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海外旅行2024その2 週末ソウルでちょっとお直し~おいくら万円?얼만원?~

2024年6月、週末を使ってソウルに行った。
なんでもかんでも値上げ地獄は隣国でも同じだ。

ソウル地下鉄は2023年10月に
1250W→1400Wの運賃の値上げを行ったのだが、
2024年7月にはさらに
1400W→1550Wの値上げをするとのこと。

私が初めてソウルに行った1998年2月、
ソウル地下鉄の初乗りは450Wだった。
それが25年後には1550Wとなる。3.5倍増。
為替を考えると35円から175円という5倍増。

あれ?私の所得って同じくらいの年月で
3.5倍とか5倍に増えたっけかな?
(当然増えてない。自民党聞いてる?)

これは大変。
7月に地下鉄が値上げされる前に行って
ソウルの地下鉄を乗り倒さなくては。
ということで駆け込みソウル行き決定。

直前まで仕事のスケジュールが微妙で
無念の自主キャンセルによる
経済的+精神的損失を防ぐために
予約変更可能なチケットを準備。

大昔に無念の自主キャンセルした話↓

今回の旅程は
行き ANAマイレージ特典航空券のANA便
(今年1月に発券したソウル-東京-長崎-東京-ソウル
の最終区間、一部使用後でも予約変更可能)

帰り デルタ航空マイレージ特典航空券の大韓航空便
(片道ソウル→東京で発券 発券後予約変更可能)

なお、ANAの国際線電話窓口の待ち時間は
スーパーフライヤーズ会員の私でさえ
本当に1時間待ちとかだったりするので
電話を使って予約や予約変更する人は要注意。
人件費削りすぎてオペレーター不足だよ絶対。


1.お勧めのANA夕方羽田発ソウル行き

私が乗ったANAのNH865便は
羽田発16:10で、第2ターミナル出発だった。

何がいいって、羽田第2ターミナル国際線の
この時間帯の前後は他の出発便なし。
つまりチェックインカウンターも
保安検査場もラウンジもガッラガラ。

全日空って中国語で「一日中 空っぽ」って意味らしいが
本当に国際線ゾーンがコロナ禍初期の空港のような感じ。
行列なしで全てが進むのでノーストレス。これはいい。

ニューデリー空港、見習ってください。
もう一度言います。ニューデリー空港、見習ってください。
It's so important that I say three times, New Delhi Airport,
You have to learn the management seriously.

ちなみにANAラウンジのこの時間帯の食事は
たこやき・やきそば・からあげ・チキンカレー等
男子中高生をメインターゲットにしている模様。
見渡す限り男子中高生はいなかったのだが。

男子中高生どころか老若男女問わず無人の広大なANAラウンジ@羽田2タミ国際線

なお、ソウル金浦空港到着後も
入国審査場がガッラガラ。
同時刻に到着便がないらしく
預けた荷物もすぐにカルーセルに出てきた。
結果爆速で韓国入国完了。

この時間帯に飛ぶNH865便は
行列にイライラするからディズニーとか一生無理な人
(私のことだが何か?)に激しくお勧め。

2.地下鉄に乗りまくり(結果論)

旅先での荷物は極力少なく軽くしたい主義だ。
不安だからとあれもこれもと持っていって
荷物が膨らんで四苦八苦するよりは
あれも足りないこれも持ってない、と
困るほうがまだましという価値観に起因する
(ミニマリスト傾向がある性分なので)。

土曜日のソウルの天気予報は雨のち晴れ。
折り畳み傘を持っていくか一瞬迷ったのだが
まぁどうにかなるだろうと傘を持たなかった。
そしてソウルの土曜の朝、起きたら雨だった。

本当は晴れたら江原道(韓国北東部の田舎)に
日帰りで行こうと思っていたのだが、速攻で断念。
予報によるといずれは止むはずの雨なのだが
なかなか止みそうにない。どうしよう。

