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海外旅行2024その1 サウナとATMと韓国人を追い求めて@ソウル

2024年の正月、韓国人の友人から国際小包が届いた。
簡単な新年の挨拶とともに、私の好きな韓国のお菓子とかが
大きな段ボール箱に山ほど入っていた。

韓国語で「あけおめ~」といった感じのカジュアルな言葉も書かれている

私たちはかれこれ25年ほどの付き合いがある仲だ。
知り合った当初はお互いピチピチの学生だったのだが、
月日は百代の過客にして、あっという間に四半世紀が過ぎた。

友人は昨年、家族旅行で日本に来たし、
私も昨年、乗り継ぎの関係で韓国で1泊をしたのだが
お互いに遠慮をしてそのことを連絡をしなかった。
相手が忙しくしているだろうと勝手に思って
勝手に遠慮をする大人になってしまったのだ。

しかし後日、互いの行動を知ることになって
「次はきちんと事前連絡をして、来年こそは会おう」
ということで合意した。

そして2024年の正月に小包が届いたのだ。
私はすぐにお礼の連絡をした。
何か日本から送る?何か欲しいものある?
私の質問に友人は答えることはなかった。

そうだ。私たちは年を重ねたのだ。
欲しいものなど(あまり)ないのだ。
モノより思い出。プライスレス。

遠慮していてはいつまでたっても会うことはできない。
よし。韓国へ行こう。友人に会いに行こう。
直接会って尽きない話をすることこそ
私たちが一番欲していることだ。

ってことでスケジュール確認&調整。
いつ行くの、今でしょ。LINE送信。ぽちっとな。

大人なので1週間前に事前予約

友人のOKをもらってから航空券を購入した。
東京-ソウル間はLCCがバンバン飛んでいる路線でもあり
直前に航空券を購入してもそんなに高額ではないのが救い。

そうしてカバンひとつでソウルに到着。
LCCは荷物を預けると数千円の手数料を取られるので
私の荷物は当然機内持ち込みの手荷物だけで無料枠内。
(航空会社によって機内持ち込みの重量上限が違うので
事前に要確認→だいたい7~10kg)。

サウナで困った

ソウルで向かった先はサウナだ。

ソウルのサウナは24時間営業のところが多々ある。
そしてそのような所には大体仮眠室がある。
雑魚寝となるが、そこで夜を明かすことができる。

・一人旅
・荷物が少ない
・短期間の旅行
という条件がソウルでそろうときには、
ホテルを予約せずにサウナに泊まることにしている。
そしてこれまでの経験から、私はいくつかの持ち駒、
というべきサウナをソウル市内に数軒知っている。

今回は、東大門近くにあるサウナに向かった。
そこの仮眠室の床暖房はガンガンで暑いくらいなので
冬にソウルに来たなら第一候補となる場所だ。

記憶を頼りにサウナの入っているビルへ向かうと、
目的のサウナのサの字も見つからなかった。
ビルは存在しているのだが、
テナントのサウナは消えている。
コロナで潰れたのか。しまった。

私は第2のサウナへ移動することにした。
持ち駒はいくつかあるのだ。
今度は江南(カンナム)地域にある。
ソウル市内を東西に流れる漢江(ハンガン)の南側エリア。

目的のサウナに無事到着。
したはずなのだが、なんだか雰囲気がおかしい。
看板によると、どうやら営業時間を短縮したらしく
今は24時間営業はしていない模様。それは困る。
私は宿泊目的なのだ。

そろそろ夜も遅いし、寒さも厳しい。
早く荷物を下ろして暖まりたい。
私は3軒めのサウナへ向かおうとした。
しかしその途中、偶然24時間営業のサウナを
見つけたのだ。ラッキー。ここでいいじゃん。

私は料金13000W(1400円)を払って中に入った。
さっさと服を脱ぎ、浴室へ行ったのだが。

微妙に微妙。
なんか温度も微妙だし、衛生的にもちょっと微妙。
これはアリかナシか?
湯船で5分ほど考えた結論はナシ。
快か不快かで考えたら、不快だったので。

脱兎のごとくこの微妙サウナを後にし、
持ち駒サウナの3軒目に移動。無事営業中。
設備面では他の持ち駒に劣るのだが、
今更文句は言えない。
先ほどの微妙サウナよりはマシだ。
コロナに負けず営業してくれているだけ感謝。

ソウルはトコジラミの被害が広がっている。
というニュースを耳にしてびびっていたのだが
地元民たちは全然気にせず仮眠室を利用していて
私も特に被害にあうことなく結果セーフ。

キャッシングで困った

以前、円高の時代に日本円を韓国ウォンにがっつり両替し
その残金でそれ以降の韓国旅行中の資金を
まかなっていたのだが、それがいよいよ尽きた。

海外における現地通貨入手方法として
私はATMでの海外キャッシング一択にしている。
なんだかんだでレートがいいのだ。

しかし、気を付けなくてはならないのが、
ATMによってATM使用手数料を取られる場合がある
(クレジットカード会社が個別に定めている
両替レートにかかる事務手数料とは別に、
そのATMを設置している現地の金融機関が
利用者に課すATM使用手数料のこと)。

