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溶ける情報と成長する情報、有料noteの使い方

6月になって有料noteを始めるにあたって、価値のある情報とは何なのか?を色々と考えています。いくつか参考になりそうな事例も見つつ、自分なりの有料note考の仮説が組めそうなので、ここでシェアしておきます。

情報の価値とは何なのか?

今は過渡期で、有料でも良い情報を買うという仕組みづくりと、いい情報にはお金を払う文化の浸透が、少しづつ進んでいる初期段階だと思います。

これはいずれは加速して、かつての新聞のように良い情報=当たり前に有料になると思っています。有料の形が広告モデルなのか、フリーミアムなのか、独自通貨なのか、いろいろあるとは思いますが。

とはいえ、まだまだ見ず知らずの相手から有料の情報を買うというハードルは高いのは事実。僕だって有料noteはかなりの手応えや確信がないと手を出せません。

そこで、古今東西の成功パターンや読む人の心の動きなんかを見ていて、いくつか気づきがありました。

人は特定のパターンであれば情報にも付加価値を感じるんじゃないか?という点です。

具体的には以下のパターン。

-情報が付加価値を持つ3つの状態-
1.溶ける情報(時限性)
2.成長する情報(定点観測)
3.他者が評価している情報(衆目性)

有益な情報にある状態を掛け合わせることで、情報そのものの魅力を演出するってことなんですが・・・ちょっと説明難しいので、個別に詳しく仮説を書きますね。


1.溶ける情報

これはいわばアイスクリーム。instagramでいうストーリーズや、発言が消えるチャットアプリなんかもこれです。

今見ないと溶けてなくなってしまう or 今見るから価値がある情報、という2軸あると考えています。

例えば、SNSマーケ的なノウハウ情報も今この時代のこの瞬間だから価値がある=今買おうと思える。今の鮮度が大事な情報は、来年見てもゴミなわけです。

そして、今日だけ無料!とか、リアル講演イベントとか、その日その時その場所でしか体験できないように限定するのも溶ける情報です。

溶ける情報の指向性は「時限性」と「即時性」

考え方次第ですが、この「溶ける」状態を情報の発信者側で意識的にコントロールすることで、情報そのものに付加価値をつけられるんじゃないかと思っています。


2.成長する情報

昔からある感覚だと植物を育てたり、野菜を育てて収穫する感じ。広義ならペットとか、育児もここに大きな付加価値がありそうです。

これは成長の過程も含めて楽しめる情報で、AKB商法みたいな未熟→成熟の進化を見守って応援するモデルとか、有料noteだと購入後になんどもアップデートされるモデルとかです。

成長する情報の指向性は「継続性」で「定点観測」

僕のやっている毎日更新とかも成長する情報の典型です。


3.他者が評価している情報

3つめは、すでに他の人が評価している情報。

人は自分の価値観にあんまり自信がないので、他者の評価や信頼できる人のレビューによって、自分の意見や価値観をカンタンに左右されちゃいます。

わかりやすくいえば、みんなが既に買っているものほど買うときの心理的ハードルは下がるという事です。

他者が評価している情報の指向性は「衆目性」であり「共感」

有料noteを買うときに、その有料noteの評価を探したりしませんか?好評価を集めていれば有料でも買おうと思える。当たり前のことですが、当たり前すぎて忘れがちなところです。

また、有料noteだったものが期間限定でセールされたり、無料開放されると、つい見てしまう→内容が良ければその人のファンになる、という流れもあると思います。

何が言いたいかというと、評価を集める無料記事を作る→有料で一度鍵をかける→時間差でどこかのタイミングで無料開放する→・・・これを数ヶ月スパンで計画すれば、新規ファン獲得に有効なのではないか?という事です。

最初から有料にはせず、お試しを経て有料にするフリーミアムモデルと、タイムセールなどの限定性を組み合わせて体験の価値を向上させるんです。これは食品などで有効な戦略ですが、情報でも使えるんじゃないかと考えています。

(もちろん、そもそもの評価を集める無料記事を作るのが至難の技です。でも、そこクリアしないと話にならないっていうね。。。)


