③「ゼミ合宿」 サマバケ初稿 【期間限定公開】
◎はじめに
「サマバケ」は2020年7月23日〜25日に上演予定のオムニバス公演です。そのうちのプロローグ(冒頭部分)の初稿を有料記事(期間限定)で公開します。
この記事の売上は、手数料等を差し引いた収益の全額「サマバケ」の運営資金にさせていただきます。
稽古段階から公開、販売していくスタイルです。
(🔽公演の詳細はこちら⏬)
そして「⓪プロローグ」 そして「①フェス」を先立って公開しております。
⬆️この記事の冒頭に、上演前の台本を有料記事にて掲載する経緯を述べていますので、覗いてみてくれたら嬉しいです。
今日は、「ゼミ合宿」の初稿を期間限定で公開してみます。
是非お手に取っていただけたら幸いです。
買ってくれた方は僕にご一報ください。
お返しに愛情たっぷりのメッセージをお返しします。
☆冒頭部分は無料で読めますので、是非みてみてくださいね。
それでは、はりきってどうぞ!!
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おぶちゃpresents
「サマバケ」
作・演出 大部恭平
※この記事の売上は、手数料等を差し引いた収益の全額「サマバケ」の運営資金にさせていただきます。
③ゼミ合宿
登場人物
部長 團悠哉 二年 野呂桃花
一年 tamico.
夜。
映画研究サークルの合宿が終わり、BBQ。
部長「今日まで3日間お疲れ様です!今年は特に大きなトラブルもなく、みんなのおかげで良い映画が撮れました!せっかくこんな自然に囲まれた場所で、美味しいバーベキューが食べられるので、今日はたくさん飲んで食べて、映画研究サークルのみんなで楽しく過ごしましょう!乾杯―」
二年「乾杯」
拍手。飲み物を持った一年がやってくる。
一年「おつかれさまですー」
2人「お疲れ様―」
一年「部長、初監督お疲れ様です。飲みますか〜?」
部長「あ、いただきます」
一年「そろそろ敬語やめてくださいよ、私1年なんですから」
部長「あ、そうだね。ごめん」
一年「主演お疲れ様ですー。(飲み物)どうぞー」
二年「ありがとうございます」
一年「野呂さん、タメ口いいですよ」
二年「あ、はい。わかった」
一年「じゃぁ私お肉焼いてきますね!」
部長「そんな気遣わなくて大丈夫よ。みんなで楽しもう」
一年「いえいえ。私お肉焼くの好きすぎてバーベキューインストラクターの資格持っているんで、お任せください」
部長「すごいね」
一年「いえいえ、凝り性なだけです。せっかくの合宿、とことん楽しみましょう」
部長「ありがとう。じゃぁ、よろしく」
一年「はい!」
一年、肉を焼きに行く。
二年「タメ口気遣いますね」
部長「だな」
二年「たみこさんって休学とか留年とかなんですかね?」
部長「いや、社会人やりながら劇団入ってたけど、どうしても勉強しないと気が済まないことがあるって言って、学校に入り直したんだて。『普通の一年生として扱って欲しい』ってわざわざ言って入ってくれたんだよ」
二年「へぇー、撮影の時もめっちゃテキパキしてて助かりましたもんね。私1年の時そんなに真面目にやってなかったな」
部長「輪に溶け込むためにすごいまっすぐきてくれるよな」
部長の電話がなる。
部長「はいはい。あ、マジ?どうしようかな……うん。あ、じゃぁそしたらちょろっと撮っちゃうわ」
二年「どうしたんですか?」
部長「1シーン撮りこぼしてたみたい」
二年「どこですか」
部長「(台本を確認し)ここ。特にセリフもないシーンだし、今撮っちゃうか」
二年「はい」
部長「じゃぁ回しまーす。はい回ったー。よーい、アクション」
スマホで撮る。(シーン掘り下げ)
二年、それなりな芝居をする。
一年、肉を持って来る。
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