朝の食器洗いは済ませられたし、洗濯物はまだそんなに溜まっていない。
無理しちゃだめだ。
また、「生きていたくない」が、きてしまう。



もう仕事を始めている同居人氏1に、おずおずと、


実は、昨日の夜、もう生きていたくないと思ってしまいました。


と、正直に告白した。
そしてそれがとても恐ろしかったことも、伝えた。



すると同居人氏1は、ハッとして、仕事の手を止めて、わたしの手を握り、


ちゃんと報告してくれてありがとう、


と言った。


これからは、それがどんな真夜中でも構わないから、そう思ってしまったときに、声をかけてくれてかまわないからね。
ひとりで考えていると、どんどん気持ちが膨らんでしまうから、なるべくその時に、わたしに言ってくれていいよ、


とも、言った。


わたしは、こくん、と頷いて、


わかった。ありがとう。


と、言った。


今日はもう、たくさん眠ろう。
「生きていたくない」なんて言葉を吹き飛ばしてしまえるくらい、あたたかいお布団にくるまって、眠ろう。


よく晴れている朝。
そんなことを思っている。

投げ銭?みたいなことなのかな? お金をこの池になげると、わたしがちょっとおいしい牛乳を飲めます。ありがたーい