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詩作

39
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2023年1月の記事一覧

詩07 まぶしい

詩07 まぶしい

まぶしい
世界がまぶしい
幼子の喃語がまぶしい
公園の嬌声がまぶしい
走り去る後ろ姿の
ほっぺたの稜線がまぶしい
まぶしい
帰りたくないと
泣きじゃくる声がまぶしい
まぶしい
世界はまぶしい

どうかすべてが
すこやかでありますように

詩06 くしゃくしゃ

詩06 くしゃくしゃ

晴れた日に
掛け違えたボタンを

ひとつふたつ
掛け直して君は行く

雨の日に
外れかけたボタンを

ひとつふたつ
数え直すぼくがいる

ぼくはまだ
くしゃくしゃのパジャマ
ぼくはまだ
見送ったまま
ぼくはまだ
毛布をたぐる
ぼくはまだ
くしゃくしゃのままだよ

詩05 つなわたり

詩05 つなわたり

境界線に乗っかって
どこに行けるか歩いて見ていた
右の方に落っこって
その先はまたくらやみのなか

ぐーるぐーるぐーるぐーる
ぐーるぐーるぐーるぐーる

境界線に乗っかって
どこに行けるか歩いて見ていた
左の方に落っこって
その先はまたくらやみのなか

ぐーるぐーるぐーるぐーる
ぐーるぐーるぐーるぐーる

見えるのは青空 だけ
見遣るのは もう飽きた
見えるのは青空だけ
見遣るのは もう飽きた

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