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(小)創造物展 01

2023.09.02

何という事でしょう。気付けば9月で、現在開催中の「(小)創造物展」も明日まで。しかし、何もリポートすることなく今日になってしまっていました…。
しかし、何事も遅いということはない、という誰かの言葉を信じて、閉展前日にまとめて更新します。

今回の企画は、
井上庸子さん色部義昭さん北川一成さんSandy Choiさん
の4人のグラフィックデザイナーに、これまで制作してきたものの中から敢えて小さなものを選んで頂き、展示しています。

展示のKVは一成さんにデザインしていただきました。右下に手書きの小さな「みにきてネ!」
見に来ていただけたでしょうか…?「まだヨ!」の方も間に合います、明日まで!
北川一成さんとは良重さんとGRAPHに伺い、打合せ。これまで手掛けてきたお仕事が並ぶ部屋はお店屋さんみたいで楽しい。

因みに、本題の打合せ前に一成さんから伺った、お父様の印刷会社を継いでから、現在に至るまでの紆余曲折が凄すぎて、楽しすぎて、時間を忘れて聞き入ってしまい、気付けば打合せ開始から4時間が経過していました。池井戸潤にいつか作品化してほしい。

そのGRAPHの会議室には、一成さんの蔵書の一部が保管された本棚があり、こんな様な本がビッシリ。「ページを開いた瞬間、眠気が襲ってきそう。。良い睡眠導入剤になりそうだね。」というのは私と良重さんのコメント。これらが一成さんの頭の中で咀嚼され、デザインのエッセンスになっているのか。
Sandyさんは香港在住なので、お打合せはzoomごしに。サリーンが通訳に入ってくれましたが、言葉は分からなかったけど、こちらの伝えたいニュアンスを瞬時にキャッチして下さっているのが分かる。理知的で紳士的な方でした!(因みに写真はラフ案。ここから展示に向けてブラッシュアップされていきました)

そして、色部さんとも井上さんとも、それぞれの作家さんと打合せを重ね、皆様に渾身の(小)創造物を出品していただき、会場に彼らの思想から技術、センスまでが見られる充実の展示が立ち上がりました。

それぞれの作家がブースごとに分かれ。展示台目一杯に展開。
写りきらないので別角度より。それでも写りきらない。
色部さんは公共の場のお仕事をされる事も多く、目にした事のあるデザインが並びます。そういった場所に馴染みながらも、パッと目を惹き楽しくなるデザイン。
クライアントからの要望の真の部分を紐解き、ビジネスセンスも併せ持つ北川メソッドにより構築されたデザインの、表現の幅広さ。壁のポスターは今回の展示用にGRAPHが制作して下さって、購入可能。一つ一つにエンボス加工や北川さん直筆サインが入っていて、贅沢な逸品。
Sandyさんの作品は明快なメッセージが受け取れるスマートさが特徴的だけど、その表情はどれもユーモアを持った愛嬌があって、これまでSandyさんを知らなかったお客も「ファンになりました」と言ってくださる方が多かった!
井上さんのデザインはシンプルで軽やか。なのに、余白が空白ではなく、楽しい予感が詰まっていて、見る人から溢れた嬉しさを招き入れるスペースのように存在している。このミニマムさでそんな空気感をまとえるのは井上さんならでは。若手デザイナーにもファンが多いのがうなづけます。

其々のお仕事が、ここまで充実して見られるのも贅沢なんだけど、今回はイベントを三回も行って、作家さんがお客様と触れ合える機会を用意しました。

でも、トークショーではなく、もっと近くコミュニケーションを取っていただきたいと思い、作家が店主になってお客様をおもてなしするような方法を考えました。

第一回目は、色部さんによるBar Irobe。このイベントのキービジュアルを其々の作家さんにデザインしていただきました!
色部さんの愛飲するハイボールや、お手製のスープを振る舞いました。アシスタントの谷口さんと一緒にお揃いのエプロン。(谷口さんが色部さんのもとで働くのが、楽しくて楽しくて仕方ないと言っていたので、ずっと印象に残ってます。)
展示されている作品も説明したり、質問コーナーなども設けて。
二回目のイベントは、我らが福田里香さんにご協力頂いて、美味しさ溢れるイベントを!
クリンスイを使った美味しい水と、いちじくのコーディアルで仕立てられた「フローズン水ゼリー」。レモン🍋も絞って。半解凍されたゼリーをシャクシャク崩しながら頂きます。
mitosayaさんからは、今季はもう完売してしまっている、微発砲のタンポポワインを少し分けて頂きました。いちご🍓酵母とレモン🍋酵母でこんなに色も味も変わるのね!
そして旬の果物がふんだんに乗ったタルティン!福田さん自家製いちじくのフレーバーオイルをかけて、多重層な味わいがお口の中に!
ブラックベリーのコーディアルを炭酸水で割ったソーダ。炭酸水はクリンスイで浄水した美味しい水を、直前にaarkのソーダマシーンで出来立てシュワシュワに仕上げて提供🫧🫧
わたくしめは、このシュワシュワ製造を担当させていただきました。

この回は、有難くも開始直後に沢山のお客様にお越しいただいて、完全に予測不足、キャパオーバーに陥った私達(井上さん、福田さん、私)はお客さんとして居合わせた良重さんとキギスタッフ(ごめんなさい)を駆り出して何とか乗り切ったものの、イベント最中の写真を撮る余裕は皆無でした。良重さんがお皿洗いしている姿は貴重だったのだけれど。

そして三回目は一成さんの「スナックGRAPH」
バチバチキメてくるマスター北川。
看板も持参。
お話も本当に上手なので、展示の説明には皆様一心に耳を傾けていらっしゃいました。だけど、もっともっと面白い話がきっとあって、いつかそういう話を皆様に聞いていただける機会を作りたいなーとか。
重鎮達にお集まりいただいたので記念撮影。
左上→右→下の順番で、田中良治さん、ボスY(渡邉良重さん)、ボスU(植原亮輔さん)、佐藤卓さん、柿木原政広さん、北川一成さん。
画圧つよいです。
Sandyさんは香港にお住まいなのでイベントは出来なかったのですが、昨日、来日されOFSにも来ていただきました。この写真しか撮っていなかったのですが🥲。今回Sandyさんと繋いでくれ、アテンド全般担当してくれたサリーンととともに後姿…。
お店では作家さんの手掛けたプロダクトなども販売しています。

展示は残すところ、今日、明日の2日間(1.5日間か…)ですが、まだ間に合います!
明日は18時までなのでお気をつけて!

(小)創造物展
井上庸子 / 色部義昭 / 北川一成 / Sandy Choi

【会期】 2023.8.3(木)〜 9.3(日)
【会場】OFS GALLERY
〒154-0001 東京都世田谷区池尻3-7-3 OFS.TOKYO
https://ofs.tokyo/
【open】12:00〜20:00 (最終日は18時まで)
【close】火・水


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