傘を買うのは簡単なのだが、雨の中ダッシュで
たどり着いた先のコンビニで傘を探すと
6000Wとか10000Wという景気のいい値段だった。
ここで買ってもどうせ午後には不要になるし、
日本に持って帰って使いたいわけでもないし。

そこで私はひらめいた。困ったときのJCBプラザ。
JCBカードを持っている人が使える無料休憩所。
コーヒーが飲めたり荷物を預かってもらえたりできる。
そして、傘の貸し出しサービスもあるのだ。神。

再びダッシュで地下鉄駅まで行き、JCBプラザ最寄りの
乙支路入口을지로입구駅まで地下鉄移動。
運賃はまだ値上げ前だ。
再びダッシュでJCBプラザのビルに行き、
エレベーターで2階に上がると真っ暗だった。

朝なのに真っ暗。そしてプラザの入り口に看板。
「土日祝と第1第3水曜日は休みだYO」
聞いてないよJCB。神は我を見放したり。

真っ暗なその場でググってダイソーを探す。
韓国にもダイソーはあるのだ。
近くの鐘路店まで再び地下鉄移動。
運賃はまだ値上げ前。かけこみセーフ。

地下鉄鐘閣종각駅直結の地下街を歩いて12番出口から50m直進

勝手に1000Wだと思っていたダイソーの傘は
鐘路店では3000Wだったことが発覚。
一瞬ためらった後の結論は「買わない」。
すでに雨が小降りになっていたので
後1時間以内には止むだろうと勝手に推測。

近くにあったA Twosome Placeという
ソウルでやたらと目にする
チェーンカフェにてまったり休憩。

3.お直しするなら韓国で

晴れていたら江原道に行こうとしていたのだが
雨のときは雨で考えがあった。
お直しである。顔面ではなく時計の。

腕時計の電池残量が少なくなっていたのだ。
私は毎日腕時計をする習慣がないため
電池交換に急を要さない。

日本で近所のビックカメラに持っていったら
1万円ほどの修理代と言われたので即辞退した。
若い時に背伸びをして買ったそこそこのブランド。
商品の代金に比例して修理代も高くなるのも
わからなくもないが、でもやっぱり電池交換で
1万円は高すぎだろ。脳内の財務省が許可しない。

そういえば韓国で電池交換すると安いという話を
以前どこかで耳にしたことがあったので、
今回の旅行では腕時計をカバンの中に入れていた。
時間があったら韓国で電池交換しようと思ったのだ。

雨宿りのカフェから在韓国の友人にメッセージを送り、
現在地近辺の時計屋を教えてもらうことにした。
教えてもらった近所の時計屋の名前は
シゲドンネ(시계동네 時計の街って意味かな?)

地下鉄鐘路3街종로3가駅7番出口から宗廟方面へ50m直進
日曜祝日は休み
左手前の赤い看板が時計屋の入口
突き当りに見えるのは宗廟の外壁

雨がほぼ止んだ午前11時、時計屋に入店。
中には父子と思しき人たちが机に向かって
修理をしている模様。

時計店というよりは修理専門店といった店内

たぶん英語は通じなさそうな雰囲気。
ということで私が発した韓国語は↓
안녕하세요(こんにちは)
시계 건전지 바꿔주세요(時計の乾電池 換えてください)

今になって思うと乾電池ではなく電池なのだが、
私の頭の中の韓国語辞書には乾電池しかなかったので
しかたないのだ。言ったもん勝ち。

親父さんは頷いて私から時計を受け取った。
私の韓国語を理解した模様。
そしてわずか3分後、電池交換修了。早っ

私が얼마입니까?(おいくらでしょうか?)と
割と丁寧な韓国語で値段を尋ねると、
親父は「만원(1万ウォン)」とだけ答えた。

語尾の~です、とか、~でございます、に相当する
韓国語だってあるのだが、親父はそういうのナシ。
ぶっきらぼう?っていうか韓国語不如意な
外国人に対して極力シンプルに値段を言っただけ?