だから、私は手数料がかかる場合はATMの操作を中止し
違うATMを探し出し、再びキャッシングを試みる。
空港の目立つ場所にあるATMは手数料がかかるが、
隅のほうにある目立たないATMは手数料がかからない、
なんてことも往々にしてあるからだ。

そして2024年1月の韓国。

私の財布の中はついに3000W(320円)となった。
小学生のお小遣いレベルだ。
クレジットカードやT-money(Suicaの韓国版)は
持っているが、現金が非常に心もとない。

近くのATMを探すと早速、新韓銀行のATMを見つけた。
ATMでクレジットカードを入れ、金額等を入力し
操作を進めて最終段階、手数料が4000W(430円)と表示された
(手数料額はうろ覚え。もうちょっと高かったかも)。

無理無理。それはもったいない。
私は明洞というソウルの繁華街にいた。
ATMはそこら中にあるのだ。他のATMを使えばいい。
パンがなければケーキを食べればいいのだ。

ハナ銀行のATMを発見。
え?手数料4200W??あり得ない。

ウリ銀行のATMを発見。
え?手数料3800W??却下。

私は歩いて次の目的地に行くことにし、
その途中で見つけた銀行ATMを
片っ端から試してみる作戦に出た。

道中、韓国産業銀行とか水協銀行とかのATMを見つけ
キャッシングを試みたのだが、やはり4000W前後の
手数料がかかったので操作途中でキャンセル。

農協銀行ATMにいたっては、私のカードそのものを
受け付けることなく試合終了。不戦敗。

郵便局も見つけたので、一縷の望みをかけて
ATMにカードを入れるが農協と同じく不戦敗。おのれ。

結局私は手数料無料のATMを探し出すことができず、
手数料が比較的安価だった国民銀行のATMで
キャッシングをすることにした。
それでも手数料3500W(375円)。

不本意ながらATM使用手数料を払い現地通貨ゲットの図

ちなみに私の場合、90000Wのキャッシングに手数料3500Wを加え
その日の三菱UFJ銀行のレート(2024年1月19日)で、
この93500Wがジャスト1万円換算。
翌週の22日に臨時の返済をしたいと電話で銀行に伝え
利息が11円と計算され、10,011円を口座から引き落としで返済。
ざっくり1万円が93400Wというレート。あぁ円安・・・

韓国でATM手数料無料でキャッシングできる銀行を
ご存じの方、連絡をお待ちしています。

韓国人に困った

外見は日本人に似ているが、ちょっと違う韓国人。
そして中身は日本人と全然似ていない韓国人。

私の友人は日本語を上手に話すことができて
見た目も日本人に近いのだが、中身はがっつり韓国人。

昼前に友人に会い、私の好物である
カンジャンケジャン(ワタリガニの醤油漬け)を
ランチに食べに行った(トップ画像)。

韓国は前大統領の施策により賃金がかなり上昇したのだが
物価がそれを上回るペースで上昇中らしい。
案の定、ちらっと見えた蟹のお値段もなかなかのモノ。
友人は、蟹以外にもあれこれと注文をする。
韓国では無料の副菜が数種類提供される場合がほとんどなので
結果としてテーブルには多くの料理が並ぶことになる。

こんなに二人で食べきれない、という量になるのだが
友人はいつものセリフ
「다 먹어(全部食べて)」「많이 먹어(たくさん食べて)」連発。

どうも料理をゲストに全部きれいに食べられてしまうということは
量が少なかった、ケチったと見なされ、
ホストとしては不名誉なことらしいのだ、韓国では。
だからホストである友人はバンバン料理を頼み、押し付けてくる。
まさに大食い選手権 in Seoul
(正確に言うと私たちはソウルではなく仁川市内にいたが)。

そして割り勘をしないのが韓国人。
先輩だったり年長者がおごるのが当然といった風潮。
私と友人は同じ年齢なのだが、今回は私はゲスト扱い。
当然の如く私に財布を開かせてくれない。

その後に行ったカフェも当然のように払ってくれるし、
夜に行った焼き肉屋では、またもや注文しまくりで
私はとにかくもったいない精神で必要以上に食べ
そして1ウォンも支払うことなく。。

韓国の物価はもはや日本以上。
私は友人が(私にとっては高額の代金を)支払う姿を見て
罪悪感を感じまくり。
せめて自分で食べた分くらいは払いたかったのだが
それをさせてくれない韓国スタイル。

ありがたいけど。けど。けど。けどなぁ。




そういえばそもそも、2024年は海外に行くつもりはなかった。
もっと円高が進んでから行こうと思っていた。

それがあっという間に前言撤回となった今回の渡韓。
舌の根の乾かぬ内に、と多方面から突っ込まれそうだが
まあ許してもらいたい。

遠慮をしていてはいつまでたっても会えないのだ。
思い立ったが吉日なのだ。

円安と物価高のため、旅行先としての韓国の魅力は
ないも同然の2024年(個人の感想です)。
今回は友達に会いに行っただけ。
たまたま友達が韓国に住んでただけ。
という苦しい言い訳をここに記しておく。


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