3つのパターンを自分のnoteで試してみる

上記の3つの仮説をもとに、僕のnoteでもちょっと実験をしてみようと思っています。

まず、有料のオマケ記事ですが、しばらくの間は記事の公開後の24時間は無料で公開するようにします。

何がしたいかというと、毎日ちゃんと見にきてくれているあなたへのファンサービスです。ありがとうの気持ちです。

もっと露骨にいえば、毎日見にくるインセンティブを作って、あなたの日常に僕を組み込む仕組みづくりです。

これは、オマケ記事は翌日以降は有料になるので(と言っても150円とかですけど)見落とすと損をした気持ちになる=その日のうちに見ておくように優先度が上がるはず、という仮説です。


そもそもはBarBossaの林さんのnoteや、最所さんのnoteで続きが有料になっていると一度も買ったことないんです。作家さん自体に好感もあるし、内容のクオリティも高そうなのに。

オマケ記事用にせっかく書いても、読まれないなら意味がない。どうすればいいかと考えたのですが、オマケ記事だけに初日に読んでくれる人へのオマケにする事にしました。

実は初日の¥150-のオマケ記事をスーパーエレメントの中野さんが買ってくれたのがありがたいやら申し訳ないやらで。まだリアルではお会いしていませんが、ある程度の交流のある方にはやっぱり無料で見れるようにしておきたい。そこで、公開後24時間は無料にする事にしました。




次に、スキの数がたくさん得られた記事を有料記事に切り替えます。

これは作者が無名でも他者の評価している情報に、人は価値や信頼を感じるのか?というのを検証してみたいからです。

具体的には、僕の現時点の最大PV数とスキ数を誇っているあの記事を有料にします。(6/4時点で¥980-に設定)

この記事はnote内でデザインで検索すると、定番の1番上にくる評価があります。スキの数は795個あり、コメントも自分の返信含めて16件。いうまでもなく僕の記事の中では最高峰であり、僕にとっての強力な武器です。

これらは記事を無料で公開中についた評価ですが、これだけの評価を集める記事はそうそうないので、有料にしても説得力があるのではないか?と考えました。

公開3ヶ月目でさすがにPVは落ちましたが、今でも月間5000PVはあって少しづつ伸びています。なので、しばらく有料記事で閉じておいて、ちょっと様子を見てみます。(この記事の公開前に既に売れました。ありがとうございます。)

また、状況を見つつ有料化で売れるようなら、この記事自体に書き足していって成長する情報=アップデートも試してみようと思います。

これはファンの方向けにどこかで1日限定セールとかするので、そのタイミングで買ってもらえれば以降もアップデートをずっと読めるようにします。タイミングは準備できたらtwitter@OFFRECO1)で告知するので、フォローしておいてくださいね。


さて、ここまで書いてみて、ヤマシタもついに守銭奴になっちまったか・・・とガックリされた方もいるかもしれません。

ハッキリ言いますが、noteの売上は執筆にかけた時間に対して微弱すぎます。むしろ大赤字です。。。お金を儲けるだけならもっと違う戦略をとります。

僕に今必要なのはファンづくりと、来るべき情報を食べる社会での情報の考察と検証なんです。


可処分所得の時代→可処分時間の時代へ

先日のオマケ記事で「これからは可処分所得の奪い合いの時代から、可処分時間の奪い合いの時代になる」と言いましたが、こういう事です。情報が爆発して1日24時間で処理できない以上、優先度の低いものは見られなくなっていきます。

有料マガジンはお金を払っているので優先度が高く読まれ、インフルエンサーの投稿は情報価値が高いので優先度が高く読まれる。では、無名の僕らはどうやって強力な情報と闘えばいいのか?

それが最初に説明した、情報が付加価値を持つ3つの状態のコントロールです。そのためにちょっと実験です。人の購買行動というアクションはどう起きるのか、仮説・検証してみます。

もちろん毎日見に来てくれているフォロワーの方々は本当にありがたいので、なるべくそういう人には無料でもいろいろな恩恵があるようなシステムを考えています。どんな風になるのか、一緒に見守っていてください。


読んでいただいてありがとうございます。
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オマケのある時はたまにオマケ予告も出ます。

※本日のオマケ記事はお休みです。公開後24時間で有料になるオマケ記事は、毎日ではなくランダムに気の向いた時に出します。これは、有料にするレベルの濃さを担保したいのと、毎日見てもらって無料のタイミングに当たったときのラッキー!と思える感じを作りたいからです。

現在、3本ほど準備してあります。中には本気で最初から有料でもいいんじゃね?と思うものもあるので、楽しみにしていてください。

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