ともかく安く早くお直しができて満足。
韓国人の友人にも安っ!って驚かれた。
2024年6月上旬のレートで電池交換代は1,135円。

追記
そういえば昔、ソウルで私の旅行用カバン
(けっこう持っている人が多いrimowaのアルミ)
もお直しした。日本の正規修理店に持ち込むより
なんぼか安かった記憶。車輪の不具合。
@狎鴎亭압구정のrimowa路面店。

4.日韓の敵は北朝鮮ではなく企業の値上げ

日曜日は韓国人の友人と旧交を温める日。
半年前に会ったばかりなのだが↓。

友人はソウルではなく仁川市内の松島(송도 発音はソンド)
という、横浜のみなとみらい的な広大な埋め立て地の
人工的な都市に住んでいる。なお、高級住宅街の模様。

お土産に日本から持参したブルボンのアルフォートや、
東ハトのソルティを渡しながら、
「どっちも前はもっとたくさん入っていたんだけど
値段は変わらずに中身がどんどん減ってるYO」と
日本企業のステルス値上げを密告。

「日本だけはそんなことしないと思っていた…」
と、驚いた顔の友人。
なんだろう、この絶大な日本に対する信頼感。
友人は韓国のポテチは袋だけ大きくて中身スカスカだと
憤っていたので、それは日本も同じということで
両者連帯感。日韓関係はまもなく改善されるはず。

今回のランチはポッサム(トップ画像)で、
相変わらず友人は私に財布を開かせない。
その後もバスで空港に行くから、という私の意見を
ガン無視し友人の車で空港まで行くことに。

松島から仁川空港までは海上の橋を通っていく。

20kmほどの長い長い橋

友人の運転する車内では、北朝鮮のミサイルが
竹島に落下して爆破されて島が物理的に消滅したら
いっそ外交問題がなくなるんじゃね?とかって
明るい未来の話で盛り上がる。

帰りの飛行機からも見えた仁川大橋

帰りの大韓航空。

私の世代はいまだに爆破事件とかを覚えていて
悪いイメージを持つ人もいなくはないのだが
私はバルクヘッド(エコノミー席の最前列で
前にビジネスクラスとの壁がある席)で
足元に余裕があったし機内食もANAよりおいしいしで
イメージはむしろ好印象。

なお、大昔に乗った際にエコノミークラスで提供されていた
ハニーピーナッツが今回はサーブされなくて残念。
例のナッツリターン事件の影響でしょうか?
まぁただのコスト削減=ステルス値上げなんでしょうけど。

ソウル発東京行き夕方便の大韓航空エコノミーの機内食
手前左はマッシュさつまいもサラダ。マッシュポテト(写真上)もあるのに…

KE713便は成田空港第1ターミナルに19:45着だが
この時間のイミグレや税関はガラガラでよき。
行きのANA便同様、この大韓航空便のスケジュールも
行列嫌いな人にはお勧め。

コロナ禍の2022年5月にドバイから成田に帰国して
空港内をものすごーく歩いて検査したり
書類見せたりと、いろいろうんざりしたのが
たった2年前だという事実に隔世の感。





ま、私の韓国語はかなり怪しい、という話です。
たぶん、韓国語と同じくらいの超基礎レベルで
マレー/インドネシア語も理解できるのですが、
時々脳内でこの2言語が混ざっています。

今回、「この値段は・・・」と韓国語で言おうと、
「이 할가는(い はるがぬん)・・・」と口から出た。
値段、という意味の韓国語は本当に할가(はるが)でよかったのか??
할가ってharga? あれ?これマレー/ネシア語じゃないか??
(正解→hargaはマレー/ネシア語で値段の意味)

例えるなら、ルー大柴というタレント?が昔
「やぶからstick」「寝耳にwater」
といった突発的英単語ねじ込み芸をしていたのだが
あんな感じでしょうか、私の韓国語は。
突発的にマレー/ネシア語をねじ込む私はルー大柴。



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