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吉田ユニ「THE MOMENT」 01

2022.06.05

多分。
「吉田ユニ」は3人、いや、もしかしたら5人いるのではないか?と踏んでいる。

そうでないと理解できない程、マネージャーさんも付けず、たった一人で、あらゆる事をこなし、こちらから投げる球をすごい勢いで打ち返してくる。そして、人前で疲れを見せない。

いや、私が見ているユニさんなんて、ほんのほんのほんの一部なんだけども。
OFS gallery で2022.05.13-07.03 まで開催される、吉田ユニ「THE MOMENT」の展示開催にあたり、この短い期間で見かけた何人かのユニさんの姿。

3/ 25 制作現場見学
今回の作品を撮影する、と聞きつけて、半ば無理矢理、制作現場へ取材にいかせてもらう。

google先生を手に、撮影場を探していたら、お花が沢山並ぶ建物が。
お花屋さんかな?と覗くと中にはユニさんの姿が。

取材とは言っても、作業の邪魔にならないように、傍で気配を消して様子を見学。…するはずだったのに、会場の勝手がわからないもんだから、オートロックの扉で外に追い出され、入れなくなって、助けてもらったり。カーテンを扉に挟んでしまったが故に完全に閉まってなくて警報器鳴らしてしまったり。私だけがバタバタうるさい。しかし、そんな騒がしさにも現場の温度感は変わる事なく、皆様、冷静に作業を進めていらっしゃる。(ほんと恥ずかし。)

それにしても、お互いが多くを確認することなく、阿吽の呼吸で細かく気の張る作業が進んでいく。それでも、どこか和やかな空気感。後で聞いくと、やはりこれまでも制作の多くを共にしてきた座組だったらしい。

ところでこれは何だったんだろう…
制作の様子はまた後日…

4/11 チラシ制作まで(1)
展示のチラシ制作用に文章を考えるため、ユニさんからイメージコンセプトが送られてくる。さて、これをどうまとめよう。参考にこれまでの掲載をwebなどで確認するけど、どこを見てもあまり多くを語っていない印象。

しかし、やりとりを重ねるうちに、ユニさんの中にある「はかない自然との一瞬の出会いを、一瞬で終わらせたくない」という気持ちが見えてくる。

作品制作についても「いつものメンバーと楽しく作り上げることができた時間が嬉しかった」との言葉。一人で深く詰めてきた考えを、信頼できるメンバーと形にしていく瞬間を楽しむ、先日の制作現場で流れていた空気感にも納得。

4/14 チラシ制作まで(2)夜遅くの電話。
ユニさんは「文章にするのが苦手」と言っていたけど、結局のところ、最初に本人からもらったイメージコンセプトの言葉選びが、一番印象的だなと思ってしまい、あまり捏ねくり回さず文章に。
そのままのやりとりで、夜遅くの電話へ。何かイベントができないかな?の相談。普段あまりトークなどもやらないそうなのだけど、ゴリ押しゴリ押し。いまごろユニ3、ユニ4 あたりが話し合い、検討してくれているはず。
(→実現しました!トークイベント。その様子はまた後日)

チラシ裏面。ユニさんが言っていた「平面の中で生き続ける」という言葉が印象的だったんだ。

5/8-5/23 戦線離脱
流行りのアイツにやられ、必然的に隔離。その間に展示がスタートしてしまった。引き継いだスタッフから届くメッセージに、OFS史上稀に見る大混雑の空気を感じ取りつつ、ただ寝るしかない毎日。

5/29  ようやく会場へ

久々にOFSに顔を出してみてると、会場にはユニさんにサインを求めるお客様で長い列ができている。しかし一人一人に丁寧に、質問に応えたり、写真撮影にも対応している。閉店間近で落ち着いたところに声を掛けると「お客様は沢山だけど、あちらからしたら、私は対一人なので。自分もそういう気持ちもわかるから丁寧に対応したい。」との言葉。一瞬一時を大事にするユニさんの姿が、これまでの言葉にも重なる。

グッズも沢山作ってくれて、嬉しい!

グッズの制作も、在庫の管理、記事の校正も…全部一人で。こちらからの細かい投げかけに、瞬時に答えてくる。
しかも的確で、余計な飾りのない言葉で気持ちを伝えてくれるので、何を求められているのか汲み取りやすくとてもやりやすい。

クリエイティブと事務仕事を両立させている人は、なかなか少ないんじゃないかと思うんだけど。
かつて、デザイナーしかいないキギに勤め始めた時に、デザイナーから渡された在庫や売上の管理表がイラレでできていて驚愕したことがあったのを思い出す。(勿論、計算式は入っていなかった)

ずーーっと見ていたら、どこかで「ユニ1」と「ユニ2」が入れ替わっている所を発見できるかもしれない。

ユニ5 ?

会場にいらっしゃる度ジッと観察している。
ここからは会期終了まで伴走します!

【関連note】👇


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